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はたらくおじさん はたらくおじさん こんにちわ
私のほっぺたが、まん丸で赤かった小学生の頃 ・・・。

扁桃腺が弱くて、1ヶ月に1度は熱を出して学校を休んでいた。

両親とも昼間は働いており、姉2人は高校で、たいていは独りで寝ていた。

とは言え、血の繋がらない80を越えたおじいさんが家にいたけれど。

熱が下がると、小学生の私には、布団で過ごす時間が退屈で ・・・

両親と川の字になって寝ていた寝間の襖を開け、テレビのある隣部屋に枕を直す。

リモートコントロールなどない時代だから、パジャマで布団から這い出る。

ガチャガチャとチャンネルを回して ・・・ 11時頃からNHKを見る。

休みの日には、楽しみにしているテレビ番組が幾つかある。

そのうちのひとつが ・・・

 はたらくおじさん

だった。
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はたらくおじさん は、1961(S36)~82(S57)まで21年間放送された。

気球に乗った男の子、タンちゃんと犬のペロくんが、望遠鏡で覗いている。

そして、目ぼしい誰か を見つけて、気球を地上に下ろすのだ。

そこには、その日の はたらくおじさん が出迎えてくれる。

工場で働くおじさん

警察官のおじさん

鉄板屋のおじさん

靴屋のおじさん

コックのおじさん

色々な仕事のおじさんが、15分間、タンちゃんとぺロくんに説明する。
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どの仕事のおじさんも、子供の私にとっては ヒーロー のようだった。

その、おじさんの仕事振りを見ながら、自分の父親を思い浮かべる。

朝に、仕事に出掛けて行った父の、力こぶを思い浮かべる。

 ♪ ヤッホーヤッホー ぼくタンちゃん

   わんわんわわん ぼくぺロくん

   丸い目くるり見えるかい

   長い耳ぴくり聞こえるかい

   会ってみようよあのおじさん

   聞いてみようよあのおばさん
    
   タンちゃん ぺロくん 

   2人でたんたんたん

   はたらくおじさん はたらくおばさん 

   こんにちは
 ♪

オープニングの歌を歌いながら、胸をワクワクさせる。

仕事の種類の価値よりも、はたらく ということがカッコいいと思った。

ホワイトカラーとかブルーカラーなんて関係なく。

ただ、大人になってはたらくことへ、人への、憧れ、羨望だった。

今日は、どんな はたらくおじさん に出会えるのか ・・・。

純粋に はたらく人 を偉いな、凄いな、かっこいいな、と思えた子供時代。

そこには、自分の仕事に胸を張って勤しむ姿があったからだろう。

今になって、大人になって、いや、41になって、そんなことを思い出す。
by yayoitt | 2010-07-20 05:16 | 思い出
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