弥生、スコットランドはエジンバラ(エディンバラ)発!:思い出
2017-08-01T05:38:55+09:00
yayoitt
やっこが、スコットランド暮らし、ビーグルとの暮らし、ベジタリアン生活、動物愛護の思いを赤裸々に語る
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銭湯に初めてシャワーが来た日
http://scotyakko.exblog.jp/26856637/
2017-07-31T05:12:00+09:00
2017-08-01T05:38:55+09:00
2017-08-01T05:17:36+09:00
yayoitt
思い出
家に風呂のなかった我が家。
毎晩ではなく、2日もしくわ3日に一度、銭湯に行っていた。
銭湯は、人口2万弱の町に4件あった。
小さな田舎町の中央に位置する我が家は …
銭湯まで、歩いて一分もかからなかった。
四水湯 という名の、その銭湯。
小学校に入るまではいつも、母や姉と行った。
洗い場は全部で12ほど。
誰もが背中を湯船に向け …
ケロリンの黄色い桶に
赤と青の蛇口からの熱湯と水の温度を調節して
髪を洗ったり、体を流したりした。
子供には、その熱湯が危なっかしく怖かった。
だから、タイルの床に仰向けになり
頭を母の膝の上に置いて、髪を洗ってもらった。
時々、父と男湯に入っても、同じように髪を洗ってもらった。
父の股座(またぐら)に頭を任せると …
彼の一物が後頭部に当たって、可笑しかった。
私が、そんな風にして親や姉たちに甘えて銭湯に通っていた、ある夜。
それぞれの洗い場に、シャワーが取り付けられていた。
見たことすらなかったもので。
その名の響きは、外国染みていて。
調節したお湯が、雨のようになって降るのであるから。
それは私にとって、とても大きな出来事だった。
そのシャワーは、頭の部分だけが壁から飛び出した形の物で。
その翌年には、管がくっ付き、自由に持てるようになっていた。
あの頃の日本 …
いろんなことが、目まぐるしく変わりつつあった。
その時代を、目を丸くして、口を開けて見続けた子供。
それは驚きと、悦びと、戸惑い、そして感激の連続だった。
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やっぱり、キャップが好き
http://scotyakko.exblog.jp/26531069/
2017-03-23T04:26:00+09:00
2017-03-26T04:34:12+09:00
2017-03-26T04:34:12+09:00
yayoitt
思い出
時代は、昭和の終わりだった。
憧れの戴帽式。
今でも、あるんだろうか?
どう考えても、効能的ではないもの。
されど、それの意味するところの偉大さ。
看護学生の若き女性たちには、待ちに待った日。
厳かな雰囲気で行われる式典。
そして心に誓う。
看護師としての使命。
… 戴帽式とは
看護学校において、看護師を志願しふさわしいと認められた看護学生に、
看護師のシンボルであるナースキャップを与える儀式である。
このキャップをかぶる事によって、看護という職業に対する情熱や
人の命にかかわる責任感を意識する。そして、専門的な知識と
看護師としてふさわしい態度を身につけるよう決意を持つ。
戴帽式では、戴帽生(ナースキャップを受けた生徒たち)が、
ナイチンゲール像から受け取った灯火をかかげて
ナイチンゲール誓詞を朗唱る。そして、看護する相手の立場に立ち、
思いやりの心をもって看護を行うことを誓う。
まさに、そういう式典なのだ。
あの日のことは忘れないし、今も熱い思いで蘇る。
あの日から、確かに心に誓っている。
看護師という職業を離れてもなお、灯火は消えることはない。
そんな貴重な意味を持って受け取ったキャップ。
最初の数年は、働いていた病院でもキャップを着用したもの。
けれども今は、キャップを装着して仕事をする看護師っているのだろうか?
