動物病院を外に出ると、とても良い天気だったが寒かった。チャリティーショップが数件並んであったが、見て廻りながらも、手術室でのノーマンの状況がありありと描ける。仰向けになって、気管に通した管を麻酔と酸素の両方につなぎ、四肢をピンと伸ばして縛ってあって…その想像を振り消しながら、小物を見たりしていると、見せにあった時計で11時40分になった。ぼちぼち、おなかを塞ぎ始める頃だろうと思い、病院に戻った。手術に立ち会ってくれているのは、看護師のアイリーンと、仕事体験の生徒(16歳くらい)の2人だ。オフィスにいた看護師が、私が戻ってきたので、手術室に様子を見に行ってくれた。“今、縫っているところよ。多分、10分か15分くらいでアイリーンが呼んでくれるって”そうして10分ほど本を読んでオフィスで待っていると、学生の女の子が呼びに来てくれた。医師は、もう外に出てきていて、廊下であったのでお礼を言うと、ニコニコ笑って“調子よく終わったよ”と言ってくれた。手術室に入ると、ノーマンは手術台の上で右側臥位でチューブが入ったままだった。アイリーンが、綺麗に毛の剃られたおなかをコットンで拭いているところだった。彼女と手術台のノーマンを挟んで向かいに立つと、ノーマンはすっかり目を閉じて目覚めていない。でも、そうは遠くはないらしく、目頭をそっと触ると瞼が動く、でも瞼を手で開くと、眼球はすっかり下に下がって膜しか見えない。
** やっこ看護師さんよりの説明 その五 意識のあるなしを確認するのに、犬の場合はよく目頭に触って確認するのですが、猫の場合は敏感な部分、耳の穴の毛などを触ります。深い眠りに落ちている場合は、眼球がすっかり下に下がってしまい、瞼を人間が押し広げても眼球の上に張った膜しか見えませんが、意識の回復と共に、眼球は上に上がってきて、瞼を開いてもちゃんと瞳がそこに見えます。 アイリーンは、ノーマンがゆっくり麻酔から覚めるのを注意深く見つめながら、私に、ノーマンの取り除いた臓器を見せてくれました。私は、カストの中にある彼女の卵巣や卵管を見て、仰天しました。大きかったから。今まで見てきた物と比べ、多分2倍は大きかった。アイリーンは、ヒートの後でもしかしたら想像妊娠などもあって、ホルモンの加減で大きくなっていたのかも…と話してくれた。はっきりした理由はわからないけれど、私は確かに、想像妊娠の精だとおもっている。あと、その卵巣の中に“卵巣腫瘍”があったと話してくれ、2人でそれをコリコリと触ってみた。固めで丸かった。本当に、この手術に踏み切って良かった、ノーマンの今後の為にも、今思い切ってやってよかった、と安心し、アイリーンもそう言ってくれた。 ** やっこ看護師さんよりの説明 その六 腫瘍は、数年の月日を経て悪性化する可能性があります。特に女性の卵巣や子宮であると、生理の度に腫れたり擦れたりして刺激され、癌化される可能性は高いのです。 そんな風に色々話していると、ノーマンの身体が少し動いた。アイリーンは咄嗟に、遅れることなく、チューブを抜き取った。 ** やっこ看護師さんよりの説明 その七 気管に入ったチューブは、手術中は抜けたりしないように、バルンが付いていてそれを空気で膨らまして固定します。手術後、いつでもそれを抜けるようにバルンは縮めますが、チューブは、動物が覚醒して自分でちゃんと呼吸するまで抜かずにおきます。でも、覚醒してから遅滞なく抜いてあげないと、普段固い物など入ることのない気管に、チューブが入っている痛みや不快感で苦しく、また、暴れて固いチューブが気管を傷つけて出血させる恐れなどもありますから、とても大事な瞬間です。万が一、気管で出血などすると、それが気管を塞いだり肺のほうに流れては取り返しつかぬことになるのです。 アイリーンが、ノーマンを台から少し抱えたまま気管に入っていたチューブを抜き去ると、再び彼女はしばしの眠りに入ってしまった。もうしばらく呼吸の様子を2人で確かめながら、ノーマンを撫でたり目頭を触っては起こそうとした。すると、ノーマンがうっすら目を開けた。目を開けた瞬間、彼女はアイリーンの腕の中で必死にもがきながら、ヒャン、ヒャン、ヒャン、ヒャンとひとしきり啼いた。 ** やっこ看護師さんよりの説明 その八 麻酔からの覚醒時、人間もそうなのですが、その個人、動物によって色々な反応が見られます。特に動物の場合、何が何なのか、何が起こったのか、ここがどこなのか、ひどく困惑混乱している為に、また、気管に入っていた管の痛みが残ってもいる為に、ひどく暴れる場合があるので、これまた慎重な瞬間です。手術台から落ちたりしないよう、看護師が必ず覚醒前から後、落ち着くまで抱いて支え、安心させます。 ノーマンは、静かに目覚めるタイプではなく、ひとしきり歌う(看護師さんたちが、啼く、ではなく、これを歌う、と呼んでいる)タイプだった。1分間ほど歌い終わると、ノーマンはアイリーンの腕の中で静かになった。アイリーンが私に、ノーマンを抱えてケネルに連れて行ってくれるか、と聞いたので、私は喜んで彼女を抱いて、廊下の向こう側にある彼女のいたケネルへ入れた。それからノーマンが完全に目を覚まし、自力で頭を持ち上げられるまでのしばらくを、ケネルの戸を開けてノーマンをそっと撫でながら過ごした。 ** やっこ看護師さんよりの説明 その九 覚醒後、ほとんどの動物は再び眠りに付くのですが、最初の覚醒時点で、自力で頭を持ち上げられるのを見届けることが、大切な区切りとなります。頭も持ち上げられない間は、常に付き添い、呼吸の変化がないか、嘔吐しないか見守り、自力で頭を持ち上げられれば、その後また眠っても、取り敢えず安心して、そうっとしておくことが出来ます。 その時間は、約2時間ほどだった。ノーマンがケネルに戻ったのが、12時30頃だった。 まだ、続く
by yayoitt
| 2005-03-05 01:05
| 愛犬ノーマンのこと
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