どうしてなんだろう? 何が? どうしてこうしているんだろう? こうしているって… 2人のこと? どうしてここに一緒にいるんだろう? うん… でも、答えは出ないよ 2人でいる限り じゃぁ、こうして一緒にいる意味も シーッ 大切なんだよ この時間が 何も意味がないはずはないんだよ 言葉で表現できるものって、 限られてるんだよ そんなには多くはないんだよ 口を放つと、枯れちゃう想いって、あるんだよ だから何も、説明したりするのはよそう うん… ねぇ、どうして 今夜はこんなに静かなんだろう? 雪の降り積もる音さえ、響くね こうして2人でいることを 空間が教えてくれるんだよ しーっ ほら また ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-31 02:11
| 恋愛とは...
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人との不思議な出会いとは、あるもので、私はある女性と運命的な出会いをした。
まだ、サイトを通して知り合って1年も経たない、一度も会ったこともない、そんな彼女とエージンバラで対面した。 対面というよりは、再会といった気がした。 初めて会うのに、彼女のことは何もかも知っている気がする、彼女の幼い頃も知っているような気がする、彼女の初恋の人も知っているような気がする。 エージンバラに、日本から“私に会いに来てくれた”彼女と、一杯色んな話しをした。 やっぱり、繋がっていた。 色んなことや体験、思いや、かたち、夢や考え、歴史…重なっていた。 私達は、離れて、同じものを沢山共有していた。 不思議だった。 2人は、都会と田舎に住み、一度も会うことなく、それなのにどこかでまるですれ違いでもしたかのようにすぐ打ち解けあい…、 今朝、日本へ帰って行った彼女と、強く抱き合った時に確信した。 私達って、昔からの親友だ…って。 こんな出会いって、あるものなんだと、本当に不思議に思い、幸せな気分でいる。 数多くある星の中で、同じ光を放ち、微妙な色の違いを感じあい、側にはいなくても影響し合って浮かぶ、その星のひとつが彼女、もうひとつが私だった。 年を重ねるほど、友達は出来にくくなると信じていた私、それでいつも日本を遠く離れていることを悲しんでいた私。 彼女との出会いは、離れていても、年齢を重ねても、こういう出会いはあるんだというおっきな希望をくれた。 今頃、日本に向う飛行機の中で本を読んでいる彼女… 本当に、ありがとう。 ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-30 01:52
| やっこの思想
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雪
駐車場 足跡 走馬灯 黒い影 白い影 降り続く 落ちて行く ぬくもり 過去 未来 アパート 汽笛 横顔 寝顔 ぬくもり 勿忘草 思い出 あの景色 あの白さ 降り続く 落ちて行く 忘れない 道標のない道 降り続く 落ちて行く 忘れない 思い出 ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-29 21:52
| 恋愛とは...
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結婚生活を幸せに送れるおまじないがある。
花嫁が、結婚をする時に、それは“身に付ける物”だ。 Something New, Something Old, Something Blue and Something Borrowed 何か新しい物、何か古い物、何か青い物、そして何か借りた物 マイケルの姉が南アフリカ旅行先にて結婚(あくまでも紙へのサイン)した時、旅行前に、彼女が私に“何か見に付ける物を貸してほしい”と言われて、小さなジュエリーを貸した。 それまで、私はそういうおまじないがあることを知らなかった。 彼女は、新しい物(全て身に付けられる物)を買い、古いおばあちゃんから受け継いでいる鏡か何かを身に付け、青いアクセサリーを付けて、私の貸したジュエリーも付けて、サインした。 私達が結婚した時、京都の市役所に行った時に、それを知っていればなぁ...と思いながら、マイケルに聞いてみた。 “マイケル、結婚する時に花嫁が身に付ける幸福の鍵の4つの物って知ってる?” マイケル...“そりゃぁ知ってるよ、何か新しい物、古い物、借りた物、青い物だろ?” 私...“あんた、何でそれを私達の結婚の時に教えてくれなかったの??幸せのおまじないでしょぉ?” マイケル...“あ~ぁ、忘れてたんだよ、その時は、はははは” はははは、ってぇ、あんた、田原俊彦じゃぁないんだから!あんたはこの結婚を幸せなものにしたくなかったんかい?忘れたぁ?くっそ~思い出しとけよぉ、そういうことはぁ... 今になって唸っても、田原俊彦の前では、何もかも後の祭りに思えてくる。 ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-28 19:54
| 国際結婚って...
