飛騨弁講座
私の故郷、岐阜県は飛騨には独特の方言が沢山ある。以前、地元の病院で数年働いていた時に、岐阜や名古屋の方から転勤でやってきた医師達が、地元の患者さんの言葉がわからずに看護師さんを間に入れて、通訳をしてもらっていたくらいだ。

方言とは、実に良いものだ。

時と共に、世代の交代と共に、情報の発達と共に、廃れていくものであるがそれでも少しづつ世代を超えて受け継がれる方言とはなんて素晴らしいものだろう。若い頃は、田舎くさい、とか標準語がいい、などと言っては方言を使うことを恥ずかしがったものだった。でも、故郷を離れ、そして、アクセントや方言の違いの多い英語圏に住むことによって私の方言に対する思いはより一層、募るのであった。

そこで、自己満足ではあるが、ちょっと素敵な飛騨弁をご紹介したい。

  
           ♪ 麗華と彼女の友人ウララの会話から... ♪

麗華 : こりゃぁ、おみなぁ、なげぇこと飛騨に帰ってこんかったけどよぉ、元気にしとったんけな?

ウララ : おぉ、あんばよぅ東京でまめにしとったさ。

そやもなぁ、去年の盆帰って来たっきりやも。
   
まぁ、東京暮らしなんて、ちいっともいいもんじゃねぇぜぇ。

人ばっかぎょうさんおってなぁ、てきのぉなるだけやさ。

おめぇこそ、どうよ、元気けな?
   
今も藤堂のあん様んとこの兄まと仲よぉしとるのけな?

麗華 : おりけな、おりは、そやさ、拓哉とえぇ仲よ。
    
はぁ?結婚けぇ、まぁ、なんてってもわけぇでなぁ、おりたちは。
 
もぉちょっと2人してほうっつき歩ってな、それからちゃんちゃんと考えるうぇな。

おみんとこのぼぉは、幾つんなった?

ウララ : 祐樹か、ありゃぁ、今年中学校に上がるんやぞ、はぁえぇもんやろ。

でも、うちん中では、ぼぼさばっかぁ描いとるわ。

その辺のぐろにつくねてある紙山ほど集めて来て、それに描くんやぜぇ。

ほんと、こぉわいわ、いつまでもあんでわなぁ…。


  ***  翻訳  ***

♪ 麗華と彼女の友人ウララの会話から... ♪

麗華 : あらぁ、あなたぁ、長い間飛騨に帰って来なかったけれど、元気にしてたの?

ウララ : まぁ、ちゃんと東京で元気にしてたわよ。

そよねぇ、去年の盆帰って来たっきりだもの。
   
まぁ、東京暮らしなんて、少しもいいもんではないわよぉ。

人ばかり沢山いてねぇ、息苦しくなるだけよ。

あなたこそ、どうなの、元気なの?
   
今も藤堂のおじ様のところの息子さんと仲良くしてるの?

麗華 : 私?私は、そうね、拓哉といい仲よ。
    
え?結婚?まぁ、なんていっても若いからねぇ、私達。
 
もぉちょっと2人してぶらぶら歩き回ってね、それから順番通りに考えるわよ。

あなたのところの息子さんは、幾つになったの?

ウララ : 祐樹ね、彼は、今年中学校に上がるのよ、早いものでしょう。

でも、家の中では、漫画絵ばっかり描いてるわ。

その辺の隅に重ねてある紙を山ほど集めて来て、それに描くのよぉ。

本当に、恥ずかしいわ、いつまでもあんな風じゃぁ…。
by yayoitt | 2005-04-05 23:57 | 遠くにて思う日本 | Comments(0)
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