カーテンに引っ掛かるわ、患者である子供から引っ張られるわ …
それを着用する為に費やす時間も、大きい。
かぶらなくても良くなった時に、正直、ほっとした覚えがある。
されど …
その帽子には、深い思いと情熱がこもっている。
それは心に今も、刻まれている。
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ビニール傘と、思い出徒然(つれづれ)
http://scotyakko.exblog.jp/24414695/
2015-07-17T03:51:00+09:00
2015-07-18T04:18:45+09:00
2015-07-18T04:18:45+09:00
yayoitt
思い出
二階の席に座ったら、目の前に 白いビニール傘が引っ掛けてあった。
誰かが忘れたのだろう。
白とは言え、透明の、シンプルなビニール傘。
それを見つめていたら、とても懐かしい思いに包まれていくのを感じた。
ビニール傘 …
学生服
セーラー服
憧れた先輩
右上がりの肩
校舎に脱ぎ捨てられたスリッパ
廊下ですれ違う隣のクラスの女子達
制服のポケット
コスモスを見ながら並んで歩く
部活の更衣室
弓道部の矢を放つ音
濡れた髪
晴れた空
靄のかかった山々
ビニール傘は、高校生だった私たちの、大切なステイタスだった。
持っていなくてはいけないもの。
クールな高校生でありたいのなら。
握る部分は、角ばったものより、丸いのが可愛いと思われた。
女子生徒は、ピンクだった。
男子生徒は、なぜだかブルーは敬遠されて、白が いけてる とされた。
傘ひとつに、様々な束縛を強いられる青春時代だった。
あの頃、私たちは実に、狭い世界に生きていた。
狭い世界だったけれど、そろえた前髪の外側から、世界は永遠に広がっていた。
拘束されていたのに、自由はその手のひらの中にあった。
こぼしたりしながらも、また拾い集めたりして …。
スカートのひだを握り締めて泣いた午後。
あの日、雨が降っていた。
そして、泣かせた誰かは、白いビニール傘をひろげて …
革靴を鳴らして、遠ざかっていった。
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最初で、最後の … 高級ブランドバッグの思い出
http://scotyakko.exblog.jp/23370519/
2015-01-22T05:05:00+09:00
2015-01-24T05:49:37+09:00
2015-01-24T05:49:37+09:00
yayoitt
思い出
我が父と母。
雛人形も持ったことがない、牛肉は年越しの夜にすき焼きで食べるだけ。
そんな、経済的には苦しくても、いつも笑いの絶えない明るい家族。
娘3人は、いつもゲラゲラと笑い、時には、暴力的な姉妹喧嘩もしたもの。
お金がなくとも経験こそが宝と、大きな借金をして、海外旅行に連れて行ってくれた。
その、最初の旅行は、私が中学卒業の春休みだった。
母と2人のヨーロッパ12日間の旅行。
あの旅行で経験したカルチャーショックは、確実にその後の私を変えている。
思春期の私に、あまりにも衝撃的で魅力的な12日間だった。
ツアーグループのツアーメイトは、ほとんどが大きな都会から来た人ばかり。
それだけでも、田舎生まれ育ちの私には、大きなカルチャーショックで。
その都会人は、とても裕福で、寄る店、高級店で、色々な買い物をしていた。
借金で私をフランスへ、ローマへと連れて来てくれた母は …
そんなツアーメイトが髪を乱して買い物する中 …
目の宝 と言って、ガラスの中の品物をひとつひとつ見て廻っていた。
この店では、これ、あの店では、これ、と人々は買い物をこなしていく。
小さな根付(キーホルダー)を、ドキドキしながらようやく購入した母。
まだ集合時間には早いと、私を連れて店を出て、店の周りの建物を見て歩いた。
体験こそ、宝
経験こそ、宝
そんな母が、ひとつだけ、私の為に、とても高価な物を購入してくれた。
きっと、母もカルチャーショックを受け、目の宝を見て廻り、変わって行ったのだろう。
パリは イヴサンローラン の店で、私に、買い与えてくれたのだ。
高級ブランドよりも、西洋っぽい文房具を見て廻りたい私に …
平べったい、中には物があまり入りやしない、小さなポシェット。
しかし、革の香りがして、かっちりした固い形は崩れはしない。
子供らしさは、どこにもない、そのポシェット。
日本円で3万円くらいだったと記憶する。
3万円が、あの頃の彼女にとって、どんなに大きな金額だったか想像ができない。
ちゃんとした物、本物の良さを、知るようにならんとな
