日本でマイケルが私と暮らした3年半。
そのうちの2年は、私の故郷の飛騨。 私は、卒業して、そのまま数年間働いた地元の病院に再就職していた。 マイケルは、同じ病院で、看護師や医師たちに英語を教えていた。 彼のクラスは、日勤業務が終わる6時頃から始まる。 業務を終えて帰り支度をする職員と、廊下ですれ違う。 そして … 同じ頃、外部から続々と現れる人々がいる。 マイケルは、彼らがどういう人かということを私から聞いて、とても驚いていた。 その 彼ら とは … プロパーさん と呼ばれる人々で。 薬品会社のセールスの人々である。 プロパー という名前は、英語の プロパガンダ から付けられたそう。 プロパガンダ : (propaganda) 特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図を持った宣伝行為 情報戦、心理戦もしくは宣伝戦、世論戦と和訳され、 しばしば大きな政治的意味を持つ 病院内での彼らは … 医局の前で行儀良く立ち、目当ての医師が現れるのを待つ。 医師の多くは、それを うっとうしい と思っているらしい。 目当ての医師には、会社の経費で落とすであろう 貢物 を持参することも。 (注 : 現在は、かなり、この体勢が変わったと聞いたこともある) 医者が通れば、直立して深々と挨拶をする。 時には廊下に、10数人もプロパーさんが並ぶこともある。 なんと言っても営業マンなので、とにかく、相手に気に入られようと頑張る。 とても涙ぐましい努力をしながら … 時には、緊急の手術が終わるのを待ち、夜遅くまで待ち続ける人も。 食事や飲み屋に誘うプロパーさんたちも。 マイケルは、この光景が まるで主従関係のよう と驚いていた。 数年後、私が英国に引っ越してきて … 動物病院に勤めるようになってから、この プロパーさん に出会うことが多い。 こちらでは、representative(代理、代表の)の縮小で レプ と呼ぶ。 彼らは、医師に直接、面会時間の予約を取って現れる。 日本の プロパーさん と同様、会社の看板である。 しかし … 私の疑問は、ここにある。 忙しい医師の、予約時間を前々から取っておきながら … 実に 遅刻 や すっぽかし が多い のである。 道が混んでて ... とか理由をつけて。 時には、素直に忘れてた ... と。 日本のように、あまりに土下座の主従関係もどうかと思うけれど。 売りたいセールス側が、堂々と遅刻やすっぽかしをするって … それはどうなのさ?? と、ついつい、怒ってしまうのである。 #
by yayoitt
| 2013-10-30 05:29
| 国際結婚って...
夏の帰国時に、真ん中の姉と熱狂した …
サル衛門* 開発プログラム (*サル衛門 : わたしの父のこと マイケルは面と向って、そう呼ぶ) 80を過ぎた父は、昔からお洒落が好きだ。 彼はまた、お洒落が似合う。 今日、故郷の姉からメールがあった。 今日は…)^o^( かぁとパパと一緒に、紅葉狩り行って来ました~(^.^) またまた、パパをコーディネートしたよ(^-^) 一緒に、3枚の写真が添付されていた。 わぁ~ ススキやなぁ~ 飛騨の秋やなぁ~ 良いなぁ~~ わっっ かあちゃんっっ かわいいっっ あっっ 回転寿司やっっ そして 開発部長(いつからや?)にてコーディネートされた父。 わぁ~~ 縞模様(しまもよう)が良いっっ 中のTシャツの色合いも良いっっ サル衛門コーディネート開発プログラム(微妙に長くなってる)部長 ... 良い仕事したなっっ #
by yayoitt
| 2013-10-29 04:31
| 遠くにて思う日本
Leonardo DaVinci(レオナルドダヴィンチ)
1452年4月15日 - 1519年5月2日 誰もが知っている、イタリアのルネサンス期を代表する芸術家 ... けれども、あまり誰もが知らない事実 ... 彼は あまりにも動物を愛するあまり 頻繁に、マーケットに出掛けては ケージに入れられた動物を買ってきては 野生に放してあげた 彼がもし … 今の地球の動物たちのことを知ったら、どう思うだろうか? 果たして、どんなに悲しむだろうか? #
by yayoitt
| 2013-10-28 04:27
| 愛する動物のこと
今週の木曜日は ハロウィーン だ。
日本でも、アメリカ版ハロウィーンが、近年は人気である。 英国となると、ハロウィーンの祝い方は少し違う。 そもそも ハロウィーン とは … カソリックの諸聖人の日(万聖節)の前夜(10月31日)に行われる 諸聖人の日が All Hallows その前夜 eve で Halloween となったそう ケルト人の収穫感謝祭が、カソリックに取り入れられたものと言われている アングロ・サクソン系諸国で行われる行事ではあっても、地域性が強い ここ、イギリス(英国)では、一部の子供や若者が楽しむくらいである 仮装した子供たちは、訪れる家々で、歌を歌ったり、芸をする それを楽しんだ人々は、飴やお菓子をあげる そんなハロウィーン。 秋の収穫を感謝しながら。 こんな写真に、心を温めながら。 わたしの後ろに … いるよね? いるよね?? 秋の夜長を楽しむのが良い。 大切な友人の犬たちからのハロウィンをご紹介 #
by yayoitt
| 2013-10-27 03:45
| スコットランドって...
土曜の今日は …
気になることがあり、ノーマンをバスで動物病院に診察に連れて行った。 土曜の午後は、雨の予報。 雨につかまる前に、なんとか長いお散歩がしたいと ... 帰りに、途中でバスを降りて、河沿い散歩道へ入った。 落ち葉で埋め尽くされる歩道が良い。 寂しくもあるけれど、この季節は美しくて良い。 いつもは、家の隣に流れるこの河を逆に上るのだけれど。 ここをずっと歩けば、私たちのフラットに繋がる。 そんな安心感も良い。 散歩道の途中で … スコットランド現代美術館へ上る階段に続く橋がある。 真っ直ぐよりは、あちらこちらに曲がりたい性格のノーマンは … もちろん、橋を渡る。 長い階段を、13歳近いとは思えない足取りで登る。 秋は収穫の、実りの季節なんだと気付かされらちしながら … 美術館内の敷地は、人の姿もまばらだった。 姉と、この芝生に座ったのはもう … 6年も前のこと。 ノーマンはその時まだ、7歳くらいだったんだ。 みんな、年齢を重ねる。 重ねて、色々と変化していく。 何よりもただ、確実なのは … だれもが死に向って歩んでいる ということ。 河の畔に佇むカモメの夫婦。 自然の流れには、逆らわない。 逆らえない。 それで、良い。 我が家に続く道を歩くノーマンの足取りは軽く。 雨が降る前に、温かな家に到着した。 そんな、土曜日の午後。 #
by yayoitt
| 2013-10-26 03:32
| 愛犬ノーマンのこと
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