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バレンタインデー、男の子、女の子
バレンタインデーの日に。

その日が、82歳の誕生日である日の母と話をしていたら。

母が、毎年、バレンタインにチョコを贈るのだという

小学生の男の子の所に、準備したチョコを持って行くと言う。

最近、すっかり足腰が弱くなった母には決して近い距離ではない。

私が預かり、チョコを、その子の家に届けることにした。

その温かな構えの日本家屋の家を訪れると

彼の祖母と思しき女性がマスクをして出ていらした。

用件を伝えると、何度もなんども頭を下げながら、礼を繰り返された。

私も恐縮してしまいそうな頃に、奥の部屋から小学生の男の子が出て来た。

あ、この子だな

と思った私は彼に P君? と尋ねた。

彼は黙って頷いた。

これ、あのおばちゃんからのチョコレート、バレンタインの

と手渡したら …

彼は私の目を恥ずかしそうに見ながらも、視線を外し

一旦、外した目はもう合わせられずにいるらしく。

口を固く結んだまま、ピンクの袋を手に持って奥の部屋に入って行った。
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瞬間に、思い出す懐かしい光景が重なる。

小学校、中学校、そして高校生でも…

女の子たちの方が強かった。

男の子がどんなに照れ臭くて、言葉も発せられずにいようが

早くこの場を去りたいと、全身から叫んでいようが

自分の思いを相手に受け入れてもらいたいと

必死になり懸命になっている女子たち。

お礼の言葉もなかった、と落ち込む者や

渡す間中、不機嫌な顔をしていたとなく者。

女は強くて一方的だった。

男の子たちは、ただただ恥ずかしいのだ、そこの居つらいのだ。

バレンタインデーが

女性にとって唯一の、男性に告白できる機会なんだ、なんて

誰が決めたか知らないが、きっと男性にとっては決して嬉しい日ではないはず。

私たち女性は…

恋に恋できる小鳥さんだから、良いのだけれどね うふふ

by yayoitt | 2018-02-15 12:03 | 恋愛とは...
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