そんなことを言って、そのバッグを、私の肩に掛けてくれたのだった。
それは使い勝手が悪く、けれど私には自慢のポシェットで。
誰もまだ イヴサンローラン なんて知らない田舎町で …
13歳の真っ赤なほっぺたの少女は、嬉しくて、ご自慢で、何処へでも出掛けた。
誰も 素敵なバッグ なんて言わなかった。
本物なんや
私は、そのバッグが大好きだった。
自らのお金で、好きなカバンを買えるようになると、あのポシェットは姿を消した。
どこにしまったのか、どこへ行ったのか、もう、わからない。
生まれて最初の、13歳の高級ブランドポシェットは …
高級ブランドというものに興味を持たない女性となる私にとって …
もう決して、革のバッグなど手にしない私にとって …
最初で最後の ほんものバッグ になったのだった。
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やっこ、泣き泣き成人式
http://scotyakko.exblog.jp/23332024/
2015-01-12T04:22:00+09:00
2015-01-14T06:21:25+09:00
2015-01-14T06:21:25+09:00
yayoitt
思い出
中学、高校卒業後の懐かしい友との再会の喜びであるとか …
好きだった同級生との再会の興奮であるとか …
自分は、こんなに変わった(実際には変わっていなくとも)ことを見せたい …
そういう思いとか …
たった数年のことだけども、大人になった気持ちが姿に現れているだろうとか …
同じように変わったであろう彼や彼女を見てみたいとか …
そして、大人への本格的な仲間入りを記念する大切な区切りとして。
成人式は、とても、とても、大きなイベントなのである。
早生まれの知恵遅れ、と呼ばれた私に、成人式が近付いてきた25年前。
故郷の自治体では …
成人式の為に着物を新調したりで経済的負担になるのを防ぐ為、ということで
和装は禁止、とされている。
だから、男女みなが、洋装で出席するのが常。
洋装であれば洋装なりに、スーツなどでお洒落をする。
まだホッペの赤かった20歳に数ヶ月、至っていなかった私も、準備をした。
真ん中の姉が、手作りした白に黒の線が素敵に入ったツーピースのスカートスーツ。
80年代後半だから、肩パットがガッチリ入った、逆三角形のスーツ。
スカートは短く、膝上で …。
看護学生で、全寮制で過ごしてた私は、冬休みで実家にいた。
姉の手作りのスーツを、欄間から吊る下げて、その日を楽しみにしていた。
何年か会っていない友に …
片思いだった彼に …
バカ扱いされた、あいつに …
よく泣かされた、やつに …
いつも憧れてた、彼女に …
見せたい。
この白いスーツで、きりって決めて、大人らしく振舞うんだ!
と、胸は期待と興奮で膨らみ、膨らみ …
飛騨の1月3日、成人式の当日。
逆三角形のミニスカートのスーツを着こなし、長いワンレンの髪をかき上げる …
そんな夢を、見つつ …
化粧もせずに、真っ赤なホッペを更に紅潮させて …
高熱を出し、白いスーツがぶら下がる欄間の部屋、布団を敷いて眠ってた。
それが私の、成人式。
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1985年、少女とビデオと観覧車
http://scotyakko.exblog.jp/23175501/
2014-12-05T07:01:00+09:00
2014-12-07T08:06:39+09:00
2014-12-07T08:06:39+09:00
yayoitt
思い出
この季節になると、聞きたくなる歌は、切ない歌。
寒い冬 … 恋の歌 … 思春期の愛しの歌たち。
と言えば
安全地帯 チャゲ&飛鳥 レベッカ などである。
ことに、高校生の頃の 歌への思い、愛情、心の傾け具合 は凄いものだ。
だからこそ、あの頃に愛した歌たちは、今も脳裏から、心から離れはしない。
夕食を作りながら、iPad で色々な歌を聞くのが常の私。
今日も、選んだのは 安全地帯 のコンサート。
ロンゲストランで一番、愛してる歌手(グループ)は、安全地帯だと言える。
このコンサートが、懐かしい思い出を蘇えらせてくれた。
野菜を切る包丁を持つ手を止め、うっとりと、聞き惚れる …
あぁ 思い出す
あの、初春のまだ、寒い飛騨の午後
確か、休日だったと思う、セーラー服ではなく普段着の私
外から帰って来て、誰もいない家の中、コタツのある居間に入ると …
なんだか、大きな機械が置いてある。
とても大きな機械は、コードでテレビに繋がっている。
なんやろう、これ?