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踊りつかれてYちゃんやブライドメイドのRちゃんと庭の外に出ると、月が出ていた。雲に隠れていた白いぼんやりした月が、数個の星を引き連れて現れると、静かな思いをめぐらした。
Yちゃん、幸せになってくれますように...。 翌日は朝からあいにくの雨、しかもシャワーではなくシリアスな雨...。昨日一日が全く降りもせずに持ちこたえてくれたのが嬉しかった。 午後からは新郎のS宅にてBBQの予定で、私とマイケルは朝早めに起きてテニスしようと言っていたが、Yちゃんが“朝ご飯だよ”と起こしにきてくれる11時頃まですっかり眠りこけていた2人。遅めの朝食を、泊まらせて頂いたおうちの、知り合いの人に作ってもらって食べ、グタグタしながらシャワーなど浴びたら、もう12時半!飛行機でエージンバラに帰るまで、もう1時間しかない!! 昨夜のパーティーが綺麗に片付けられたテントの中で、今日はBBQ、またガラリと雰囲気も違う。取り敢えず、またしばらく会えないから、Yちゃんと話をし、お友達になったRちゃんやNちゃんとも話してサヨナラを言い、Sのご両親に御礼を言い、Sが運転してくれる車で駅まで向かった。一緒に来てくれたYちゃんと急いで抱き合いお別れすると、大急ぎで電車に乗って、空港へ向かった私達。 私の右手には、1泊2日用のバッグ、左手には、ブライドメイドの持っていた白いバラで作ったブーケが握られていた。 帰り道、YちゃんとSのことを思いながら、同時に私とマイケルのことも考えた。色々なことあったし、今から色んなことあると思うけどさぁ、まぁ、どれだけでも馬鹿なこと言ってヘラヘラと笑っていられたらいいよねぇ... そう思って飛行機の座席隣に座るマイケルを覗くと、口を開けて首を縦横に振って眠っていた。 ...あんたって人は... Yちゃん、どんなことがあろうと、まずは自分を信じ、自分の為に、生きて行って欲しいよ、これからも離れていても、気持は近くにいるからね... ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-27 21:37
| 英国暮らしって...
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青空が顔を覗かせる涼しげな夏の日に、YちゃんとSは、イギリスの空気と笑顔に包まれて結婚式を挙げた。
丘の上の教会から、車に分乗してSのおうちに皆が帰って来ると、広大な庭に準備されたテント内へと導かれ、入り口でシャンパンをもらうと、9つの大きな丸いテーブルの決められた席に落ち着いた。天井からは白いバラを中心にした花かごがぶら下がり、それぞれのテーブルの中央にもキャンドルを囲んで同じ大きな花が盛られ、周りにはアーモンドキャンディー(中にアーモンドが入った色とりどりのキャンディー、名前忘れました)が散りばめられ、また、テーブルで遊べるように線香花火(スパークリング)とシャボン玉が置かれていた。 …とってもお洒落だ。 同じテーブルに着いたカナダ人、イギリス人、日本人、スコットランド人、皆でお喋りをしながらの食事は、冷たいスープで始まり、メインは皆が皿を持って立って、長テーブルで色々な料理を前にして立っているウェイティングスタッフが好きな物を好きなだけ盛ってくれた。 肉料理あり、魚あり、そしてちゃんとヴェジタリアンありだったので、私はヴェジ料理をおなか一杯楽しんだし、本当に美味しかった。 花嫁のYちゃんも花婿のSも、衣替えなどはこちらでは全くないので、普通に皆と一緒に食べて飲んで騒げるから、皆が均等に楽しめる。 メインが終わり、デザートをまた皿を抱えて数種類(ベリーチーズケーキなど)を山盛りにもらってテーブルに着き、これもあっという間にたいらげて、テーブルの人達とシャボン玉をしたり、線香花火をして遊んでいた。 すると、♪チンチンチンチン♪ とグラスをフォークで叩く音がする…これは、やっぱり必ずある伝統的なもので、つまり、はい、今からスピーチですよ、お静かに、の意味なのである。