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祭りの音 お越し太鼓
現在、午後4時15分過ぎ。
日本は、深夜の零時を15分過ぎたところ。
たった今、両親から電話があった。

父親:“ おぉ!やっこかぁ?おい、太鼓の音、聞こえるかぁ? ”

周りはとってもざわざわしている。人々の歩く音が大きく聞こえる。そして、遠くから、♪ドン♪と、太鼓の音がした。知らなかったら聞き逃してしまうほどの、受話器から聞こえた太鼓の音。

でも、私は知っている。
闇の静けさを破って、冷たい春の空気を2つに切り取りながら響くその音を。
地を伝って響く、その太鼓の音を。
腹の底で、耳のもっと奥のどこかで、記憶している。
生まれた時から知っている、その音。
女子供が灯す赤提灯の行列のその後から、厳かで、とても上品な大太鼓が続く。
そして、周囲から打ち寄せるさらしの男達の汗を光らせて、波打つ人の群れを。

父:“ 今日は良い天気やったのよぉ~。あ、お、ちょっと待てな。xxくん(姉の旦那)に代わるわ。

義兄:“ おお、やっこちゃんかぁ。元気かぁ、今、皆でそこんちに来とるんや。ありがとうな。”

… くくく。私にお礼を言ってる。

義兄:“ お越し太鼓を初めて見るって人を6人も連れてな、来とるもんでな。お、xxに代わるわな。ピッカピカの1年生いな。”

… 甥っ子である。そういえば、この4月から中学1年になったんだった。

甥っ子:“ あ、やっこちゃん? ”

やっこ:“ あれ?どっち?S?それともE? ”

1年前と比べて余りに声が変わって、彼の兄にそっくりだったのでわからなかったのだ。

甥っ子:“ E。”

やっこ:“ E、全然声が変わってまったなぁ。わからんかった。どう?中学校生活は?部活は?”

などと、久し振りの甥っ子の声も、義兄の声も、起こし太鼓の音も、人々の熱気も聞こえた声の便りだった。

あぁ、私も、そこにいたいわぁ…。
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by yayoitt | 2005-04-20 00:52 | 遠くにて思う日本 | Comments(2)
多発性硬化症 MS
MS...MULTIPLE SCLEROSIS 多発性硬化症、聞いたことがあるだろうか?

難病に指定されている病気の一つである。どんな病気かとわかりやすく説明すると…
人間の神経の活動とは、神経細胞から細い電線のような神経の線を伝わる、電気活動により行われる。この大切な電線を被っているのが、髄鞘というものである。この髄鞘が壊れて、中の電線が剥き出しになる脱髄。この脱髄があちこちにでき、病気が再発を繰り返す。
欧米の白人に多く発症し、北欧では1万人に5から10人もの患者がる。日本では10万人に3~5人位である。平均の発病年齢は30歳前後と若く、症状は様々であるが、内服治療によって病気の再発、寛解を繰り返し、ゆっくりと進行していくことが多いようである。
視神経が侵されると、目が見えなくなったり、視野が欠けたりする。脳幹が障害されると、物が二重に見える複視、目が揺れる眼振、顔の感覚、運動麻痺がきたり、ものを飲み込みにくくなったり、喋りにくくなったりする。小脳が障害されると、まっすぐ歩けなくなり手がふるえたりする。
脊髄が障害されると、手足のしびれや運動麻痺、尿失禁、排尿障害などが起こる。
原因ははっきりとはわかっていないが、 自己免疫疾患であるという説があり、また、遺伝ではないか、とも一般には思われることが多い。日本では、病院勤めだった私でさえ、滅多にこの病気の患者さんには出会ったことはなかった。

