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2005年 04月 18日 ( 1 )
新しい隣人 NEIGHBOUR 3
浅い眠りの夜も明けて、土曜の朝は静まり返っていた。隣の部屋は、あの騒ぎの連中が出て行った後は異常に静かだった。私は、心配し始めた。

… 誰か、刺されていたら、どうしよう …

その静けさは、11頃まで続き、音楽や数人の話し声が、壁伝いに低く流れてきたので妙に安心した。

そして、午後1時前。

隣のドアを力強く叩く音、それに続いて、女性と、大人の男の声。私は台所にいたので、すぐに、鍵穴から覗こうと玄関ホールに出ると、既にマイケルが鍵穴からじーっと覗いていた。二人の声は、廊下と螺旋階段のホールを響いていた。5分くらいして、マイケルが笑みを浮かべながら私の所に来た。

“何、何?誰、誰?何って?”
“ふぅ~ん、これはおもしろい。”と、マイケル。

彼の聞いた話から、こういうことであった。隣の部屋を訪ねたのは、同じフラットに家族3人で住むイタリア人のお父さん。彼は、その隣人の女の子に、昨夜のことに対してとても不愉快だったことを伝え、そして、彼女がその部屋を借りることとなったエージェントの名前と電話番号を教えて欲しい、と言ったらしい。その間、ずっと女の子は誤っていたが、彼は、謝るのはいいからエージェントの詳細を教えてくれと繰り返したらしい。彼女は、今すぐはわからないと答えると、彼はまた後で戻ってくると言って、自分の家族の部屋に戻った。また、昨夜、セキュリティードアをバンバン蹴って入って来た連中のお陰で、ドアは壊れてしまっていた。それのクレイムと、支払いも命じたらしい。私は、涙が出るくらい、そのイタリア人パパの勇気と行動力、判断力に感動した。マイケルも私も、さすが、子供を守る父親は違う、同じフラットにいてくれて嬉しい人物だ、と賛同した。

それから数十分後、マイケルが昼食の材料を買いに外に出ている15分くらいの間のこと。
誰かがうちのドアを叩いている。鍵穴から見ると、見知らぬダークのロングヘアーの女の子。
“HI,YA”とドアを開けたら、その太った、唇にピアスを付けた彼女が微笑みながら喋り出した。
“昨夜の騒ぎのことを謝りたくって、本当にごめんなさい。”アメリカアクセントだ。私が、いつも何度も見た隣の部屋に出入りしている女の子は彼女ではない。私は正直に言った。
“はっきり言ってとっても嫌だった。真夜中にあなたの友達?がうちのドアをバンバン蹴って、
うちの旦那もとっても怒っていたし、それに自分の住む所でどんなトラブルも起こってほしくないんだ。特に、よちよち歩きの子供のいる家族だって住んでるんだから。喧嘩してたみたいだから、誰か怪我しなかったかとも、心配だったんだよ。”
アメリカ人の女の子は謝りながら、その連中の1人と自分との間で言い争いが続いていたからだと言った。“とにかく、誰も怪我していなくてよかったわ”と彼女に言い、今後の近所付き合いのことも考え“わざわざありがとう”と、余り思ってはいなかったけど付け加えた。彼女は、微笑んだまま、よい一日を!と言って次の部屋に向かって行った。正直に私がどう感じているか、言えて良かった、彼女も、態度はとても好ましかったし。

マイケルが10分後に、下の玄関口で誰かと話す声が聞こえた。彼が部屋に戻って来た時、誰と話していたか聞くと、イタリア人パパが、自ら工具を出してセキュリティードアを修理しているところであったらしく、彼はマイケルに昨夜のことを色々話したそうだ。それによると、昨夜、あの騒ぎの連中が来て大騒ぎした時点で、ここの住人3人が警察に既に連絡したそうだ。だのにどうして警察が来なかったのか、はっきりした理由はわからないが、多分、連中は既に街に向かって逃げて行ってしまっていたこと、そして、数時間前に既に警察がそこに呼ばれていたから要注意としてのリストには、掲げられたこと、だから、今度何か警察沙汰があったら即刻退去であろう。また、数週間前に、どこから入り込んだのか、数人の若いネッズ男女が、このフラットのホール下でマリファナを吸ってたむろっていたことがあったが、どうやら、今回の隣人と警察に関わったネッズの中にその同じ人物が含まれているというのである???何故???どうして???謎だらけだが、取り合えず、土曜日も日曜日も丸2日、隣に人の気配はなかった。
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これまた???だ、沢山の???を抱えた隣人…どうか、これ以上、騒ぎを起こさないでおくれよ。
by yayoitt | 2005-04-18 00:30 | 英国暮らしって... | Comments(8)