スピーチは、新郎もしくわ新婦の親、そしてベストマン、それから新郎、が通常であり、笑いを狙ったスピーチが殆どである、特にベストマンのスピーチは、いかに新郎の親友として、ベストマンしか知らない新郎の笑い話をここで漏らすかが招待客の注目の的となるのである。 スピーチは、英国人は日本語でも挑戦し、日本人の方は英語で、という、聞いていて涙ぐましい素敵なものだった…ただ一番可笑しかったのは、日本滞在歴(現在も含め)が長い新郎の日本語スピーチが、一番わからなかったことだ(S、ごめん!でも、ほんと、驚いた)。 その後は、手作りケーキの入刀、それが皆に振る舞われてコーヒーを飲み終わる頃に、一角にダンス用フロアが作られていて、DJが準備が出来ると最初の曲で、花嫁と花婿が踊るのだ(これも伝統)。 それから後は夜中まで、踊りたい人は踊り、庭に出てタバコを吸う人、ワイングラスを持って立って話し込む人、テニスコートでテニスをする子供達…などなどそれぞれが楽しみ始める。最初にカナダ人のおじさんが“踊ろう”と私の手を引っ張って行き、おじさんのリードに合わせて踊ったら、おじさんの股間を蹴ったり足を踏むことなく踊れたので、彼のリードは凄い!と感動し、社交ダンス的なのはそれだけだったが、それからは調子に乗って、のりのよい曲や好きな歌がかかれば踊った。Yちゃんと一緒にも踊ったし、Sの踊りも見たし、マイケルともエジプシャンダンス(これは2人の間でずっと流行っている独自の踊り)を恥ずかしがることなく踊りもした、その時の椅子に座って真顔でじ~っと見つめる子供の顔は忘れられない…。 踊りながら … 続く ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-26 04:47
| 英国暮らしって...
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日本にいた時は、自分が着物で披露宴に出席すれば、一体どれくらい着物の女性が他にいるかが気になったものだ。
こちらに来てから出るウェディングでは、キルトが何人いるかが、いつもとっても気になる。特に、スコットランドではない、イギリスなどでの結婚式だと、キルトの男性はきっとマイノリティーなので、マイケルがいかに目立てるかに関わってくるから。キルトを着ていると、一緒にいる女性のドレスを誉めるよりも先に、男性のキルト姿を皆が褒めちぎる。 マイケルは、結構、これが好きらしい…。 彼は、母親側のタータンであるこのキルトと、2人で絶対にこっちの方がいいと言って選んだジャコバイツシャツがとってもお気に入りで、キルトを着る機会が待ち遠しくってたまらないのだ。 いくら、日本人の私や友人が、“マイケルのシャツは、絶対にアルプスのハイジみたいだぁ”と笑っていても彼は気にしない。ま、私も実はこのシャツが大好きで、いつも彼が自分で着た後に、襟を立てたり、結んであった胸の紐をわざと解いておくのは私である…絶対にこの方がセクシーだと思うから。 今回のキルトは全部で4人、3人のスコットランド人に、1人のカナダ人…このカナダ人の彼は全くスコットランドと関係はないが好きだから、という理由でキルトを身に付けているのだそうだが、マイケルや他のスコットランド人にとっては、充分に影でそれを話題に出来、本人に向かっても尋問できる“問題”である。 その日宿泊させてもらう家で着替えを済ませ、新郎のSの家に戻ってから、私は教会へ皆で出発するまでのしばらくを、新婦の部屋で、ブライドメイドのRちゃんと、日本からわざわざスコットランド人の彼とやって来たNちゃんと過ごした。Rちゃんは、既にブライドメイド用のセクシーなドレスに身を包んで、友人のNちゃんは、何と、浴衣を自分で着こなして座っていた。 ……みんな、かわいい…。 主役のブライドの、Yちゃんだけが、まだドレスに袖を通さずにいたが、お喋りに花を咲かせている間に、皆で手伝って着ようということになった。彼女の、義理のお母さんが着て、そしてその娘が着て、今日、息子のお嫁のYちゃんが着る、そのドレスは、現しようがないくらい豪華で素敵でセクシーで、本当にYちゃんによく似合った。