と思って近付くと、気が付く … 白い便箋に並ぶ文字
真ん中の姉の文字。
やっこちゃん
誕生日おめでとう
テレビの電源を付けて、ここのボタンを押してみてな
持ち運びができる、大きな四角い箱は、ビデオカセットテーププレイヤー。
初めて見る、その機械、ビデオって話は聞いたことがあったけれど …
まさか、自分の家の古いテレビでビデオなるものが見られるとは。
なんのビデオかわからないから、呼吸を整え、正座して、ボタンを押す。
あ、テレビのスイッチが先やったな
そして、古いテレビの小さな画面に映し出されたのは …
テレビの歌番組でしか、姿を見たことのない 安全地帯 がステージに!
ステージの背後に、大きな観覧車が!
肩パッドの入った逆3角形のジャケットに身を包み、歌う玉置浩二!
彼が飛ばす唾(つば)まで見える!
ドラマーの汗が光る!
わああああああああ わああああああああああああ わあああ!!
それから、何度、繰り返して、そのコンサートを見ただろう。
あれは、1985年の夏の、横浜でのコンサートだ。
まだ雪が路肩に残る、飛騨の田舎で、安全地帯の音楽に心を馳せる高校生の …
生まれて初めての、興奮たる コタツでコンサート だった。
あの午後の時間は、忘れることはない。
姉と、彼女のフィアンセであった、今の私の義兄の、粋な計らい。
それに、見事にまんまと、心そっくり、奪われ、魅了されたのだった。
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とんびがくるりと輪を描いた … 想い出
http://scotyakko.exblog.jp/22900932/
2014-10-25T04:20:00+09:00
2014-10-27T07:02:00+09:00
2014-10-27T06:30:05+09:00
yayoitt
思い出
時には、午前と午後に2度もすることがある。
昼寝のし過ぎで、目覚めた時に頭が痛いことなんかもある。
英国での暮らしを始めてから、気が付いたことがある。
英国人は、昼寝をしない
昼寝をする、という人に出会ったことがない。
そして、昼寝をすることを話すと、ちょっと、驚かれるのだ。
やはり(夏が)暑い国の習慣なのだろうか。
でも、私は大好きだし、これはやめられない習慣になっている。
昼寝のことを思うと、必ず思い出す光景がある。
思い出がある。
多分 … 保育園とか小学校の夏休み。
蒸し暑い午後の、日当たりのよくない、木が軋む古い我が家。
母は、親戚の呉服屋で午前と午後に仕事をしていた。
正午少し過ぎると、母が帰って来る。
昼ごはんを作り、それを頂き … それから2時ちょっと前までの30分ほど。
彼女は必ず、風通しの良い一階の居間で横になるのだ。
小さな私も、必ず一緒に ごろん した。
あつみの厚い母の体。
そこから染み出している、彼女が持つ香り。
蒸した暑さと一緒に、少し汗を帯びたような匂いを嗅ぎながら、目をつむる。
近付きすぎると、暑がって母が嫌がる。
だから、少しの距離を置いて、でも鼻をできるだけ彼女の体に押し付けて。
蝉(せみ)が鳴いている。
くすんだ白のレース状のカーテンが揺れている。
母の体が、ゆるやかなカーブを描いている。
そして、それが上下に、ゆったりと動いている。
遠くで、テレビの音がする。
真っ青な空高く、とんびが舞って …。
・・・
額(ひたい)や顎(あご)の下、木綿のスカートの太ももに汗が流れ。
寝返りの時に、体に掛けられているタオルケットが畳に落ちる。
目を覚ますと。
その香りが、その分厚いからだが、傍にないのだ。
母は、30分ほどの午睡を終えて、仕事に出掛けて行った後なのである。
一緒に眠ったはずの母がいない。
その寂しさが胸に迫ると、ぐずぐずと、泣けてくる。
眠っている私を起こさないよう、そっと体にタオルケットを掛けて …
母は午後の仕事に出掛けて行ったのだと、頭では理解していても …
なんだか、裏切られたような、見捨てられたような気持ちになる。
蝉(せみ)が寂しげに鳴いている。
カーテンが静かに垂れ下がっている。
突っ掛けで、豆腐屋さんを追い掛ける、どこかのお母さんの声がする。
午後の日差しが窓のすそに落ちている。
とんびが ひ~ゆ~ と鳴いたのを聞いた気がする。