だが、スコットランドに来て、とても驚いた。

周囲で、この病気の人、この病気が突然に発症する人が、数人もいたからである。
マイケルの従兄弟の1人は もう何年も前にMSを発症し、何とか杖で自力で歩いてはいるものの、これからどんな症状が出現してくるかは、また、出現しないのかはわからない。
また、彼の同僚の女性(当時35歳くらい)が、初めての出産を控えてMSが発症し、出産後に一度だけ再会したが、彼女の場合は1年ほどの間に症状が強く現れたようで、常に車椅子での生活をしており、ようやく歩き始めた子供を追いかけることも出来ないでいた。
また、やはり彼の同僚の、よく太った元気でにぎやかな女性は、20代後半で発症し、先日の夜、あるパーティーで再会したが、楽しんでいた仕事も辞め、方杖にての生活をしている。
スコットランド俳優、ロバートカーライルの映画にも、彼がMSになり、その後の彼と恋人との関係を描いたものがある。題名は GO NOW 95年の映画、彼が作業場での仕事中、気が付かないうちに工具を落としてしまう、という場面から展開される。
直接に死を招く病気ではないものの、若い身体に、様々な障害を及ぼすこの病気、恐れられてはいるものの、彼らの態度は前向きで、周りの人々もとても寛大に受け入れている。一度発症したら、一生仲良く付き合っていく、自分の身体の中の病気。
言葉で言うのはたやすいが、そこにはどんなに苦しい眠れない泣ける夜と、うつむいて歩きたい、明るい日差しをカーテンで締め切りたい日々が、彼らの中には、あったのだろうか…
by yayoitt | 2005-04-19 01:22 | 英国暮らしって... | Comments(3)
新しい隣人 NEIGHBOUR 3
浅い眠りの夜も明けて、土曜の朝は静まり返っていた。隣の部屋は、あの騒ぎの連中が出て行った後は異常に静かだった。私は、心配し始めた。

… 誰か、刺されていたら、どうしよう …

その静けさは、11頃まで続き、音楽や数人の話し声が、壁伝いに低く流れてきたので妙に安心した。

そして、午後1時前。

隣のドアを力強く叩く音、それに続いて、女性と、大人の男の声。私は台所にいたので、すぐに、鍵穴から覗こうと玄関ホールに出ると、既にマイケルが鍵穴からじーっと覗いていた。二人の声は、廊下と螺旋階段のホールを響いていた。5分くらいして、マイケルが笑みを浮かべながら私の所に来た。

“何、何?誰、誰?何って?”
“ふぅ~ん、これはおもしろい。”と、マイケル。

彼の聞いた話から、こういうことであった。隣の部屋を訪ねたのは、同じフラットに家族3人で住むイタリア人のお父さん。彼は、その隣人の女の子に、昨夜のことに対してとても不愉快だったことを伝え、そして、彼女がその部屋を借りることとなったエージェントの名前と電話番号を教えて欲しい、と言ったらしい。その間、ずっと女の子は誤っていたが、彼は、謝るのはいいからエージェントの詳細を教えてくれと繰り返したらしい。彼女は、今すぐはわからないと答えると、彼はまた後で戻ってくると言って、自分の家族の部屋に戻った。また、昨夜、セキュリティードアをバンバン蹴って入って来た連中のお陰で、ドアは壊れてしまっていた。それのクレイムと、支払いも命じたらしい。私は、涙が出るくらい、そのイタリア人パパの勇気と行動力、判断力に感動した。マイケルも私も、さすが、子供を守る父親は違う、同じフラットにいてくれて嬉しい人物だ、と賛同した。

それから数十分後、マイケルが昼食の材料を買いに外に出ている15分くらいの間のこと。
誰かがうちのドアを叩いている。鍵穴から見ると、見知らぬダークのロングヘアーの女の子。
“HI,YA”とドアを開けたら、その太った、唇にピアスを付けた彼女が微笑みながら喋り出した。
“昨夜の騒ぎのことを謝りたくって、本当にごめんなさい。”アメリカアクセントだ。私が、いつも何度も見た隣の部屋に出入りしている女の子は彼女ではない。私は正直に言った。
“はっきり言ってとっても嫌だった。真夜中にあなたの友達?がうちのドアをバンバン蹴って、
うちの旦那もとっても怒っていたし、それに自分の住む所でどんなトラブルも起こってほしくないんだ。特に、よちよち歩きの子供のいる家族だって住んでるんだから。喧嘩してたみたいだから、誰か怪我しなかったかとも、心配だったんだよ。”
アメリカ人の女の子は謝りながら、その連中の1人と自分との間で言い争いが続いていたからだと言った。“とにかく、誰も怪我していなくてよかったわ”と彼女に言い、今後の近所付き合いのことも考え“わざわざありがとう”と、余り思ってはいなかったけど付け加えた。彼女は、微笑んだまま、よい一日を!と言って次の部屋に向かって行った。正直に私がどう感じているか、言えて良かった、彼女も、態度はとても好ましかったし。

