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2007年 01月 16日 ( 1 )
アンジェラへの贈り物 
アンジェラ は、職場の同僚の1人で、一番私と年齢が近い女性。

彼女 は、動物に対しての思いがとてもとても、私と近い女性である。

彼女 が 子供を作らないと決心 したのも、私の それ と同じ思いからだ。

彼女 は、動物が関わる番組や映画、ニュースが見られない。

それが例え、自然の出来事であっても、決して見ることが出来ない人だ。

彼女 は、猫が3匹も4匹もと共に暮している。

旦那さんもいる。

休暇には海外に行くわけでもなく、旦那さんと共に車で、自然公園や野鳥自然公園に出掛けてはハットに隠れて鳥が飛び立ったりするのを何時間も見ている。

彼女 と一緒に仕事をしていると、色んな会話を交わすが、特に動物のこととなると2人は、知らぬ間に拳を握り締めては顔を赤くして怒鳴っていたりする。

その 彼女 が、クリスマス後から3週間の休暇をとっていた。

家族が集う楽しいクリスマスは、彼女 にとっては心の傷を少しだけ突っつく季節である。

彼女 の父親が、数年前のクリスマスに亡くなっているからだ。

人々が家に集い、クリスマスの食卓を囲む頃、彼女 は旦那さんとも離れて、母親と共にいた。

母親と、静かな夜を、過ごしていた。

街の飾りが華やかになればなるほど、彼女 の心は失った愛の思い出に、戸惑う。

お正月を過ぎて、彼女 は旦那さんと車で少し南に走り、野鳥が集まる広い自然保護区域へ出掛けた。

沢山の鳥が群れをないしては湖に降りたり、飛び立つ姿を見た帰りの道、病院で出会う動物の為に心を痛めてしまうことも、忘れかけていたと言う。

その帰りの道で 猫の死体 を見つけた。

猫は平たくなって、すっかり時間が経っていた。

対向車がそれでも死体を避けるように走り去る。

それを見つけて 彼女 は、どうしても引き返さなくては・・・と、既に数マイル(1マイル=1.6キロ)過ぎていたが、旦那さんがむしろ、

 “ 戻らないと、このホリデーの終わりで、あなたの気持ちが済まないでしょう ”と戻ってくれたそうだ。

猫の身体はひどい怪我で形が崩れつつあり、出来る限り綺麗に全ての部分を包んで、その村に2つだけある動物病院に運んだ。

彼女 だったら、彼女 がその猫の飼い主なら、そして 彼女 が猫なら、その冷たい濡れた土の上に放って置いて貰いたくないんだと。

猫を届けた帰り道、泣きそうになりながらの帰り道・・・。

彼女 に、多分 その猫からの贈り物 が届いた。

空を一面、覆っては縮まり、広がっては右へ左へ常に形を変えながら踊る、スターリン(ホシムクドリ)の群れである。

彼女と旦那さんは、偶然目の前で始まったその大自然のショーを見上げ、1時間ほども立ち尽くしていたのだと・・・。
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彼女はその光景のことを、信じられなかった と何度も何度も繰り返し、とても幸せそうな微笑を浮かべて、猫の話も泣かずに、してくれた。

自然は自然の力で必ず、お礼を言いに来るんだ・・・
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     アンジェラが旅先で買って来てくれた猫のバブーシュカ
by yayoitt | 2007-01-16 07:56 | 動物病院での出来事、仕事 | Comments(9)