彼女がドレスを着終わる頃に、私と浴衣のNちゃんは部屋を出て、マイケルとNちゃんの彼のCさんと共に、式のある丘の上の教会へ向かった。 教会に着くと、ベストマン(=新郎の一番の親友、または兄弟でも良い、で、その日一日の新郎の世話や、式から披露宴まで何かと招待客の面倒をも見てくれる、大役…これは一人だけ)が席に案内してくれた。 こちらの結婚式や披露宴では、女性が、帽子をかぶるというのが伝統であるのであるが、この式場にも幾つかその帽子が見られた。私とマイケルが、毎回、結婚式に出席すると必ず楽しみにしてやることがあるのだが、それが、“SILLIEST HAT COMPETITION”といって、一番可笑しい帽子をどれか大会なのである。静まっている教会で、2人で周りを見回して小声でつぶやく… やっこ “あの、新郎側の席の、前から3番目、ピンクに魚の網みたいなのが垂れ下がってるやつ、あれはぁひどい!” マイケル “僕は、その斜め後ろのばあさんの、斜めに頭にへばりついているウンコみたいな形の帽子!絶対に、あれ!” 2人して肩を揺らして笑うのだ。 そんな風に大笑いして数分経った頃、それまでオルガンで色んな曲を弾いていたのが、急に聞き覚えのある♪ジャンジャジャジャーン♪に変わった。それを合図に、皆が立ち上がり、教会の中央に向いて、まずはご家族が、それから新婦と新郎、ベストマンとブライドメイドが入ってくるのをカメラを持って迎えた。夏の午後の日差しが教会の入り口から差込み、そこから入ってくるYちゃんとS、とっても綺麗だったし素敵だった、童話の中から現れたみたいだった…。 私は口をポカ~ンと開けたまま、ず~っと2人の姿に見入っていた。式が終わると、皆が教会の外に出て、新婦と新郎を囲んだり、色んな角度で色んな人達との写真撮影会である。これは通常、1時間にも及ぶのだが、とにかく様々な写真が撮られるらしいのだ…教会をバックに、ケルト模様のお墓をバックに、サリーの広大な景色をバックに、既に酔っ払っていそうな新郎の友人と共に、既にキルトの中身について比べあっているスコットランド人だけで…。 これから家に戻って、広大なお庭に建てられたテントの中での披露宴の話は、3に、続く ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-25 20:56
| 英国暮らしって...
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23日、土曜日早朝、エージンバラを飛行機にてイギリスはサリーへ向った私とマイケル。
木曜日からうちにいる麻呂とノーマンは、マイケルのお姉さんが泊りがけで一緒にいてくれた。 そう、土曜日は、私とマイケルの大切な友達の結婚式だったのだ。 花嫁は日本人女性でYちゃん、花婿はイギリス人男性のS、彼らに会ったのは、数年前のエージンバラ。たまたまマイケルが通っていたあるコースで、Sと出会い、すぐに意気投合し、お互いに日本に住んでいたこともあり話が咲いたらしい。それに、マイケルは性格的(お国柄=スコティッシュ)に誰かからかいがいのある人というのが大好きで、Sはそれを上手く受け止める男性らしいのだ。彼がエージンバラにいる間に、コースの友達が集まっての飲み会が何度かあり、そこで私も彼に会っていた。 マイケルが彼を好きな理由は、すぐにわかった。 ある夜、彼が彼のガールフレンドの話をしてくれ、彼女は日本人で、彼女のことをとても愛してるし、とっても大切にしていると話もしてくれた。それがYちゃんで、実は彼女がもうすぐえーエージンバラに遊びに来るとのこと、そして、彼女がエージンバラで滞在中に、初めて会ったのだ。Yちゃんは、とっても都会っ子なのに、田舎育ちの私にはとっつきやすく、初めてなのに前から知ってる友達のような気さえしてしまった。他人の話を聞くのが上手で、優しい、だけど、とても強く、だからこそ、とても繊細で弱い部分も持ち合わせている素敵な女性だった。