マイケルが10分後に、下の玄関口で誰かと話す声が聞こえた。彼が部屋に戻って来た時、誰と話していたか聞くと、イタリア人パパが、自ら工具を出してセキュリティードアを修理しているところであったらしく、彼はマイケルに昨夜のことを色々話したそうだ。それによると、昨夜、あの騒ぎの連中が来て大騒ぎした時点で、ここの住人3人が警察に既に連絡したそうだ。だのにどうして警察が来なかったのか、はっきりした理由はわからないが、多分、連中は既に街に向かって逃げて行ってしまっていたこと、そして、数時間前に既に警察がそこに呼ばれていたから要注意としてのリストには、掲げられたこと、だから、今度何か警察沙汰があったら即刻退去であろう。また、数週間前に、どこから入り込んだのか、数人の若いネッズ男女が、このフラットのホール下でマリファナを吸ってたむろっていたことがあったが、どうやら、今回の隣人と警察に関わったネッズの中にその同じ人物が含まれているというのである???何故???どうして???謎だらけだが、取り合えず、土曜日も日曜日も丸2日、隣に人の気配はなかった。
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これまた???だ、沢山の???を抱えた隣人…どうか、これ以上、騒ぎを起こさないでおくれよ。
by yayoitt | 2005-04-18 00:30 | 英国暮らしって... | Comments(8)
新しい隣人 NEIGHBOUR 2
水曜の夜は、比較的早い時間に、隣の部屋から 子供達が 騒ぐ声が消えたので安心。それでも、心の中では、自分が一番落ち着きたい場所のすぐ近くに、ネッズの溜まり場ができたら…
と、とても落ち込んでいた。

そして、昨日、金曜日。

マイケルは、仕事帰りにそのまま同僚とパブに行っていたので私とノーマンの2匹だけ。まだ明るい夕方の7時頃には、隣の部屋の出入りは最高潮となっていた。ドアの開閉が激しく、また、乱暴でうるさいし、ホールで大声で話したり F 言葉連発である。まぁ、問題さえなければいいや、週末だし、楽しくパーティーするくらいなら…と、祈るような、寛大な気持でいた。
ところが、男の子2人くらいが、隣の部屋の前でドアを叩き、中に入れろと騒ぎ始めた。
子供が既に10人はいると思われる中からは、“入れないわよ”と怒鳴る女の子の声。
しばらく、F 言葉も続き、声が遠退いたので多分、あきらめて男の子はどこかへ行ってしまったと思った。それから、10分ほどするとまた、隣のドアが誰かに叩かれて、しかも“あれ?大人の声だ”早速、鍵穴から覗いて見ると、警察だった。警察は、中に入って行き、私はそのまま鍵穴からずっと耳も欹(そばだ)てて見守った。

“あ!警察の1人が、こっちを見てる!鍵穴から覗いてるのがばれたか!”

ピンポーン♪ 

平気な顔で、間をおいてドアを開けた。彼は、“この部屋は大丈夫?誰かが、表から梯子を使って2回の部屋に侵入しようとしていると、レポートがあったんだ”私は、きっと、中に入れてもらえなかったあの男の子だと思いながらも、大丈夫だと答えた。そして、表の通りに面する窓から覗くと、どこから盗んできたのか大きな梯子が、隣の部屋の窓へと立て掛けてあった。さぁ、その後は、私はウロウロ心配するノーマンを隣に、ずっと鍵穴女となった。

その後の人の出入りは激しく、中から子供が10人くらい出てくるし、大人の女性が1人登場した。彼女は警察でもない、話しからしても誰かの親でもない、だが、どうやら、何らかの形の保護者らしい。警察とその女性が、私の部屋の前でこそこそ話している。そこから察すると、多分、そこに住んでいる人は、今までにもトラブルがあったこと、これだけで済んでくれればいいと、警察も思っていること、でも、今の段階で警察は何もできないこと。

益々、不安だ…

警察が立ち去ると、その女性が、子供達と、部屋に住んでいると思われる女の子を皆、外に出したようだ。ちょうどノーマンのオシッコの時間だったので、外に出て驚愕した。私が何度も出入りするのを見た トレーナー上下の女の子と、その保護者の女性、そしてそれを取り囲むのは、およそ20人ものの男女子供達(10~16才くらい)であった。その後は、その女性も帰ったようで、隣の部屋は静かになった。

マイケルが9時ごろ帰ってきて、私が見たこと聞いたこと、全て話している頃から、また、隣に訪問者が現れだした。まずは、女の子供達であった。それっきり訪問者の出入りはなかったらしい。まぁまだ不安もあるが、とにかく一安心して、1週間の疲れの為にベッドで2人とも本を読んでいた時の事。