泣きながら、ぐずりながら、それが理不尽とわかりながら。
誰もいない木造の軋む家の中で、声をあげてみる。
かあちゃん かあちゃん
あと1時間もすれば、母も父も姉達も帰って来ると知りながら。
あの、目覚めた瞬間の愕然とした喪失感や、同時に沸き起こる切望 …。
あれから40年も経った今もなお、心の、それは中央のどこかに傷となっている。
優しくもあり、切なくもあり、痛みもある …
そんな思い出という傷跡。
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大丈夫 … 病気になっても、怒りはしない
http://scotyakko.exblog.jp/22816021/
2014-10-15T05:17:00+09:00
2014-10-17T05:39:37+09:00
2014-10-17T05:39:37+09:00
yayoitt
思い出
そんな思いが …
病気になったら怒られる
熱を出したら、怒られる
それは、その通りのことではないのだけれど …
自分の頭の中で、そういう風に作り上げてしまったらしい。
私は幼少の頃からよく、熱を出した。
扁桃腺をボンボンに腫らし、身体中からチンチンに熱を出すのだった。
末娘の私を、とても可愛がってくれた父は、とても心配した。
父自身が、扁桃腺が弱くてすぐに熱を出していたのだそうだ。
こんな俺に似てまったんやなぁ
と、悲しそうに呟くのを、聞いたこともある。
父は、私が熱を出すと、とても不機嫌になるように思えた。
子供の私にはそう、感じられた。
どこが痛いのか、どういう風にしんどいのかを、繰り返し尋ねるのだった。
けれど、熱でヘトヘトではあって、どこが痛い、どうしんどいとは、説明できない。
父はますます不機嫌になって、私を寝かせて、怒ったように仕事に出掛けるのだ。
幼い私には、わからなかった … あの頃。
どうして父が、そんな風に不機嫌で怒るのか。
けれど、大人になって、彼の思いに自分を置き換えるとき …
彼の気持ちが、行動が、理解できるようになった。
父は …
とても心配で、悲しくて、それでも仕事に行かなくちゃいけなくて …
自分の身を切り裂くように辛かったんだ。
父は …
どうにか私が、丈夫で強い健康な子供であって欲しいと強く願うのに …
またもや、それを裏切るようにして、高熱を出して、ぽしょんとなる …
それが、とっても地団太踏みたいくらいにもどかしかったんだ。
この晩夏、私が日本にいる間に、父は身体の調子を崩した。
私はその時 …
その父に対して、こう言った。
しんどくて、顔をしかめている彼に向って。
高齢なんていう病気はないんやから
しんどいのは、年のせいじゃなくて、必ずなんかの症状なんやから
そして、問い詰めたのではなかったか。
ちゃんと医者に言ってるの?
そういう風に、しんどくなるってことを?
あの時、私は …
体の辛さで目を閉じている彼に対して、きっと眉間に皺を寄せていたはず。
あれから
また離れてしまって、時間も経ってしまったけれど …
本当は、こう伝えたい。
大丈夫
病気になったって、しんどくったって、誰も怒らないよ
ごめんな
ごめん
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レターセットな想い出
http://scotyakko.exblog.jp/22381440/
2014-07-22T05:09:00+09:00
2014-07-24T04:13:08+09:00
2014-07-20T05:14:48+09:00
yayoitt
思い出
〇〇を集める (コレクション)
ということがあるだろう。
私も、色々と コレクション したものである。
… 鉛筆(これは、姉のコレクションをくすねてた)
… ニオイ消しゴム
… ハローキティーグッズ(昭和オリジナルの頃)
… 切手
… 風見慎吾の雑誌写真切り抜き(うふん)
などなど、そのほか色々と。
そんな過去のコレクションな歴史の中で、思い出すと胸がキュンとするものも …
レターセット
である。
レターセットというのは、あまり欧米では見られない代物。
こちらは、便箋はレターパットとして、封筒は別に売られるのが常。
同じ柄やキャラクターの便箋と封筒が一緒になったレターセットは、すごい!