彼女が日本に帰ってから、しばらくしてSも日本での仕事が決まって、再び日本へ移住し、2002年に私とマイケルが日本へ帰ったその夏に、はるばる飛騨へ遊びに来てくれた。 一緒に4人で、炎天下の中を歩き回り、隣の小さな町の滝を見る為に延々と数時間も坂道を歩いたり、また、穂高岳の麓まで行き、そこでも山水からできる川に沿って歌いながら歩いたりした。飛騨で2泊3日、エージンバラで1晩、合計3日間しか一緒に過ごしてはいないけど、私はYちゃんがとても身近に感じ、とても好きだった。特に奥飛騨の温泉で、2人で色んなことを語ったのは、今でも情景を含めて忘れられない優しい思い出なのだ。 そのYちゃんとSが、去年の暮れに日本で入籍し、今回、Sの実家にて結婚式を挙げるということで招待された。何ヶ月も前から招待されていて、とにかく指を折って数えるくらい楽しみで楽しみで仕方がなかった。 それが、この週末、23日の土曜日だったのだ。 マイケルはキルトとジャコバイトシャツにもろもろの装飾品を大きなバッグに入れ、私はお気に入りのドレス(新しく買おうと思いつつ結局、一番好きなドレスに落ち着いた)とヒールの刺繍入りの靴をバッグに入れ、1泊2日で出掛けた。 話に聞いてはいたが、Sの家に到着してみると、想像をはるかに超えた超高級住宅街、広大な庭にはプールとテニスコートがあった。その庭には大きなテントが張られ、パーティーがその中で行なわれるということで、花屋さんがバラの花束を幾つも抱えたりして行き来していた。 私達は10時過ぎに到着、式は3時ごろなので充分に時間があり、Sのお父さんお母さん、そして彼の家族や親類、友人が行ったり来たりする度に紹介されては挨拶し、時々抜け出しては、新婦のYちゃんの部屋へと逃げ込んだりした。Yちゃんは、3年前と全く変わらず元気そうで優しい、ちょっといたずらっ子っぽい笑顔で現れ、私達は思わず抱き合った。日本でだったら、どんなに親密でも抱き合う友達って、そうはいないが、Yちゃんとは自然にどちらからともなく抱き合った。彼女のその日の“ブライドメイド”(=花嫁の一番の親友で、その日1日、花嫁の世話をする女性、姉妹であったりもする、花嫁が選ぶ、人数もまちまち)のRちゃんが日本から来ていた。 初対面だったが、彼女も本当に素敵な女性で、さすがYちゃんの親友だと、しみじみ思った。年齢的にも同級生ということがわかり、はじめから親近感と莫大な好意を抱かせてもらったのだ。 Yちゃんは、やはり本日の一番の主役なので、朝から美容院へ行ったり、マニュキュァに出掛けていて忙しく、私やマイケルは、出された紅茶を飲んだり、日本からわざわざみえたYちゃんのご親戚の方達と話などして過し、午後になってから、ようやくほかっておいたバッグを抱えて、その夜を宿泊させてもらうというご近所のおうちへ向った。とにかく、この近所全体が、超リッチで、どの家にもテニスコートとプールがあるのではないかと思われた、だって、私達の宿泊させてもらったおうちにも、ちゃんとプールとテニスコートがあり、部屋数は数え切れないほどあったから。 私はもちろんのこと、マイケルも、こんなリッチな家に泊まるのは初めてだと興奮していたが、基本的に“リッチな人をからかう”傾向にある彼は、苦笑いを浮かべながら“今日一日、ちゃんとお行儀よくしていられるかどうかわからないなァ…”と言っていた。私は、“でも、それがスコットランド人の気質だし、マイケルの性格だし、英国人はちゃんと上手く受け止められる人が殆どだから、自然に振る舞ったら良いよ”と言った。そう、彼のジョークの根源は、基本的に“悪い意味ではない、よい意味、笑える厭味(いやみ)から成り立っているのである。 天気予報は今ひとつだったけど、青空も見えるし、雨は降りそうになさそうだ、日本人がこんなに沢山いる英国での結婚式…とってもわくわくし続けた。 続く … 写真は、マイケルと私、YちゃんとSが式を挙げた教会の前で (本当は、YちゃんとSの写真を掲載したいのだが、顔をぼかしたりはしたくないので、ここでは控えておきます) ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-24 03:16
| 英国暮らしって...