夜中1時頃。

まず、表のセキュリティードアを激しく蹴る音が数回続いた。その後、汚い罵声と大声がホール中に響き渡り、私達の部屋の近くで止まる。 バン!バン!バン!
うちの部屋のドアを蹴り始めた。ドンドンドン!ピンポンピンポン!
怒った私とマイケル、私はノーマンが飛び出さないように抑えて、マイケルがドアを開けた。
“数日前に引っ越してきた xx を探しているんだけど、ここじゃない?”
怒って蒼白のマイケル、いくらネッズでも やばい と思ったらしく、“本当にごめんなさい、謝ります”と連発しながら、マイケルの教えた隣の部屋へと向かって行った。でも、彼らの前で怒りを露(あら)わに立ち尽くしていたマイケルだが、上は裸、下はパンツ1枚だったんだけど…
私達がベッドに無言で戻った頃、今度は、大きな罵声と叫び声、何かを叩く音、そして繰り返し
“THIS IS SHIT!”(こんなの糞みたいなもんだ!)を繰り返す訪問者の女の子
そして、中から出て来た男の子と、訪問の男の子達で喧嘩が始まり、部屋の前で殴り合いが少しあったようだった。その後、声は表の通りに出て行き、マイケルと私は応接間の窓辺に移動、見ていると、さっき、うちのドアをノックしたネッズが、叫んだり、鐘の棒を手に持ちながら、辺りの物を叩いている。女の子は泣き叫ぶ子もいたが、散らばって、通りを街の方へと向かって走って行った。私とマイケルは、どうしたものかと相談した。警察に届けても、ことの後だから遅いかもしれない、マイケルが明日直接隣人と話すと言うが、多分、私達と話し合ってけりの付く相手、又は、その友人達ではない。引越しして来て3日間で、もう既に警察が来ている、ということは、また何か騒ぎが起きれば多分ここにいられなくなる、それを待とう、ということで落ち着いたのだ。廊下には、上の階から、何事かを見る為に下まで歩いてみる住人などもいた。

その後の夜中は、朝まで静かだった。またあの連中が、復讐に隣に来るんじゃないか、という不安はあった。

    まだまだ続く
by yayoitt | 2005-04-17 02:24 | 英国暮らしって... | Comments(0)
新しい隣人 NEIGHBOUR
うちは、フラット(いわゆるアパート)である。セキュリティーの表玄関から入ると、螺旋階段があり、2階から1号室、2号室、3号室…全部で9つの部屋が入っている古い建物である。
1号室、3号室(4と6、7と9)の部屋は、角部屋となり、間取りも大きくて部屋数も多くて家族で住むのにも不便ではないが、その間に挟まれた部屋はその面積の半分が吹き抜けのホールであるので、1人暮らし向けの小さな部屋となっている。私達は、大きな角の一部屋に住んでいるのであるが、隣の小さな間取りの部屋に、去年引っ越して来たのは、大人しい気さくなリビア人の男性だった。彼の彼女にもよく廊下で出会ったが、かなり犬が苦手らしく、何度となくノーマンに出くわし飛び上がらせたり、叫ばせてホール中にその声がエコーしたりすることがあった。
リビア人の彼は、もしかして、彼女の犬嫌いもあってか(あくまでも推測)どこかへ引っ越して行ってしまった。とても静かで、ニコニコした感じの良い青年だったのに。エジプトのお隣、リビアの人には、今まで会ったことがなかったから、友達になれればよかったな、と思う。

さて、しばらくの間、エージェントのフラットレンタルの看板が玄関に掲げられていた。
2ヶ月くらいは、隣には誰もいなかったようだ。最近になって、その看板が外されて、“あ、決まったんだ。誰か引っ越してくるんだ”と思っていた。そして先週の水曜日の夜、隣の部屋で誰かの声を聞き、ドアが開閉するのを聞いた。

“引っ越してきたんだ~”

ところがその夜…

ドアの開閉が頻回で、しかも廊下で話す声が大きくうるさく、多分その数10何人の出入りが続いた。声の感じからすると、皆、とても若い。誰が住人かわからないが、私は、玄関ドアの鍵穴から、その部屋に出入りする男女をそーっと見てみた。喋り方、言葉使い、服装、髪型 からわかってしまうのは、彼らが皆、NEDS ネッズ だったからだ。

血の気が引いた。

ネッズとは、スコットランド独特の言葉で、ある人々のことを示す言葉である。日本語では、当てはまる物がない、それは彼らの背景に、この国の貧困という政治的なものまではらんでいるからででも、近いと言えば、不良、貧乏なヤンキー と言ったところだろうか。家庭が貧しく、だから貧しい地域(政府が与えてくれたカウンセルハウスという家賃の安い住居)に住み、そこには、同じ環境の子供や大人がいるから、ドラッグが蔓延し、暴力やトラブルが多発する。彼らは、その友人も、その住む環境から同じ環境の者であり悪循環で、だから学校にもちゃんと行かず
トラブルを起こす友人と闊歩し、仕事も賃金の安いものしかなく、性教育もなされず、やはり若く、貧しくして子供を生み、同じような貧しい家庭を作ってしまう…そんな悲しいサークルの中で生きている。