そう思う。
いまでも日本に帰国するたびに、一つか二つ、レターセットを買って帰ってくるのだ。
小学生の頃、サンリオのレターセットに胸を躍らせた。
それは、ちょうど ラブレター というのが流行してた時で …
どのレターセットでもって、どんな言葉を連ねるか …
それを想像するだけで、ドキドキ、ハラハラして、嬉しかったものである。
日本のキャラクターの可愛さは、格別で子供の心を虜(とりこ)にする。
大人になって、そのキャラクターが、そのイメージがプリントが、思い出を呼び起こす。
生産消費に踊らされるだけではなく、子供にとって、そういうグッズは時代そのもの。
想い出を形成する、重要な一こまになりうるのである。
…
〇〇くんへ
わたしは、〇〇くんのことが好きです
もしも、わたしのことが嫌いじゃなければ
今度の土曜日に、△△橋の真ん中で会いましょう
やっこ
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プラネタリウム
http://scotyakko.exblog.jp/22135998/
2014-05-17T03:19:00+09:00
2014-05-19T04:33:55+09:00
2014-05-19T04:33:55+09:00
yayoitt
思い出
田舎の空を見上げると、広がる宇宙(そら)に。
それが、宇宙(うちゅう)とか惑星(わくせい)とか …
そういう魅惑的な名前があることを知る前から、ただ、焦がれていた。
未知というものに、抱かれるような不思議な気持を、子供ながらに感じた。
心配性の子供は、暗い夜が怖くて泣くくせに、星の夜をこよなく愛した。
漠然とした憧れ、恋焦がれにも似た思いは …
ETという衝撃的で感動的な映画の登場でもって、確定的なものとなり。
手を伸ばしても掴みとれなかった、畏れ多すぎた憧れから …
もっと手の内におさまり、こよなく愛することができるのではないかと …
そんな想像の世界と入り混じり
宇宙(そら)は、現実的であり、想像のすべてでもある存在になって行った。
そんな子供の私が、その名前をはじめて聞いた時の興奮は忘れられない。
外国の、きっとアルファベットの文字、それが音になって耳に届く。
私の思い描ける、どんなものであっても、それは計り知れないような。
プラネタリウム
そこでは、真昼に星に会えるのだという。
座ったままで、建物の中にいながら、宇宙に会えるのだという。
あの頃、大学生で名古屋にいた姉が、小学高学年の私を誘ってくれた。
名古屋に行って、プラネタリウムを見る。
田舎の小学生は、プラネタリウムという名前すら知らなかった。
クラスメイトに自慢した。
プラネタリウム、見にいくんやよ
なんかな、ぶあ~って天井が星だらけになるんやって
すごいな 綺麗なんやって
椅子に座ったまんまで見るんやって
そして、名古屋まで数時間の電車のひとり旅をして。
名古屋の姉と、共に行ったプラネタリウム。
沢山の人が並んでいるのが凄い。
部屋に入ると、耳の鼓膜が押しつぶされる感覚が凄い。
丸い部屋の真ん中にある、宇宙的な望遠鏡のようなものが凄い。
すべてが、そのすべての経験が、凄かった。
小学生の私は、暗闇で、星の誕生の様子を目の当たりに見つめながら …
ひとり、空に浮き
天井を抜け
真昼の名古屋の街を抜け
大気を抜け
宇宙の空間へと導かれるのだった。
ざわめきが耳に戻った頃、部屋の2つのドアは開け放たれ …
部屋の電気が顔に落ちていた。
隣の姉もまだ、今はなにも映し出さない天井を見ていた。
私は、泣いていた。
おかあさん~ すっごかったねぇ~
と、通り過ぎる子供たちの声がした。
あれから、プラネタリウムと宇宙は、少しだけ遠くにある。
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昼寝ができなかった子供と、布団の顔
http://scotyakko.exblog.jp/21965594/
2014-04-06T04:24:00+09:00
2014-04-08T04:39:21+09:00
2014-04-08T04:39:21+09:00
yayoitt
思い出
孫が総勢、5人いる。
彼女が、2人の男の子の孫の入園で、布団つくりをしているらしい。
そう言えば確かに、保育園には お昼寝時間 があった。
そして、それぞれの子供が、お母さんに作ってもらった布団で寝ていたっけ。
今も、それは変わらないんだな …
と懐かしく思い出している。
私は、その昼寝の時間のことを、よく覚えている。
部屋に綺麗に敷かれた細長い布団。
両隣で眠る子供たち。
そして、その子供たちの真ん中辺りで、先生が座っている。
先生は、夏には内輪(うちわ)で子供たちに風をあおっていた。
毎日の昼寝の時間。
私は、一睡としてできる子供ではなかった。
なにが眠りを妨げるのか、なぜ眠れないのか、ちっともわからないけれど …
とにかく、昼寝時間に目を閉じて 寝たふり をするのに必死だった。
特に、先生が近くに座ったりすると、緊張して息苦しかった。
保育園でのびのび遊び、食べ、そしてぐっすり眠る … そういう子供ではなかった。
なのに、なんで今、こんなに昼寝が好きなんだろう …
と思ったり。
子供は、すべてがみんな、天真爛漫とは限らない。
天真爛漫のふりをして、大人たちを安心させようと、装っている子供も、いるのである。
眠らない私が横になっていた布団 …
真っ白な、絵柄も色もない生地の布団 …
不器用な母が手縫いしてくれた布団 …
そして
なぜだかしら?
