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お風呂に浸かる日
久し振りに、お湯を溜めて、お風呂に入った。特別な時だけ、私は、湯船に入る。何か理由がないと、湯船に浸かることはない。昨夜は、どうしても、湯船に浸かりたかった。
お湯に浸かって、どうなるかという訳でもないのに、亡霊のように、ただお湯に浮いていたかった。湯気の中で、うごめく景色を、ただボーっと見ていたい夜。人生、いろんなことがある。
嫌なことがあると、どうして、私にばかりこんなことが起こるのだろう、などと思う。
でも、それは、自分ばかりに起こっている訳では決してないことも、知っている。
ただ、傷付いた自分に同情して、悲劇のヒロインにとことん自分を引きずり込もう…
自然とそんな思いが浮かんでくるのならば、そんなヒロインになるのはお断りだ。
でも、いつの間にか、更に悲しい方へ、辛い自分へと、拍車をかけている。
こんな自分が大嫌いで、前向きに、強く行きたいのに、そういう肯定的な姿勢には、どうしても、なってはくれない自分。もっと、自分に自信があれば、少しは違ってくるのかもしれない。
こんな夜は、自分を嫌い、なぐさめ、けなし、同情し、そして、また嫌う。そんな身体を、ただ湯に浮かべると、何か違った思いが、湧いてくれるかもしれない。明日の夜は、違った思いで、湯船に入りたいと思うかもしれない。お風呂に浸かる日。

ただ、フワフワと、浮いてみたい、そんな夜。
by yayoitt | 2004-12-04 22:58 | やっこの思想
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