夕暮れのエジンバラ。
まだまだ高い日の下、暗い雲が街を覆いつつある。 診察の最後のご主人と犬が診察室に入っていった後 … ドアから入ってきた若い男性。 ペンキがあちらこちらに付いた作業着を着た彼。 靴の箱を胸に抱えている。 この中に小鳥がいるんだけど … 僕が働いてる家の奥さんが、病院に連れて行って欲しいって 家の中に入ってきて、多分、脳震盪を起こしたんだろうって 優しい輝く瞳を持つ青年は続ける。 見た感じでは、スズメだと思うんだ ここに置いていって良いかな? 青年が、そっと箱を開けて見せる。 そこには、小さな小さな小鳥が、微かに震えてじっと動けずにいる。 わぁ~ 綺麗だねぇ~ そう呟くと、彼も嬉しそうに微笑んだ。 じゃぁ、置いていくね、よろしくお願いします その日のすべての仕事を終えた青年は、家に帰るのだろう。 獣医師に診てもらう。 ![]() 小さなスズメ。 水と、従業員のおやつ用ダイジェスティブビスケットを粉々にしておく。 じっと動こうとしないスズメ。 突然の出来事、異変、移動に、どんなに恐怖に慄いていることだろう。 ふたを閉めて、私もその後、家に帰った。 翌朝、ふたを開けると同時に飛び出したスズメ。 そっと捕まえて、裏庭の木に放すと、すぐに空に飛んで行った。 小さな鳥を … 助けたいと思った女性 助かって欲しいと願った青年 ひとつの命をめぐる、なんて優しいリレー。 ☆ 野生の鳥を保護した時に大切なこと ☆ ▲
by yayoitt
| 2011-07-31 01:54
| 動物病院での出来事、仕事
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とてもよく知っている犬が …
頚椎の怪我が原因で、安楽死となったのは、つい数週間前。 首輪だけで歩いてきたノーマン。 ものすごく引っ張るし、丘に行けば嬉しくて、リードのまま走り回る彼女。 以前にも、ハーネスを挑戦したけれど … ハーネスを装着した途端に、立ったまま動かない。 歩き出しても、数歩で止まり、オシッコもできなかった。 … と。 諦めていたのは、主人の私たちの根気のなさで。 今回は、絶対にハーネスを成功させようと決心した。 さっっ お散歩に行こうか? ![]() 大切なお友達から、以前に頂いていたハーネス。 首と胸にマジックテープで装着すると … ![]() あれ? 良い感じ? ![]() しかも、少しばかりの躊躇(ちゅうちょ)だけで、結構、軽やかに歩く。 よしよし いいぞ いいぞ 階段を降り切った所に … 階上の部屋のカップルが飼っているネコが … ![]() とても興味深々に、私たちを見送ってくれた。 お天気の良い土曜の午後だ。 歩き出したところで足を止めたのは私。 飛騨の病院にいた頃の、友が乗ってた車を発見! なんて名前だっけ … Fiat の … チアントロント? ![]() 仕事帰りによく、これに乗せてもらってご飯を食べに行った。 私は、願いの叶わぬ恋愛の話を … 彼は、願いの叶わぬと知ってる恋愛の話を … 赤いFiatは、小柄な友に似合っていてお洒落だった。 チャンテロント? なんだっけか? ぼやぼやと懐かしさにふけって歩いていたら、ノーマンとクライドは太陽の下。 ![]() なんだっけ … フィアットの … ![]() いつも、このコテージを見ると思うんだ。 ![]() こんな可愛いおうちに住みたいものだ … この家々は、もともとが馬小屋。 それを改造して家になっているから、背が低くて可愛い家が並ぶ。 エジンバラでも有数の高級住宅街だけど、もとは馬小屋 …。 そういう、古い物をそのまま、長く使える歴史って良い。 ところで、あの車も古いだろうに … ええっと … クエンタランチーノ? あ、似てきた! 太陽があっついから … 丘には登らず、丘の下にある人の少ない公園に。 ![]() ノーマン、ハーネスはまったく平気になっている。 これで、長い散歩は必ず、ハーネスで行ける! ![]() 13歳のクライド翁も、よく嗅ぎ、よく歩いたね。 ![]() 住宅街を縫って帰る途中の家。 ![]() 家全体が、植物園って感じだ。 緑って、良い。 ところで、あの赤い … どうしても気になるから、Fiatが停まってる通りを通って家路に着いた。 あった! ええっと … ![]() チンクエチェントっっ!!! ハーネス成功。 車の名前を思い出してすっきり。 なかなか良い、週末である。 ▲
by yayoitt
| 2011-07-30 22:54
| 愛犬ノーマンのこと