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木曜日の夜から、エージンバラの日本人のお友達、Hちゃんとイギリス人ご主人Mさんちの、一人息子をお預かりしている。
この一人息子、名前は麻呂(マロ)、年齢は1歳半、すごく男前、長髪(ロンゲ…え?死語ですって?)、シャイなのに結構行動派で若いお姉ちゃん好き。お散歩に一緒に行くと、私をぐいぐい引っ張りながら元気に歩く、そのくせ見た目は、まるで皇室の血が流れているかのような気品があるのだ。寂しがり屋で、一人で寝なさいと言うと、ずっと私達の寝室のドアの前で立っていたりする、そして諦めて自分のベッドに行く。朝は、私達が少しベッドをきしませたり、声を出すだけでドアの前に走ってやってくる。羊の縫いぐるみが大好きで、口にくわえて振り回したりして遊ぶ。窓の外をジーっと見つめていたかと思うと、飛んでいるカモメに向かって、声を出す。お皿からご飯はなかなか食べなかったりするのに、私達が手でご飯を口元まで持っていくと嬉しそうに食べてくれる。 麻呂は、本当にかわいいかわいい、愛らしい男の子、なのだ。 麻呂は、キャバリア キングチャールズ スパニョ-ル で、白と黒の長い髪を持つオスのわん子なのだ。 もともと、キングチャールズ スパニョ-ルは、小型のスパニエル系と、東洋犬を掛け合わせた結果誕生したと考えられている。イギリスのチューダー王朝時代のスパニエルは“カンフォーター・スパニエル(癒しのスパニエル)”とも呼ばれ、飼い主の膝や足を温め湯たんぽの代わりのようになっていたという。また、ノミを引きつけることで飼い主をノミから守る役目も果たしていたという。こうしてこの小型スパニエルは家族の誰からも愛され、とても人気のある犬種となったのである。18世紀、チャールズII世がこの犬種を溺愛し、国務をおろそかにして糾弾された話もあるくらいである。チャールズII世の死後、マルボロ公爵がキング チャールズ スパニョ-ルの最大の良き支持者となり、彼がもっとも気に入っていた、白地に茶色斑の犬種は、彼の領地名“ブレインハム”と呼ばれている。 キングチャールズ スパニョ-ルは最初、何世代にも渡り裕福な人々に飼われていたが、徐々に短い鼻を持つスパニエルが好まれる風潮になっていったことがあった。そして、20世紀前半、尖った鼻を持つ初期のスパニョ-ルは、短かい鼻を持つ当時のスパニョ-ルより低く評価される状況になったそうである。ある時、裕福なアメリカ人でロズウェル・エルドリッジという人がイギリスを訪問したことがあった。彼は、尖った鼻を持つ初期の頃のキングチャールズ スパニョ-ルに大金の賞金をつけた為、キングチャールズ スパニョ-ルの運命は大きく変わることになった。ブリーダーは、それこそ初めのうちは賞金を獲得する為に、尖った鼻を持つスパニョ-ルに戻そうと躍起になっていたが、徐々に初期のスパニョ-ルの良さを再認識するこっととなり、尖った鼻を持つスパニョ-ルは最終的に“キャバリア・キング・チャールズ・スパニョ-ル”と名付けられ、英国(特にイギリス)で最も人気のある犬種となったのである。 犬や猫には、人間の歴史がいつも彼らの姿形になって現れている。 さぁ、これからしばらく、ノーマンと麻呂との奮闘記、いや、お笑い日記?それとも恋愛小説?果たしてどうなることか!! ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-23 21:13
| 愛犬ノーマンのこと
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英国を代表するブランド、BURBERRY バーバリー。
あの品の良いタータンチェック柄が有名で、私も好感が持てて、好き…だった。好き…だった と過去形にしたのには深い意味、理由がある。 スコットランドの、NEDS 'Non-educated delinquent' は以前にご紹介したが、数年前から彼らが、このブランドを好んで使い始めた。 NEDSは、スコットランドにいる貧困が背景にある為に、政府が提供する地域に住み、子供達はそこで育ち、結局、両親と同じ様な人生を送らざをえない、不良といっていいかわからないが、何かとトラブルを起こす、スコットランド人からも厄介者と見られている。しかし、ここには政治的背景や抜け出せない貧困問題が深く絡んでいるので、スコットランドの闇の暗い部分でもある。 さぁ、偽物か、本物かはわからないが(本物だったら、盗んだ物が多いことも確からしい)、このNEDSがバーバリーのシャツを着、キャップをかぶりだし、今では、バーバリーを着ている、持っている、身に付けているのはNEDSと思ってしまうくらいに定着してしまったのだ。 さすがに、バーバリーを好んで買う人は殆どいなくなってしまった。 先日、こちらに住む日本人の友人達との会話でも話題に上ったが、皆が口をそろえて言っていた。 “ちょっと恥ずかしくて、バーバリーは、着れないよなぁ…” 定番のチェック柄をやめて、新しい商品を作り出したりして苦労しているバーバリー、これは本当に、本当に、悲劇、災難としか言えない。 ![]() ▲
by yayoitt
| 2005-07-22 21:43
| やっこのファッション
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