私は、正直彼らが怖い。

彼らは、街中どこにでもいるが、一見してすぐにわかる。何かとトラブルを引き起こし、汚い言葉を平気で他人に投げかけ、ちょっかいを出そう出そうと探しているからだ。もちろん、ネッズ 全てがそうではないだろう。サッチャー時代に受けた、労働階級の人々への傷跡は、今も尚、ネッズ として受け継がれているのだと言える。だから、ある意味、かわいそうだと思うのだ。だって、そこに生まれた以上、その 輪の中から逃げ出せないのだから。

さぁ、ネッズの紹介はこれくらいにして、私の新しい隣人である。

鍵穴から見る限り、住人は 同じスポーツジャージとウインドブレーカー上下を毎日着ている女の子、見たところ、16、17歳。彼女の所に出入りするのが、男の子は やはりティーンネージャー、だが、女の子は妙に若い。多分、10歳くらいの子もいれば、13歳くらいティーン入り口くらいの子もいる。その数は数え切れないくらいで、大人の姿は一切なしで行ったり来たり、その小さな部屋に出入りするのだ。私は、このフラットが、そんな10代の子に借りられるものかとマイケルと話してみた。このフラットのある場所は、最近アップマーケットで価値が上がっているし、新しいフラットも立ち並んでいる。私達がこのフラットにいられるのは、マイケルのお姉さんの買った部屋だからであって、実のところ、普通に借りたとしたら、とても2人の給料では払えないのである。ノーマンを働きに出しても、無理なのである。
だが、この小さな間取りの部屋は、その小ささと古さから、値段として高くはないということだ。
それにしても、この辺りの一体どこから、あんなに多くの ネッズ が集まってきたのだろう??
通りを数本海側に行けば、カウンセルハウス(大きなアパート)が数件建っている。だが、この通り辺りでは、まず見ることのないほどの数の ネッズキッズ達 であった。
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by yayoitt | 2005-04-16 18:30 | 英国暮らしって... | Comments(6)
干渉しないと言えど…我慢できないこと
13日の日記にも書いたように、ここに暮らす醍醐味の1つは、他人からの干渉が少ない、こと。
私は、もともと、他人は他人、私は私、好みはそれぞれ、好きであればそれでいい、と努めて思ってきた。でもでも、私が、その口を大きく開いて言いたいことがある。その人が、前を歩いてたら、腕をつかんで制止させて、言ってやりたいことがある。

。。。。。。

スコットランドは、寒い。
特に風があって体感気温が低い。
日が照っていても、肌には、冷たい風がビュービュー当たる。
それなのに、太陽が照りさえすれば、1月であろうと、2月であろうと、気温が5度であろうと、
半袖やタンクトップに突然なる人が沢山いる。

それなのに、震えて背中を丸めているではないか!

。。。。。。

“ おい、そこのあんた、よく考えろ! これが、それほど、暖かいか?暑いのか? ”

マフラーに顔をうずめ街を歩きながら、横目でタンクトップの女性が通る度、こう大声で叫びたくなるのは、決して私だけではない。
by yayoitt | 2005-04-15 05:06 | 英国暮らしって... | Comments(0)
!! やっこから、繰り返しお願い !!
毎週、お願いを続けます。

今年のアザラシ猟が始まり、カナダの雪が、アザラシの赤ちゃんの血で真っ赤に染まっています。既に、10万5千頭のアザラシが、人間の手によって殺されました。
最初にここの日記で訴えてから、沢山の友達が、署名に加わって下さいました。
本当に、ありがとう。新しく、ここを訪れる人の為に、毎週、掲げます。
また、世界中の1人でも多くの人々の署名を集める為、署名して下さったら、どうか、友人にこのことを話して下さい。

