ICELAND “人は信じよう”の巻 2
明るい強い日差しの中、見知らぬ人の見知らぬ車の中、ニコニコ微笑む女と、眉間に皺を寄せて不機嫌を露にする女。マイケルとドライヴァーのイケ面は、どこから来たとか、どこへ行くという話をしているが、私は相変わらず、仏頂面のまま、しかしあっという間に先ほどのゲストハウスに到着した。マイケルに車を下りながら小声で、でも厳しくつぶやく私。

“彼が先にゲストハウスの中に行って、ゲストハウスの人と話し合わせるといけないから、私らが一番に入るよ!”

すっかり、満員電車で席を取りたいおばたりあんである。ともかく、ゲストハウスの入り口はガラス窓で覆われているので、中が見えるし、彼に次いで私とマイケルが中に入った。中では、彼と同じ年くらいの若い男女が4人ほど、玄関兼テラスのテーブルでシリアルを食べていた。イケ面の彼が、その男女に笑いながらアイスランド語で何か話している。それを聞いて、数人が、小さく、でも、はっきりと、笑った。

嫌な予感…

でも、確かめたいんだ!

あいつは、何者なんだ!イケ面の悪党か~???

ゲストハウスの主人を呼べばすぐにわかることよ~!はっはっはぁ??

イケ面の彼、私達を前にして、玄関のあきらかに、受付 の中に入ると、デスクに手を付いて言った。 “ようこそ、ゲストハウスXXXへ。今日は、ブッキングが重なって、ご迷惑をおかけしてすみません”

周りにいた男女がまた軽く笑った。

彼は、正真正銘、ここの主人だったのだ。

私は、降り積もる恥ずかしさと、疲れを感じながら、彼をデスクの中から引っ張り出していた。マイケルも笑いながら、イケ面の彼も笑いながら、皆、笑いながらそのゲストハウスを“今度こそ本当に”出た。再び車に乗ると、ニコニコと笑っている彼女が、やっぱりニコニコ、しかももっとニコニコ笑っていた。私は、さっきまでの眉間に5本ほど縦に溝を刻んだ顔の自分自身を思い浮かべながら彼女に謝ると、やっぱり万遍の笑顔でオッケー、オッケーと言った。今一度戻ってきたゲストハウスは、教会の真向かいにあり、街の中心で見晴らしもよく、改めて見るととってもいいロケーションだった。イケ面が呼び出し鈴を押している間に、もう一度彼に私は謝り、握手して、2人ともニコニコになった。マイケルもニコニコだ。中から、ちょっと怖そうに顔を覗かせたさっきの若い女性が、ちょっとホッとしたように私達のニコニコ顔を見た。イケ面の彼は去り、マイケルと苦笑しながら案内されるままゲストハウスに入った。大きな家で、沢山の家具、調度品や、様々な種類の絵や彫り物が乱雑なのに微妙に素敵に並んでいた。私達の部屋は、予約した元のゲストハウスではとても泊まれないくらいのオンスイート(トイレ、バス付きの部屋のこと)で、部屋に入ったら、私とマイケルは2人、さっきまでの私のことを思い出し、噴出してしまった。
そのくせ、このゲストハウスをえらく気に入ってしまったので、“私達はラッキーだ”と言った自分にまた、噴出した。でも、ちゃんと確かめなかったら、もやもやして、折角の素敵なゲストハウスでの滞在もおじゃんになっただろう。案内してくれた女性は、両親がこのゲストハウスを普段は経営していて、今はたまたま留守なのだという。

やっぱりニコニコ笑う彼女、とってもいい人だった。

そこでの2泊の滞在は、本当に心地良いものとなり、あれだけ意地を張って確かめたかいもあって?結果は ◎、☆☆☆☆☆であった。

毎朝の、心のこもった朝食(火を使わない朝食ではあるが)も美味しかった。

滞在の最後に、マイケルが彼女に聞いたらしい。“あの、ゲストハウスの男の子(イケ面)と友達なのか?”と、そしたら、なんと今まで一度も会ったことないというのだ。それなのに、彼女は、私達が訴えたとおりの、前のゲストハウスと同じ低額でしかも前払いした10%を引いての金額を軽々と承知してくれた。後で、イケ面の彼に、10%分、返してもらうのか?と尋ねると笑いながら首を横に振った。

* やっこの豆知識 * アイスランドは、国全体がとても豊かな国であり、メインは漁業、そして観光業が盛んである。

アイスランドの人って、何て、親切なのだろう!!