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たまたま新聞の記事で見かけた。
珍しい ということで取り上げられていたグッズ。 愛犬 愛猫 の Paw型ジュエリー あぁ~ これはありそうだな … ![]() だけど … 愛犬 愛猫 の 鼻型ジュエリー なのである。 ![]() 鼻の形は、個々でで違うのだとか。 ノーマンの鼻が胸にぶら下がるって … くんくんくん って音が聞こえてきそうだなぁ~ 注文をすると、型取りの粘土が送られてくるらしい。 それから数週間で、できる … 愛する子の鼻型ジュエリーだ。 Uncommon Goods 個人的に、決して嫌いなアイデアじゃない。 ノーマンの鼻型 … ぶっっ マイケルのでっかい鼻型とかも … ぶぶっっ ちなみに、こんなのも可愛い …。 ![]() ▲
by yayoitt
| 2011-07-29 03:24
| やっこのグッズ
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その犬の名は Tobby(トビー)
14歳のコリーのクロス犬だ ご主人は、80歳を過ぎた男性 長年、何頭かの犬と暮らし … それぞれに別れを告げ 数年前に、妻に別れを告げ 一緒に年を重ねて、足腰の弱るのも一緒だった Tobby と 1人と1犬で生活してきた Tobby が、週末にとうとう立てなくなったのは、数週間前のこと わずかの年金暮らしのご主人は、従弟という男性に車で送ってもらい 動物病院のドアをくぐった それが Tobby とのお別れになることを、きっと知っていたのだろう そういう覚悟をしていたのだろう Tobby が最後の犬なんだよ … もうこんな年で、犬と一緒には暮らせないからね … そう呟いて Tobby の身体を撫でる 80を過ぎ、犬たちと暮らしてきた生活に終止符を打つ 安らかに、虹の橋を渡っていく愛犬に別れを告げる Tobby のカラーをお持ち帰りになりますか? Tobby の首の古びたカラーをさすりながら尋ねると … いや ここにずっといるから と、震える手で左胸を指し示した ゆっくりとした足取りで、病院の建物を出て行くご主人 残された Tobby の身体から、カラーを取り除く ほとんど読み取ることができないネームタグと、マイクロチップのタグ 私は、その2つのタグを取り外した ![]() どうしても、そのタグをゴミ箱に入れることができず … そっと、ポケットにしのばせる Tobby 彫られた名前も、どうにか読める程度で ![]() ポケットの中で握り締めるタグたち カチャリと音がすると さっき、ご主人と共にふらふらと歩いていた Tobby が蘇える 本当に、独りっきりになった家へと帰るであろうご主人を思う 彼が妻と一緒に過ごした、長年の犬との生活を想像する カチャリ カチャリ やっぱり、これは捨てられない … 内緒で捨てなかった Tobby の名前の刻まれたタグ 握り締めると 優しさや、笑い声や、駆ける足音が聞こえてくるよう 私にとっての、それは意味深い宝物となっている ▲
by yayoitt
| 2011-07-28 03:25
| 動物病院レポート ケースから
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水曜の動物病院。
朝一番の診察に来た、犬とご主人。 ご主人は、若い女性。 彼女の手には、大きな袋。 色々とありがとう、だいぶ、元気になりました! そう手渡してくれた袋の中 … 2つの大きな箱。 私は、箱の中身よりも、その箱に目を見張り、小さく奇声を上げた。 箱の中身は … 彼女の手作りのカップケーキ。 6つずつ綺麗に並んでいる。 チョコレートケーキだ。 同僚にそれを見せながら、息せき切って私は言った。 これ、きっと私は食べれないけど … この箱、予約しておくからねっっ ![]() 11時のお茶の時間に、同僚はケーキを楽しみ。 私は、その様子を 味を想像しながら 見つめ。 夕方、帰る時には空っぽになった箱2つを抱えた。 家に帰る普段着に着替えて、その箱を抱えると、同僚が笑った。 ポルカドットのトップに、ポルカドットの箱だねぇ そこで気が付いた。 本当だ。 今日、着てきたシャツと、箱の柄は … まったく同じ。 ![]() 好きなんだもん~ たまたま柄っっ ▲
by yayoitt
| 2011-07-27 03:03
| やっこのグッズ
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彼女は、そのときに願った
