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日本にいる友よ
私がこんな人間だけあって、日本にいる友人達もおもしろい人が多い。
ある友人、Oさんの話。彼は私より多分15歳くらい年上だが、長年の良い友である。
彼の言うこと、やることは殆どが冗談だ。でも、うけようとしてする訳ではなく、それが彼の自己表現で、とっても自然なのだ。ある日、彼とレストランへ行った時のお話。
ウエイトレスのお姉ちゃんが、私の前にフォークとナイフを。彼の前にフォークと、何故か、フォークを置いていった。疲れていたに違いない。それを見た彼、別にビックリするわけでもなく、冷静に食事が運ばれるのを待った。そのウエイトレスが食事を運んできた時に、彼は丁寧にお礼を言い、右手にフォーク、そして左手にもフォークを持ち、お肉を切るふりをしながら彼女に、“すみません、これ、切れないんですけどぉ”
愛すべき友よ…。
彼には何かと笑わされてきた。ある日、高校時代の友人で歯科助士の女の子、と話をしていたら、ひょうんなことから彼の話が出て来た。O は、口腔外科医なのだ。歯医者に勤める彼女が、ある日、顎の外れた患者さんを受け付けた。歯医者では対応が出来なかったらしく、口腔外科医の彼の元に電話を彼女がかけたらしいのだ。顎が外れたまま、痛がる患者さんを目の前に、あわてながら O に聞いた。“今、顎が外れたという患者さんが来てるんですけど、どうしたらいいでしょうか?”O は、冷静に彼女に電話口で答えたそうだ。
“右側が外れたんだったら、左も、外してください。”いかにも 彼らしい。
愛すべく友よ…。
でも、彼女は、場面が場面だけに、腹が立って仕方がなかったと言ってた。無理もない。
彼が初めて、私の旦那に会った時の話。英語で旦那に色々話してるなぁ、と思ったが、急に小声でこそこそ、と話し始めた。??と思って、“何言ってんの?”と尋ねたら旦那が笑いながら、“Oが、やっこは英語が上手になりたいだけで僕と結婚したんだよ、って言った”思い切り Oの首を絞めながら、“何てことを言うんだぁ!”と私。それでも、首を絞められながら、“他には、なぁんにも理由はないんだから”と、まだ旦那に英語で話していた。
愛すべく友よぉ…頼むよぉ…。
by yayoitt | 2004-10-04 05:17 | 遠くにて思う日本
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