布団と掛け布団の頭側に、マジックで 顔 が描かれていた。
そんな 顔 の描かれていた布団で眠る子供は、誰一人いなかった。
眉毛と目と睫毛と、そして鼻の穴に、にっこり笑った口。
黒いマジックで、それだけ描かれた 顔。
やっこちゃんがな、どっちが頭かわかるように …
そう母が教えてくれたのを覚えているけれど。
かあちゃん …
布団と掛け布団って …
どっちが頭で、どっちが足でも、関係ないんじゃ …??
と思うようになったのは、ずっと大人になってから。
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やっこ、2014年、最初の鼻歌
http://scotyakko.exblog.jp/21381920/
2014-01-03T06:36:00+09:00
2014-01-04T06:58:01+09:00
2014-01-04T06:55:14+09:00
yayoitt
思い出
毎朝、起きた瞬間から出てくるのが、鼻歌。
きっと、寝起きは良い方なんだろうと思う。
朝一番の鼻歌は、その日1日のテーマ曲となる。
英語の歌なんかが浮かんだ日には、面白みがない。
英語の歌詞を知らない(覚える意欲もない)為に、音楽だけになるから。
新年になって、実は、連日で同じ曲が、鼻歌(=テーマ曲)になっている。
去年の暮れからはまっている、松任谷由実(今頃っっ!!)の歌たち。
44歳で初めて知った彼女の歌たちで、ことに気に入っているのは数曲。
旅立つ秋 (姉に 大丈夫? 病んでるのか? と心配された)
ランチタイムが終わる頃 (ただ、脱帽!)
そして、ここ連日の鼻歌(=テーマ曲)は …
やさしさに包まれたなら
しかも、この ↑ ユーミンが美しいっっ!!
こんな良い歌を、どうして知らずに過ごしたんだろう??
カーテンを開いて
静かな木漏れ日の
やさしさに包まれたなら きっと
目に映る すべてのことはメッセージ
こんな素敵な歌詞を、描けるなんて … 素晴らしい!!
とにかく、感動するのである。
そして、歌い出し …
小さい頃は 神様がいて
不思議に夢を叶えてくれた
ここが、子供の頃の思い出と、ぐっと重なるのである。
子供の頃、私には神様がいた。
(クリスチャンだったから … ではなく)
私にとっての神様は、父や母だった。
そう、感じていたし、作文か何かに、そう書いたのも覚えている。
父や母は、神様で …
幼い私の夢を、その時、その時、叶えてくれた …
そう、感じていた。
もちろん、裕福ではなかったから、物質的な 子供の夢 は叶わなかったはず。
けれど、それでも、両親を神様のように思っていられた幼少時代は、幸せ。
今でも、彼らを 神様 とは言わないけれど …
彼らと、彼らが作り上げてきてくれた家族との想い出、家族の存在は、神々しい。
と、そう思えるのである。
ユーミンよ … 素敵な歌を、ありがとう
父よ 母よ 本当に、ありがとう
そんな、ほんわか幸せな、年の始まり、週の終わり。
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引き立てやっこ
http://scotyakko.exblog.jp/20800738/
2013-10-02T03:20:00+09:00
2013-10-04T04:51:53+09:00
2013-10-04T04:51:53+09:00
yayoitt
思い出
昔に虐(いじ)められた記憶があるからか、いつも、茶らけていた。
道化役は、すっかり身体にしみこんで、セーラー服から滲み出るほど。
独りになるのが、何よりも怖い、16歳。
その娘は、赤いほっぺを振るわせてスキップする。
廊下を、文字通り ドタバタ と音を立てて通る。
C ちゃんっっ じゃぁ 帰ろうか
C ちゃんは、赤いほっぺの娘の、半分ほどの小さな顔を持つスポーツ少女で。
同学年の150人ほどの女子高生の中で 一番に可愛い と言われた娘。
C ちゃんと、リンゴほっぺの娘は、家も近くで、ずっと仲が良い。