決して口にはしなかったけれど 強く願った 恋愛から、親愛にはなれないものか と しかし、それは叶わなかった ![]() やがて2人が離れ離れになり … 10年の月日が経った時 彼と彼女は、再会した 彼女は尋ねた 親愛になれず、恋愛の日々も終わった今 … 愛という感情は抜きにして 情があるのなら … 私たちの間に、友情は芽生えないものか と しかし彼は応えた それはできない と そして、こう続けた 僕にはまだ、君への恋愛の思いしかないのだ だから、友情にはなれないのだ と 彼女は、その言葉を噛みしめた ゆっくりと反芻しながら その意味の深い部分を理解した ![]() それから、親愛でも友情でもない思いを抱えて まったく別々の場所で、それぞれ生きていくこと それは、過去に生きることであると 寂しさを感じながらも 頷いて、右手を差し伸べると … 彼は、その手を強く握って お互いの来た道 お互いが行く道へ 振り返ることなく歩き出した あの頃も … 道標がなかった道 自由ばかりで、縛り合えもしなかった道 ただそこには 共有した過去だけが やさしい影となって 一生、足元から消えることはない そうやって生きる未来である 道 ▲
by yayoitt
| 2011-07-26 03:44
| 穂高の恋人達
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土曜も日曜も、とっても良く晴れた!
![]() 気温は20度そこそこだけど、この私でさえ半袖に! ![]() その散歩道 … 沢山の犬連れの人と立ち止まって話をする。 ![]() そこで、何度となく … ![]() ノーマンは 子犬 に間違われた。 こんなに白い顔なのに … と。 ![]() でも、ほくそ笑む私であった。 ![]() 気分が良いから、替え歌をっっ!! アニメ 魔女っ子メグちゃん のオープニングで。 ![]() 底なし胃ノーマンちゃん ワワンワ ワワンワ ワンワワワワン ワワンワ 子犬だなんて 思ったら 大間違いよ おとな犬 黒光りする この鼻は なんでも嗅げる 証拠なの 包み紙のまま~ で~も わたしは平気で もう、がぶっっ 真珠の涙を浮かべるやっこ ぺろっと舌出せばぁ いちころよ~ 底なし胃ぃはぁ~ 底なし胃ぃはぁ~ どんな 匂いも~ 嗅ぎつけるっっ 嗅ぎつけるっっ ワワンワ 若く見られるって、ちょっぴり嬉しいよね~。 お嬢さんっっ。 ▲
by yayoitt
| 2011-07-25 04:20
| 愛犬ノーマンのこと
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もの思いついた頃から …
2人の大きな姉たちは、二階の部屋を共有して 小さな私は、父と母と布団を川の字に眠っていた 姉たちが、それぞれに高校を卒業して都会に出た頃 … 9つと7つ年の離れた私は、小学校の高学年 彼女たちが使っていた、二階の部屋が 私のお城 になった 古い襖と、むき出しの柱に囲まれた四角い部屋 引き戸の障子は黄色く日焼けしている 玄関からすぐ、急な狭い階段を渡った右にある、その部屋 そこを 私の部屋 と与えられた時の興奮は、表現しえないくらい もともと 夢見る少女 だった私は、部屋の模様替えに精を出した ![]() 月刊雑誌の なかよし か リボン … 時々 マイバースデー という占いの雑誌 あとは毎日のお菓子を買うだけの、あってないようなお小遣い 人口1万6千人の小さな町の、たった一つの雑貨屋に何度も寄って 少しずつ、少しずつ おとぎな部屋 は出来上がっていった 欲しかったけれど、手に入れられなかった物がほとんどだけど … 若き青春時代を飾ってくれた部屋には … 天井から下がるモビール … 照明を落とすと天井に浮かぶ星座 … 座って抱き抱えるクッション … ラベンダーのドライフラワー … ピエロの人形たち ![]() 夢だけで終わったもの … ビニールのエアーチェアー … 畳を覆う花柄のラグ … ロッキングチェアー … 天体望遠鏡 … 部屋で描く油絵 … フリルが沢山ついた白いネグリジェ … 鉄の足の付いたベッド … ベルサイユな鏡(姿見) 映画で見る世界に憧れて せいいっぱいに、背伸びをして近付きたかった 私だけのおとぎな部屋 今は、その四角い部屋は物置になっている けれど、その部屋に入ると … あの少女時代の、甘い淡い思いが鮮やかに蘇える ▲
by yayoitt
