夢見る、現実逃避少女Y
小学生の頃から、詩が大好きだった夢見る少女

山に囲まれた田舎町の、赤いほっぺのぽっちゃり少女

母親の本棚から、詩集を抜き出して公園に持って行ったリ …

公園の立派な松の幹にもたれて、覚えた詩を口ずさんだり …

そんな自分に酔いしれる、まだ恋の  の字も知らない少女

与謝野晶子 という名前を聞くだけで、ドキドキしたり

その意味さえはっきりわからないまま、一つの詩を心の底から愛したり

 柔肌の 熱き血潮に触れもみで 寂しからずや道を説く君
(やわはだ)(ちしお)                   (と)

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母の使っている400字詰め原稿用紙を、こよなく愛しく感じたり

真っ赤な頬っぺたの少女は、自分なりの詩を書き続けたのだ

夢見る少女

恋文もどきの詩を、幾つも幾つも書きつつ

気に入ったものを、下敷きの間に挟んでは授業中に何度も読んだりした

はじめての恋人に、それらを頬をさらに赤らめて読んでもらった

優しい恋人は、いつも正直な、そのくせ優しい感想を語ってくれた

看護学校の寮では、彼女の書く詩を心から喜んで読んでくれた友がいた

ときには、それらに音をつけて歌ってみたりした
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社会に出て、幾つめかの恋をしながら …

あるとき

彼女にひとつの詩が届けられた

彼女の人生の中では、はじめての 誰かからの恋の詩 だった

彼女はそれを読むと

なぜだか急に、夢見るような恋から目が覚める気持ちを感じた

そして

それっきり田舎の少女は

詩を書くことをやめてしまったのだった
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星が瞬いていた

詩を書いた彼の心の中に輝く星たち

アパートの窓から空を見上げて、星を見つけると …

さめざめとした気持ちだけが残ったのであった
by yayoitt | 2012-10-17 02:49 | 恋愛とは... | Comments(2)
Commented by loveletterjunkone at 2012-10-20 03:56
私が中学高校の頃は、なんちゃって詩人がけっこー居たよ。(笑)
わたし? ええええ。もちろん私も・・・なんちゃってっ。(爆)
私は、なんちゃって・・・だったけど、
この彼女(やこ)は、違うね!
きっと、彼女の恋の詩は
優しくて、温かくて、ちょっぴり切なくて・・・
同じ年頃の夢みる乙女たちが共感できる 
素敵な恋の詩だったんだろうな〜〜〜
なーんか、彼女の言葉には色がある。色気がある。
そんな感じがするのよ〜〜〜 うふふ

ところで。
彼からもらった “恋の詩” は
夢みる彼女には、現実的で悲しい恋の詩だったのだろうか?
詩を書くことをやめさせた “彼の恋の詩” が 
めっちゃ 気になる〜〜〜ぅ ふふ
Commented by yayoitt at 2012-10-20 04:34
ねえね

やっぱり、なんちゃって詩人!
あの頃って思春期で、みんな恋に恋したり、人生とは何ぞやって
考えてみたりして、詩人になるんだよね。

わたしの恋の詩は、いつも片思いと失恋の悲しいのばかりだったよ。



やっぱり自分に酔ってたんだと思う。
だから、誰かの恋の詩を読んだ時に、その 酔っている姿 を
まともに感じて、それまでの自分と照らし合わせてしまったんだと思う。

彼は年下で、いつも行くレストランで働いてた大学生だったよ。
こんな私に何故だか好意を寄せてくれたんだけれども、
その頃、私は叶わない恋を必死で自分で守っていたから
彼にははっきり伝えて、会うことを止めたんだったよ。
その後に貰った詩だから、失恋の詩だったよ。

とっても可愛い男の子だったけど、今頃、どうしてるんだろう …。
長野の男の子だったよ。

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