活動団体は、IFAW(International Fund for Animal Walfare) 国際動物福祉基金です。↓ に載せたサイトを見て頂くと、詳しい情報がわかります。

http://www.ifaw.org/ifaw/general/default.aspx?oid=89520

残酷な写真や辛いスライド写真なども掲載されていますが、これが、まず、現実だということを、知って下さい。そこで、私達に何が出来るか、それを早く防止したい、と思う方があれば、行動を起こせます。行動とは、もちろん、募金などもありますが、この団体IFAW(International Fund for Animal Walfare) 国際動物福祉基金では、署名を募るという形で、協力を呼びかけています。世界で、どんな動物が、残酷な虐待を受け、人間の手でお金稼ぎの為に無意味な死を遂げているか、辛い狭い、自由のない生活を強いられているか、又は、絶滅の危機に瀕しているかがわかります。私がこのサイト(団体)を知るきっかけになったのは、先々週のある朝、仕事に行く時にいつも読む新聞です。その記事が目に入った時に、すぐに伏せて思わず泣いてしまいました。カナダでの、アザラシの赤ちゃん猟 の話です。つまり、アザラシの赤ちゃんの 皮を使ったりする為に、アザラシの赤ちゃんを大量に虐殺しているのです。そのやり方は、とても残虐です。棒で叩きながら、生きたまま、皮を剥ぐ … 。

これ以上、書きません。

この記事を2日連続で見て、自分に何が出来るか、ネットで検索しました。ワールドワイドで、沢山の、動物愛護の団体があります。その中でも、過激派、というか、テロリスト化したのもあるわけですが、そういうのではない、とてもいいサイトを見つけました。早速、メンバーになって、カナダ政府に向けての投書を送りました。この団体は、世界各国に向けて、あらゆる動物を守る為に活動しています。日本語でも読ます。アザラシ虐殺の様子は、ビデオと写真でも載っています。より沢山の署名を集めることによって、人間による動物虐待から守ろうというものです。

これを、読んで下さった方に、やっこから、お願いがあります。

私が、このアザラシの赤ちゃん達の為に今出来ることは、一つ。このサイトを、より多くの人に見てもらい、同じ様に、1通でも多くの署名を送ることです。現在、7万通以上の署名が集まっています。書名を送ると、書名ありがとう、といった内容のメールが届きます。それ以上の、例えば、メンバーに登録するなどの必要はありません。私は、メンバー登録したので、色々な購読物もメールでもらえます。このサイトでは、他に、日本のツキノワグマを守るとか、韓国の犬猫虐待についての署名も募っています。

一度、サイトを見てみて下さい。

そして、感じるものがあって、やめさせたい! と思う気持があったら、どうか、署名を送って下さい。

行動を、共に、起こしましょう。

この地球は、人間だけの物ではないこと、いつだって、他の動物達と共存していくべきだということ、特に、人間の欲で、富の為に(ビジネスの為に)簡単に他の命を犯してはならないこと、同じ気持でいてくれる方があれば、是非、このサイトを見てください。

http://www.ifaw.org/ifaw/general/default.aspx?oid=89520 に行くと、日本語サイトだと思います。

真ん中のアザラシの写真の下の、“アザラシ猟反対を今すぐ訴えよう”クリックして下さい。
あいにく、英語のままなのですが、その画面の右にある、“行動を起こす”のとこに、英語で、
sighn IFAW's million signature petition というのをクリックすると、メールアドレスや簡単な情報を書き込むとこがあります。書き込んで、送信して頂く、のです。

ここまで読んでくれて、本当にどうも、ありがとう。

http://www.ifaw.org/ifaw/general/default.aspx?oid=89520

毎週、新しい方が見えた場合に読んで頂けるように、繰り返して記事を載せたいと思います。
by yayoitt | 2005-04-14 04:30 | 皆様へのお願い 動物のこと | Comments(0)
ここにいることの醍醐味
日本に比べると何もかも不便だ。
公共の乗り物が時間にルーズなのは許せない。
風が強くて、髪をセットする意味が無いぞ。
万年早春の涼しさが嫌だ。
自由奔放さが、時に鼻に付く。
などなど、わがまま、愚痴、言い出したらきりが無いのだが、こんなスコットランドにいて、あぁ、ここにいて良かったぁ、さすが、ここにいるからこそ味わえることだぁと、嬉しくなることも沢山あるわけで、今日は、そんなスコットランドだからの醍醐味 をご紹介。

♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪

1.ヨーロッパへのアクセスが簡単

だから、憧れのヨーロッパ各都市へ、週末だけでも行けてしまう。日本で思うヨーロッパ旅行って、時間もかかるし、大仕事だが、何と言っても近くて便がいいし、フライトも安い。イタリアまで2時間、オランダまで1時間、ドイツまで2時間、と飛行機に乗っている時間が短い。旦那の友人は、結婚記念日を、土曜日出発して日曜に帰ってくるというツアーでベニスに行った。結婚式前に、新郎は男友達だけで(STUG NIGHT)、新婦は女友達で(HEN’S NIGHT)出掛ける、という習慣があるが、昔は、一晩呑み明かすパーティーが主流だったが、今は週末をどこかヨーロッパの都市で過ごすのが人気がある。マイケルの親友ノーマンのSTUG NIGHTは、バルセロナでの週末旅行、男ばかり、詳しい話は決してその妻やガールフレンドには語られることは無いが、他の友人達から、マイケルがビリヤードの台の上で朝まで寝ていたということだけは、ちゃぁんと、聞き出した。

イギリスにだって、陸続きで GO!

