読み終わった本がある。
イン・ザ・プール (奥田英朗) プール依存症、携帯依存症、被害妄想、継続性勃起症、確認行為の強迫症状 ・・・ かなりおもしろくて、一気に読んでしまった。 しかも2話目、継続性勃起症の男性の話 勃ちっぱなし を一番に読んだ私 ・・・。 読みながら、自分にも色々当てはまることはあるなぁって思った。 きっと、多かれ少なかれ誰もが持っているに違いない。 ただ、日常に障害を与えるほどではないから、診断には繋がらないだけなのだろう。 強迫性障害の中に ・・・ 縁起恐怖(縁起強迫) 宗教的、社会的に不道徳な行いをしてしまうのでは、してしまったのではないかと 恐れ、恥や罪悪の意識を持つ。 ある特定の行為を行わないと、病気や不幸などの悪い事が起きるという 強迫観念に苛まれる場合など。 また、靴を履く時は右足から、などジンクスのような行動が極端になっているものもある。 不完全恐怖(不完全強迫) 物を順序よく並べたり、対称性を保ったり、決まった位置に収めないと気がすまない。 自分を振り返って思い当たる行動 私が幼い頃から、家族全員がクリスチャンだった。 26歳くらいまでは私も、神様を信じている、という自分を信じていた。 その頃は、夜寝る前に必ず、お祈りをしていたが、 そのお祈りを欠かすと、悪いことが起きるのではないかと恐怖だった。 1人暮らししていた頃や、今でも独りで留守番をする時。 シャワーを浴びている間は、もしも泥棒や強盗が入ってもすぐには出られないし、 シャワーの音で気が付かないかも知れない。 そこで、誰かが入ってきたとして、男だったら逃げるだろう、と考えた。 シャワーを浴びながらわざと、低い男の人のような声で咳払いをしたり、 そのまま鼻歌を歌ったりする。 うん ・・・ 今でも実は、本当にやる やっぱり、1人暮らしの頃や、現在でも留守の家に帰ると、 男の声で ただいまぁ を言い、全ての部屋を乱暴に歩き回っては ベッドの下や収納スペースまで、誰か隠れていないかと、探す。 うんうん ・・・ 今でも実は、本当にやるやる 人気のない場所を1人で歩いている時や、犬の散歩をしている時。 不審人物がどこかに隠れているのではないかと心配になって、 周囲の建物があれば窓に向かって、まるで誰か知り合いが見ているかのように、 “ お~い ”と手を振る。 藪の中を犬と散歩する時には、誰もいなくても(いないからこそ)わざと 大声で “ あ、ノーマン、あなたの友達が来るよっっ ”などと独り言を言う。 犬だけを残して自分が出掛けた後に、火の気とかガス漏れとか、 ゴミの処理だとかが色々と気になる。 病院にいるインコのチャーリーの鳥かご。 私が働いていない土曜日には、誰かがちゃんとカバーをかけてくれたかどうか気になり、 週末ずっと心配する。(最近は、日誌に チャーリーのカバー と書いている) また、月~金は、私の後に帰る同僚がいるのだが、もしも彼女がカバーを かけ忘れてき、一晩中チャーリーが寒かったらどうしようと心配で堪らないので、 日も長くはなってきたが、私が帰る時に自らカバーをかけることにしている。 他人を信用できない自分って嫌な人だ、と思いながらも、 チャーリーに万が一のことがあればと思うと気が気でないから仕方ない。 マイケルが夜に飲みに出掛けて遅くなる時。 新聞で毎日のように報道される事件を思い出しては、 彼が無事に帰って来るまで眠らない。 翌日、早く起きなくてはならなくても、眠れないから仕方ない。 タクシーを拾って、と頼んではいるが、滅多にタクシーで帰ることはないし ・・・。 彼が “ x時頃に帰ると思う ” と言い、その時間を過ぎても帰らないと、 段々、パニックになってきて、時には(39歳にもなって ・・・) 泣きながら外に出て、通りを歩き出してしまったことも、実はある。 日本で看護師をしていた頃。 注射の名前、量、時間、患者さんの名前は、3度は確認をするのが常だが、 3度確認しても、万が一、と思って不安になり、何度も何度も執拗に確認していた。 特に、未熟児室勤務中などは、夜勤を終えて家に帰っても心配でならず、 注射の量は、点滴の速さは本当にあれでよかったか ・・・ と不安で眠れず、 夜勤明けでも午後から直接に、仕事場まで出向いたこともある。 でもさすがに、本当の理由は言えないので、忘れ物を取りに来たことにして、 “ xxちゃんは、大丈夫?変わりはない? ” などと世間話のように確認した。 こうして、改めて自分の行動を考えると、自分で作り上げる色々な恐怖に追われて、そこで様々な結果行動をしているものである。
by yayoitt
| 2008-03-29 04:20
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