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時には、石畳を見つめよう
スコットランドは、エジンバラに住んで6年半が経つ。

途中、2年間の日本滞在はあったが、振り返るとなんだか、遠い遠い道程 ・・・。

何度見上げても身震いした エジンバラ城 今では毎日通るのに見もしないことがある。

石畳を歩きながら、気が付いた ・・・。

私、吐き捨てられた痰(タン)だとか、犬の糞(フン)、ゴミばかりを見て歩いてる。

時々、深呼吸する為に見上げる空に、カモメやハトを見つけてホッとする。

越して来たばかりの頃に、確かに私は思っていた。

 こんな素敵な街に住むのなら、どんなに嫌なことがあっても乗り越えられる

だけど現実は、冷たい石の建物は心を温めない。

いつもどこかに自然を探して、そこを呼吸孔にして、喘ぎながら生きている。

人の歴史のくぼみを感じるよりも、すれ違った人の落とした視線の気配ばかり気にしてる。

冷え切った空気が凍って、ビクとも動かない青空の休日。

 よし、時には人の形跡を、街並みを、見つめよう

そう思って街に出た。

いつも見ているのに、気が付かない何かを感じてみようと。

街中の人々が、世界の人々が心を騒がすクリスマスを感じてみる。
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          仕事帰りに通る街並みにカメラを向ける
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          前から気になっていた小さな門の絵柄

 雲があり 木が生え 水が流れている ・・・ そういうメッセージだったんだ 
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        まだ入ったことのない版画工房ギャラリーのポスター

The Edinburgh Printmakers には、最近知り合った日本人男性が働いている。

Peter Standen という男性の作品に心惹かれた2年前の冬。
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彼がその工房にいることを、教えてもらって驚いた。
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          大切な家族にクリスマスカードを

忘れていてはいけないこと。

私がどこで生きているのか、生活しているのか、ということ。

ないものを求めるだけでは、次には進まないこと。

あるものを、そのまま受け入れる、例えそれが、自分の希望することでなくても ・・・。

そんな休日の締めくくりは、バスタブにお湯を溜めたい。
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            あ ・・・ また足の爪が伸びた 
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      お湯がぬるくなるまで笑ってみる ・・・ コボちゃん(笑)

時には、立っている足元を見つめよう。

そこを吹き抜ける埃だとか、足に止まる枯葉だとか、取り除かずに歩く。

無数の足音が封じ込まれた石畳を ・・・ 見つめる日。
by yayoitt | 2007-12-18 03:42 | 英国暮らしって...
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