人気ブログランキング | 話題のタグを見る
世界を震撼させている父親 
      オーストリアでの、父親による実の娘監禁24年間事件

ヨーゼフ・フリッツル(73歳)は、24年前の1984年8月から当時18歳だった
実の娘エリザベスを自ら作った地下室の隠し部屋に監禁。
世界を震撼させている父親 _c0027188_4315751.jpg

エリザベスは、ヨーゼフに監禁された24年前から現在まで、繰り返し繰り返し
性的虐待を受け、実の父親との間の子供7人をもうけた。

7人の子供のうち、1人は出産直後に死亡、5歳から19歳までの子どもたち3人は、
エリザベスと地下室に監禁されたまま、生まれてから太陽の光を見たことがなかった。

エリザベスが狭い地下室で産んだ他の子供3人は、自宅玄関前に置き去りにしたと
偽装して  の世界で暮させていた。

ヨーゼフは当時、娘はカルト教団に入団、失踪したと嘘を付き、自分は普通の暮らしを
続けながら、地下のエリザベスと子供らに食事や日常品を運んでいた。

エリザベスと子供ら4人が監禁されていた地下室は、天井高わずか1.7メートル
床面積50-60平方メートル
世界を震撼させている父親 _c0027188_4282434.jpg

居間と寝室2部屋のほかは、調理スペースとシャワーがあるだけ。
 
コンクリート製の表ドアは、暗証番号を使って外側からしか開けることができず、
エリザベスたちの  との接触は、ラジオ、テレビ、ビデオテープだけであった。

事件が明るみに出たのは、エリザベスの娘の1人(19歳)が、19日に原因不明の
病気で病院に搬送されたことがきっかけ。

この時、治療の為に病院側が、テレビで母親の捜索を呼びかける映像を、
エリザベスが地下室のテレビで見ていた。

エリザベスの懇願によって、ヨーゼフは、彼女を教団から帰ってきたということで、
 へ出ることを許可し、エリザベスがそれまでの監禁の事実を訴えた。

エリザベスと子どもたちの4人は、現在、医療施設で心理面での治療を受けている。

エリザベスは、とても色が白くて白髪や皺(しわ)が多く、実年齢より20歳ほど
年上に見えるという。
世界を震撼させている父親 _c0027188_4304085.jpg

生まれてから、他の人間に会うことも、太陽の光を知ることもなかった子供たち。

彼らは、鼻を鳴らしたり喉を鳴らすような音を出すことで、お互いの
コミュニケーションをとっている
と言う。

エリザベスは、11歳の頃から実父ヨーゼフに性的虐待を受けていた。


       ☆           ☆           ☆

ただただ、信じられない、信じたくないと思いたくなるような、この事件。

信じたくないこと 其の1 

  実の父親に性的暴行を受けるということ

信じたくないこと 其の2

  24年間、狭い部屋の中で監禁されるということ

信じたくないこと 其の3

  男が、地下に娘たちを監禁しながら、普通の生活を楽しんでいたこと

信じたくないこと 其の4

  生まれてから、太陽の光も受けず運動もなく、狭い部屋で生きていたこと

信じたくないこと 其の5

  18歳の女性の捜索が、カルト教団入団による失踪ということで収まったこと

だけどこれは、信じられないけど事実、信じたくないけれども現実。

事実、近親相姦というのは、実は少なくはないと言われている。

自身よりも弱者に対して、力による性的暴力は、本当に ・・・ おぞましい。

親や兄弟から性的暴行を受けていた子供は、大人になって自らも、我が子へ
性的暴行をしてしまうと、聞いたことがある。

この事件が、こうして24年という年月を経て明るみにならなかったら、
一体、地下室の4人は、どうなっていたんだろう?

年老いて行く父親が、急死していたら?

生まれてから、その部屋と、母親エリザベス、父親ヨーゼフが世界の全てと思っていた
子供たちは、初めて地上に上がり、どんな恐怖を感じただろう?

エリザベスは、どんな気持ちで、叫び声をあげることを諦め、そこが自分の生きる
世界なのだと生きてきたのだろう?

人 ・・・ 人間 ・・・

明るみにならないだけで、きっと闇に葬られていく人の命は、他にも沢山あるのだろう。
by yayoitt | 2008-05-01 02:35
<< 切ない金曜日 父からの短いメール >>