人気ブログランキング | 話題のタグを見る
口と心の二重奏
口から零れるのは

それは一体、なんだろうか?

唇を震わせて漏れる、空気の丸み

それを言葉というのなら、それが生み出す意味はなんだろう。
口と心の二重奏_c0027188_7144429.jpg

口の周りの筋肉が、何かに操られているのなら

それは一体、なんだろうか?

フワフワっと湧いた、思いの流れ

それを感情というのなら、それはちゃんと言葉になっているのだろうか。
口と心の二重奏_c0027188_7153075.jpg

溢れ出す思いがあるのに、どうして口を開けないのか ・・・。

乾いているのに、どうして軽々と口から放ってしまうのだろうか ・・・。

そんな 感情 と 言葉 が、いつも必ず繋がる訳ではないと知りながらも、

何故に人の口元を期待して、そこから流れてくる音の繋がりにすがるのだろう。

時に、ひとの耳は鈍感で聞き取り鈍く、そこに入って来たメッセージをも逃してしまう。

耳に頼るのをよして、あなたの 心の声 を聞けやしないか?
口と心の二重奏_c0027188_7173775.jpg

口がもたらすのが災いならば、胸の奥に生まれるそれは ・・・。

 だろうか?

きっと、そうではないはず。

感情 が 言葉 に至るまでの過程で受ける様々な誘惑や取引き。

だけどそれも、自身のなかで生まれる 感情 の塊りに違いない。
口と心の二重奏_c0027188_7182389.jpg

嬉しい時に 嬉しい と ・・・

悲しい時に 悲しい と ・・・

楽しい時に 幸せだ と ・・・

喜ばしい時に 感謝なのだ と ・・・

心が千切れそうな時に 切ないのだ と ・・・

その目を見つめて込み上げる 愛しているんだ と ・・・

涙をこらえて 辛いのだ と ・・・

どうしてか素直に、言葉は心を表現しない。
口と心の二重奏_c0027188_7185449.jpg

そんな問答を繰り返しながら、疲れたドアを開ける。

          ただいま ・・・ うん、今日も、まずまずだよ

言葉を放たず、ただその目で見上げる犬たちが、足元にいる。
by yayoitt | 2007-12-05 06:44 | やっこの思想
<< 今年の、クリスマス 勝手に、焼けぼっくいボーボー >>