人気ブログランキング | 話題のタグを見る
真っ赤なりんごをほおばる~♪
リンゴ と聞いたとき …

真っ先に頭に浮かぶのが ふじ である。

やっぱり、いちばん親しんできたのは ふじ であり …

母親が買って帰ってくる、でっかいピンクの塊りは ふじ で

一人暮らししている頃、店に行けば選んで買ったのは ふじ だった。

“ ふじ 以外のリンゴの名前を言え ″ と聞かれても、答えられない。

昨日、日本人の友達から ふじのリンゴ を頂いた。

こちらのリンゴに比べると、ひと回り、ふた回りも大きい。

鼻を近付けると、甘い香りがする。

 これだこれ! あの、ピンクのあんまい ふじ だっっ!

と、日本でしていたように4つに切って、皮ごと食べる。

 甘い … 

 しゃくしゃくして、みずみずしくて … 美味しい~っっ
 
真っ赤なりんごをほおばる~♪_c0027188_5212035.jpg

夢見心地で目を閉じていると …

思い出した。

子供の頃 … 多分、6歳くらいの赤いほっぺの田舎の少女。

巷(ちまた)で流行っていたキャンディーズの歌を歌いながら。
真っ赤なりんごをほおばる~♪_c0027188_5213925.jpg

 真っ赤なリンゴをほおばる~

 ネイビーブルーのT シャツ~
 
 あ~いつは あいつは可愛い 年下の男の子


真っ赤なリンゴを頬張るイメージに憧れて。

いつも遊んでいた近くのお寺の公園。

家にあった ふじ を握り締めて、田舎の少女はブランコの柱にもたれる。

立ったまま、その 真っ赤なふじ にかぶりつく。

 でっけぇ …

かじる ふじ は、少女の片方の手のひらでは大き過ぎて。

だけど、かじり続ける。

自分に酔いながら。

大きな ふじ は食べ終わることすらできず …

ゲップをしながら、とぼとぼと、かじりかけの ふじ を …

なんとなく恥ずかしくて、隠すように握りながら。

夕食の支度で、カレーの香りがする家へと帰るのだった。
by yayoitt | 2012-02-08 04:20 | 思い出
<< 世界は広いようで、ちっちゃい 見えない線を描く (三度目のア... >>