姉2人の幼少の頃の思い出
私の2人の姉は、年子で、私とは7つと9つ離れている。だから一番上の姉が9つ、真ん中の姉が7つの時までは、2人だけだった。彼女達2人の幼少時代の話は、両親より度々、聞かされた。私が物心付いた時から、大きなお姉ちゃんだった2人なので、そういう彼女達の小さい頃の話を聞くのは、とっても興味深い。

ある夜のことだったそうだ。

姉2人は、二階の部屋で一緒に寝ていた。2人がおやすみと二階へ上がってから、その夜もすっかり更けた頃。下の階で寝ていた両親が、雨音に目を覚ました。

でも、その雨音がどうもおかしい。

バシャバシャと、屋根を叩く雨音だが、外は雨の様子がない。??はてな??と思って、玄関から外に出てみた両親、やはり雨は降っていない。

屋根を見上げると…

姉2人が、並んで、屋根でおしっこしていた。

その頃の我が家は、とても古い昭和の家で、特に台所と厠(かわや)は昔のままだった。私が高校生の頃まで、その古い水周りだったのだが、この“うら”(こう私達は呼んでいた)が、とっても怖いのだ。古くて全部石でできていて、寒くて、暗くて、どこからでも何が出てきてもおかしくなく、使われなくなった真っ暗な地下があって、トイレは木目がお化けの顔に見えるような古い気で囲われていた。もちろん、様式などではなく、覗くと子供には異常に深くて底無しのようにも思え、落ちないように落ちないように、用を足していたものだ。

だから、夜、トイレに行きたくなると、一大事であったのだ。しかも、我が家と隣の家の間には人が1人通れるほどの隙間があって、ちょうどトイレの横くらいのその隙間で、どこどこの、誰かさんが、首をつって自殺していたと聞かされていたので、トイレに行くのはいつでも大決心であったのだ。中学に入っても高校に入っても、昼でも夜でもトイレに行くのは、怖かった。

だから、姉達はその夜トイレに行きたくなった時、話し合ったのだ。2人で小さな頭をフル回転させ、“一緒に屋根でオシッコしよう”と部屋のドアを静かに開けて屋根に音を立てないように降りて、一緒に、用を足したのだが、雨音がそんなに響くとは思っていなかったのだろう。

両親はいまだによく、この時の話をする。

暗闇の中で、2人が並んで表の道に向かってオシッコしている姿、忘れられないらしい。
by yayoitt | 2005-04-23 02:17 | 思い出 | Comments(0)
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