* やっこの豆知識 * アイスランドでの犯罪や事件の数はごくわずかで、政治上でも最後に考えればよいくらい、問題とはならない、それくらい、犯罪は少ない。

やっぱり、人は、信じよう。こんな風に、やっぱり珍道中のアイスランドの旅が始まった。
下の写真は、ブルーラグーン、湯の花を顔に塗りたくり、西洋人の人々みんなが白い顔で浮いていた。湯の噴出し口は、間欠泉なので、余り近付くと、あっついお湯を爆発音と共にかぶってしまう。このブルーラグーンは、ツアーでバスに乗って行き、2時間を自由に過す、というもの。
驚いたのは、更衣室で、アイスランド人は周りを気にせず裸になって着替えたりシャワーを浴びるということ。日本人の私の方が恥ずかしがって、手ぬぐい忘れた代わりに、バスタオルであちこち隠しながら着替えたりしたのに…こんなとこが、ちょっと日本とアイスランドの類似点かな?と思った。ところが、この旅では色々、日本との類似点を知ることとなるのだ。

          続く (写真が一時的に載せられないので、以前の日記をご覧下さい)

http://www.geocities.jp/yayoitrueland/index.html こちらからどうぞ
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by yayoitt | 2005-05-23 02:27 | アイスランド旅行記 | Comments(6)
Commented by Koko at 2005-05-23 04:50 x
楽しい旅行だったんだねー。私も行ってみたい!

なんだか、私って恐ろしく神経質っていうのは自認していたけど、自分の首を自分で絞めながら生活してるんだなぁって思いました。やっこちゃんみたいな状況になったら、私笑えるか自信ない・・。まずゲストハウスに確認に帰って、皆に笑われた瞬間、キィ~~~ってなりそう。疑ってごめんね、って言う前に、どうして予約してたのに部屋がいっぱいなのよ。ありえないでしょーって二日間をブーブー言って終わってしまうかも。こうやって、主人の気分まで害しちゃうんだ。あー、なんと後ろ向きな私・・。
私もどんな時でもニコニコできるようにがんばらなくちゃ。

あはは、私もNYの外に遊びに行って、自然を満喫した後に、マンハッタンに帰ってきて、汚い道路と、見るからに態度の悪い面々を見ると、
はぁ~、帰ってきてしまった・・って思う!
Commented by きび at 2005-05-23 12:24 x
おっかえり~~~。いいなぁいいなぁ~~すごくよかったみたいだねぇ。
田舎にいくほど人って親切だよねぇ~~。
続き楽しみにしてま~す。
Commented by やっこ at 2005-05-24 16:50 x
kokoちゃん、うん、日本からは遠いけど、アメリカからなら近いよね?ちょっと変わった旅で、足伸ばしてみてはどう??アメリカ人は沢山いたよ。初めての国だと、どんな人がいるのか、治安はどうなのかわかんないし、何かと疑ってかかってしまう、でも、それでいいとは思うんだけど、だって、自分が後で傷付かないように。特に相手はサービス業だから、ちゃんとそこは心得てくれるだろうし(と、自分を今になって説得しつつ)。私もそうだよ、基本的に不満が多い人だから、よくび~び~言ってはマイケルの気分まで害するの、反省するのに、繰り返す...。マンハッタンも、実際に住むレヴェルで見ると、きっと悲しいもの、怖いもの、辛いもの、汚いもの、一杯あるんだろうなぁ…人間って、結局、地球を汚くしか出来ないんだよね、自然が一番の美しさなのに、それを壊すしか。
ありゃ、また、愚痴っちゃったか。ごめん。
Commented by やっこ at 2005-05-24 17:02 x
ただいま、きびちゃん。
人は、きっと自然が必要なんだと、しみじみ思ったよ。生まれながらに悪い人なんかいなくて、でも、自然を経験せずに育ったら、心が歪んでしまう、んだって思ったよ。心の洗濯、してきた~。
Commented by きび@親父 at 2005-05-24 23:00 x
ところでこの首から下はどうなってるのでそか?
妄想で頭が爆発しそうです。(@_@。
Commented by yayoitt at 2005-05-25 04:06
きびちゃん、それはね、黒い水着を着てぇ、乳だけ出してるの(ぶっ!)って私ったら、何を言ってるのでそか?(きびちゃん口調)
普通に、大股開いて、犬掻きしてます~。ぶっ!
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