2.山歩きが出来る

山と言えど、日本のアルプスのようなあんな高い山は無いが、それでも険しい山からなだらかな山まで寝そべっている。私は、山歩き、大好きなので(誰ですか?馬鹿は高い所に行きたがる、と言ってるのは!)、この山へのアクセスが簡単で、自由なのがとても嬉しい。しかし、日本の山ほど親切=人の手が加わっていない ので、道標もまず無ければ、ましてや岩に赤いペンキで×とか、○とかは書いてない(北アルプスでは岩場にこのペンキが転々と続くのだ)から、個人個人が、コンパスと地図を読む知識が必要で、また、山小屋や食べ物を売る店など山の中にはないから完全に下界と隔離されることを覚えていなければならない、でも、それが自然を楽しむ、本当の意味であろう。自然の厳しさも美しさも、変わりやすさも不便さも全てを、楽しむ、ネイチャーリザーブ だ。

3.他人への干渉が余り無い(こうしなけらばならない、という基準が無い)

これは、日本人の私達にとっては、いいなぁ~と思われることかも知れない。特に、日本人女性は、性のお陰で、年齢で、常に周囲の人々が期待を掛けて来る。

何歳なんだから、結婚は?
結婚したら、子供は?
女性なんだから、料理は?
女なんだから、かわいくなくっちゃ?
もうXX歳なんだから、そんな服は着たらおかしい?

ある、ある、常に、毎日こういう他人による私への基準。私を決めるのは私、私の人生は私だけのもの、基準なんてあってないようなもの。100人いれば、100人の考え、個性、生き方、あっていいのに、どうしてそれをまとめたがるのか?変わりつつはあるが、まだまだ“出る杭は打て”文化日本。こちら(英国だけに限らず、海外に出ると、と言われる)に来ると、特に女性がほっとできる、と言われるのはここには、女性だから、XX歳だから、こうして普通、当たり前、という他人の物差しが、自分の人生に入り込まないからだろう。
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by yayoitt | 2005-04-13 21:12 | 英国暮らしって... | Comments(4)
やっこ、口腔外科へ行く
私は、歯が悪い。身体の中で一番弱いところはどこですか、と聞かれたら、“頭”と答える次に“歯”と答えるだろう。常に歯医者通いの人生である。一生懸命、1日3回は歯磨き、舌磨きしても、虫歯が出来る。世の中で一番嫌いな物は?と聞かれたら、3本の指に歯医者に行くこと、が入るのに歯医者通いとは縁が切れないでいるから困ったものなのだ。
こちらでの生活が始まってから、10ヶ月、その間に、もう1度は歯を2本治療してもらった。
また、それで終了したわけではなく、今日は、口腔外科 に歯科から紹介されて行って来た。
1日目は、口腔外科医との顔合わせ、説明、治療の計画、患者からの質問をする機会ということでコンサルテーション(CONSULTATION)だけであったので実際の治療は次回からだ。
この、コンサルテーション(CONSULTATION)とは、いわゆる初診診察のことで、治療をする前に、患者と医師が話をする、計画に付いて説明を受け、どんどん質問できる時間である。
口腔外科であるから、歯の治療ではなく、歯茎(GUM)の治療なのだが、一度日本で受けたことがある。

ちょっとした手術である。

今回、歯茎を3箇所、切開して、膿胞(膿の袋)を取り除いてもらう。この袋は、もう数年来、持ち続けて来たもので、体調が悪くなると膨らみ、重くなり、また、周りの骨に吸収されて小さくなり、を繰り返してきた。今回、思い切って、この重荷を下ろそうと、決断した次第だ。2回に渡って、パノラマ写真(パノラマ状に歯とその周囲を撮るレントゲン写真)を撮って、街の歯科医から紹介状を書いてもらって、エージンバラの歯科医科病院(DENTAL HOSPITAL)に行き.そこで、歯科医の教授の診察を受け、彼がパノラマ写真を見ながら一杯溜息つきながら話すのを聞き
そして、彼から更に、この口腔外科医師に紹介状を書いてもらって、今日の診察に及んだ。
3箇所のうち、2箇所は並んでいるので同日に行なう、もう1つは別の日に行なう。6月に2回、この手術を受ける予定を組んでもらった。