| 2011-07-24 02:50
| 思い出
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動物病院、土曜日の午前だけの診察時間。
今日の午後は、珍しい青空の予報。 診察を待つ人々が、小刻みに震える犬やケージの猫と座っている。 ドアが開き、ある女性が入ってきた。 彼女は、ロットヴァィラーのメス犬のご主人。 犬の名前は、サーシャ。 サーシャは、つい先日、骨の悪性腫瘍と診断された。 腫瘍に侵蝕された部分の骨折が、いつ起こってもおかしくはない状況。 また、骨の腫瘍は、他の癌の原発部分からの転移の可能性も強い。 サーシャが、その生に終わりを告げるのは、時間の問題である。 ![]() サーシャの痛み止めの処方薬を、取りに来たご主人。 窓口で、オフィスの中の私と向かい合って話をする。 骨の癌になる犬は、どうしてこんなに良い犬が … って 思うような犬ばかりなんですよね そう言うと、彼女も微笑みながら 本当にそうね と頷いた。 処方薬を準備している間、色々な話をする。 大きな身体で、お尻を振りながら人々に甘えるサーシャ。 痛みや骨折を防ぐ為に、ダイエットを勧められたサーシャ。 ダイエットの大切さはわかるけれど、少しくらいのオヤツも良いわよね? もちろん、厳しいダイエットにオヤツが良いとは、言えない。 彼女の残された時間のことと、クオリティーオブライフを考えて … あなたが、そのあたりは、状況に応じて対応して良いと思うよ 彼女も、それに言葉なく大きく頷いた。 あとね、ひとつ聞きたいのが … その時が来た時に … オフィスと待合室をつなぐ小さな窓で向かい合う彼女。 その彼女の声が震えて、途切れた。 ![]() 目くばせで、彼女にドアから中に入るようにしめす。 待合室では、彼女の背後に幾人かの人々が待っている。 待合室のドアを開け、彼女を中の廊下に入れた。 彼女はそこで、泣きながら尋ねる。 最期のときが来た時は、ここにサーシャを連れて来たいから … ここで、眠らせてあげたいから … どういう風にしたら良いのかなと思って 動物が苦しむ前に、眠るように逝かせてあげる安楽死。 それが、動物にだけ与えられた、人ができる最高の優しい選択である。 人にとっては、決して容易くはない選択。 もしかしたら、これほどに困難で苦しい選択はないかも知れない。 安楽死のときが来た時の、予約の方法などを説明する。 薄暗い廊下に立って、人間の看護師であるご主人の彼女が泣いている。 残された時間を、いつも通りに、今まで通りに楽しめますように … そして私たち医療者ができるのは、その苦痛を最大限に取り除くことだけ。 待合室には、年に一度の予防接種を待つご主人や犬猫がいるだろう。 犬の特別食を取りに来た男性が立っているだろう。 待合室へのドアを開ける前に、彼女が言う。 ありがとう ドアノブに手を回す前に、彼女の肩に手を置く。 そして、しばらく抱き合う。 彼女の切なさが、苦しみが伝わる。 愛する、最愛なる命。 その命と暮らす日々。 そこには、数え切れない瞬間が連続にある。 それは、ご主人と愛する命だけのプライベートな 宝物 だ。 彼女とサーシャの間に、しばしの平安がありますことを。 彼女が立ち去ったドアを閉めて、目を閉じる。 オフィスに戻って、待合室に繋がる窓を開ける。 アンバーのドッグフードを取りに来たんですが … アンバーは元気ですか? 赤ちゃんのロージーも元気ですか? 土曜の午後は、晴天なり。 ![]() ▲
by yayoitt
| 2011-07-23 04:06
| 動物病院での出来事、仕事
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エジンバラの若き芸術家の一人 …
Ronald Corbin(ロナルドコービン) という男性。 描かれている色鮮やかな、ニワトリや魚たち。 ![]() そこに浮かぶように見える、日本の人。 ![]() 日本を訪れているのが、サイトの写真からわかる。 とても興味深い構成の絵たち。 ![]() 一度見たら、忘れられない。 ![]() 印象的な絵たちだ。 ![]() なんて、素敵な絵を描くのだろう …。 ![]() 力とか エネルギーとか みなぎる … だとか そんな 言葉 が浮かんでくる。 パワフルで繊細な絵たち。 ▲
by yayoitt
| 2011-07-22 04:01
| やっこのグッズ
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