リンゴほっぺがC ちゃんと並んで歩くと、同級生や先輩の異性からの視線に気付く。
そう、みんな … 眩しそうな目で見ている。
真っ赤な大きな頬で、おどけて歩く少女の隣の、彼女のことを。
笑うと、左右に膨らんだ豊かで柔らかな髪が揺れる、彼女のことを。
毎日、毎朝、いつもの帰り道に、身にしみて知るのである。
背の高さは、綺麗な彼女と同じだけれど …
その足の細さだとか、顔の大きさだとか、笑顔の華やかさの違い。
大好きな可愛い友の隣を歩く私は、いつも、C ちゃんの引き立て役だと。
それが苦痛とかではない。
それなのに …
時に、違う学校の男子生徒が、私たちを見て、声を立てて笑ったりすると。
真っ赤な頬は、さらに熱く赤くなり、つい、俯(うつむ)いてしまうのだ。
そんな自分が嫌でもあり、けれども、親友が大好きでもあり。
そして、少しだけ、美しくて華やかな彼女のことを妬(ねた)む心。
それを知って、愕然としてしまう。
自分は、なんて卑(いや)しい女なんだろう
と、膝を抱えて布団の上で目を閉じる。
10代の乙女心は、色んな風と雨に、叩かれる。
真っ裸のまま、叩かれるのだった。
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聖子ちゃんの歌 聞きまつがい
http://scotyakko.exblog.jp/20483110/
2013-07-09T04:02:00+09:00
2013-07-10T04:25:29+09:00
2013-07-10T04:25:29+09:00
yayoitt
思い出
松田聖子が大好きだ。
彼女が好き、というより、彼女の歌が大好きだ。
彼女の、発声の仕方が、とても好きだ。
だから、若かりし頃(30年も前)から、実によく彼女の歌を聞いてきた。
そして、歌ってきた。
彼女の歌の中に …
瞳はダイアモンド
というのがある。
とても切ない失恋の歌。
その歌詞の中で、ず~っと、間違えて覚えていた箇所がある。
映画色の街
美しい日々が
切れ切れに映る
いつ過去形に 変わったの?
なんて、綺麗な言葉の連なり …。
なのに私ったら …
いつ過去形に 変わったの?
という部分を
いつか 固形に 変わったの?
と思って歌い続けてきた。
カラオケなんかで、歌詞を文字にして見るまで …。
あんた …
なにが 流動体 なんだい
なにが 固まった んだい
怖くないか??
でも、恋に酔いしれてた私は …
映画色の街の何かが、流動物質で、やがて固体に変わったんだもんっっ。
美しく切ない歌は …
なんとなく、妖怪人間べムと重なってたりするのだった。
ぞぞぞ~っっ
(そう言えば …
妖怪人間べムの替え歌もあったなぁ~
闇に か~くれて 立ちしょんべん
なんてな)
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孤独な小ギツネ
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2013-07-02T04:29:00+09:00
2013-07-04T04:38:11+09:00
2013-07-04T04:38:11+09:00
yayoitt
思い出
彼女が、その頃に胸をふるわせたキャラクター。
その色だとか、柔らかな筆のタッチとか …
大好きで
大好きで
ロンリーリトルフォックス
ロンリーの意味も知らなかった頃。
それが 孤独な 独りぼっちの と知った今から、30年以上も昔のこと。
あの頃に、貯めたお小遣いで買った小物たち。
筆箱とか、下敷きとか。
きっともう、捨ててしまったのに違いないけれど。
こうして、画像で検索してみて、久し振りに孤独な小ギツネを見ると …
やっぱり、胸がキュンってなる。
そして、今更のように思う …
日本のキャラクターグッズって、凄いよ~
(画像は こちら からお借りしました)
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