私は、以前も歯医者の恐怖心というものに付いて述べたことがあるが、恐怖の根源はあのドリルにあり、注射と切開などに関しての恐怖心は余りないのだ。ちゃんと麻酔が効いていれば、それで結構、あと、ちゃんと縫ってくれれば尚結構。だから、トイレに4回5回と通うほどの、緊張感は、6月の手術の時にはないのじゃないかな?と、高をくくってはいるが、実のところ、びびりの私はわからない。

一度、オーストラリア滞在中に、親知らず抜歯をしたことがある。根っこが深く、しかもぐにゅっと曲がっていたので、歯肉を大きめに切って取り出さなければならなかった。だが、この親知らずは虫歯になっていて、根っこの方に感染があったから、麻酔の注射をしても痛かったから辛かった、それに加えて、切開しても取り出しに時間がかかり、ペンチで何度となく引っこ抜こうとする度に、とても痛かったのだ。合計、2時間半、この治療には時間がかかった。2時間半、口を大きく開けたまま、常に痛かったときた。歯科医が、切開した歯肉を縫合し始めた途端、私はそれまでの常なる緊張感から開放されると共に

気を失った。

気が付いた時には、近くの医院から内科医が呼ばれて、私の血圧を測っていた。こんな様々な経験があるものの、それでも歯医者とは縁の切れない私の人生。

ここでも、ちょっと頑張らなくては…。
by yayoitt | 2005-04-12 05:51 | 英国暮らしって... | Comments(0)
お昼時の街を歩く苦悩
仕事を始めてから、平日のお昼時を歩くことは少なくなった。それでも、平日、いつも帰りは3時頃なので、街の中央の駅から家まではまだ人々が仕事している中を歩いて帰ってくる。
私が数年間ここに住んでいる間中、ずっと苦悩して、どうしても慣れられずにいることがある。
それは平日の、特にお昼時、街を歩いていて出会うのだ。それというのは、お昼休み中の男性労働者のかたまり。彼らは、様々な職業(例えば、道路工事、ビルの壁の掃除、ビルの修復などなそ)の人達だが、何といっても、体力を使う仕事ということで、圧倒的に男性職員が多い。
赤や黄色、青や緑のヘルメットをかぶり、お昼時になると彼らは天気が悪くない限り外の通りに向かって作業中の家の前の階段に座ったり、櫓が組んであればそこに腰掛けたりして数人でサンドイッチを頬ばったり、ミートパイとチップスにかぶりついたりしている。この、2人以上で通りに向かって座り、お昼を食べている彼らが、私は苦手で仕方がない。何故かというと、彼らの中には、もちろんサッカーの話に夢中になっている人達もあったりするがやはり男性が数人で通りに向かって座っていれば、目に付くのは、その目の前を歩く女性達だ(女性ではなくても通行人)。その前を歩く女性に対して、何となく、品定めをしている気がしてならないのだ。
確かに、若い女性が通れば、口笛を吹いたり、ブロンドの女性が通れば声をかけたり、何かと、ちょっかいを出す人がいるのだ。今まで私は、彼らに差別的な言葉を浴びせられたことはない。
しかし、ハイヒールを鳴らして歩けば注目され、石段に座った数人の男性が急に静かになったりすると全身が鉛のように重くなる気がして、右手と右足同時に出して歩いている気分になる。
無視、するのであるが、スカートなんか履いていたら口笛は吹かれるし、これが決して気持ち良くないのだ。私の心がもっと広くて、彼らに手を振って“おっす!”と言えるくらいの度胸があればいいが、それもなく、ただそそくさと、そこを立ち去る、歩き去ることしか私には結局いつもできないのだ。通行人が、数人いればいいのだが、そういう時に限って、自分独りだったりする。
彼らは、全くそれ以外の危害を加えるとか、そういうことはなく、ただ、正直に口笛吹いたりハワユー?と声をかけて、話したいだけなのだが、これだけでも私は重荷になって仕方がない。
遠くから気が付けば、わざわざ向かい側を通るようにしているが、毎日、毎日、しかも、誰もが必ず常に受けていることなのだから、避けてばかりもいられない。彼らは本当にフレンドリーで、それだけなら良いが、やっぱり、男の目から女を見ていると思うとこれは決して、素敵な、楽しい、ただ笑って過ごせる行為ではない気がしてくる。
by yayoitt | 2005-04-11 21:20 | 英国暮らしって... | Comments(3)