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クマよ

クマよ

その言葉を放つ時

その人の心に宿る願いは ただ1つ 


クマよ

そう語りかける時

その人の心を揺さぶる祈りは ただ1つ


クマよ


クマよ


あなたのその眠りが、奪われませんように
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by yayoitt | 2007-03-31 01:57 | 愛する動物のこと | Comments(22)
放屁しましたか?
他人の 放屁 は、忘れられないものである

自然現象で当たり前なのに、公の場では何故か笑いとかになるのは、なんでだろう。

年を重ねるほど、自分を受け入れるが如く  
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も受け入れることができる。

うっかり他人の前で 放屁 したとしても、余裕で 失礼! と言って立ち去れる自信まで出てきている。

反対に誰かが私の前で 放屁 なさってもおうおう と頷いてあげる自信もある。

思い出せば高校2年の授業中 ・・・

春ウララの午後の教室は、窓が閉まりきって生温かくて心地良い。

背が低い為に、皆から 童(わらわ) と呼ばれていた古文の教師が、だらだらと話す声がお経のように響いていたっけ。

クラスの半分以上の生徒と同様、私も、エンヤコラエンヤコラ と舟を漕いでいた。

机に両肘を突いて、夢まで見ていた ・・・ が。

その夢というのが、放屁の夢 だったのだ。

夢の中、大きな音で 放屁 をした瞬間に、目が覚めた。

妙な沈黙という現実の世界に瞬時に引き戻された。

40名弱の男女混合のクラスが、静まり返っている。

途端に不安に、襲われた ・・・ もしかして私、今、屁ぇしたんじゃなかろうか??

夢の中で、あんな大きな 屁ぇ をしたってことは、現実にしててもおかしくはない・・・。

しかも、この静まり返ったクラスはなんだ??

カンカンカンカンカンカン -- 
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どーーしよーーー(汗)きっとぶっ放しちゃったんだぁーー(涙)で、みーーーんな知らん顔で、心の中やひそひそ話で私がおならしたこと話してるんだーー(号泣)

目覚めてから身動き1つできなかった状態のまま、必死に必死に考えた。

なんとか、確かめないと ・・・。

もしも、本当に屁ぇをしたんだったら、放課後から私は、屁ぇしちゃったおどけ者 にならなくっちゃいけない!!皆を笑わせて道化師になりきらなくっちゃいけない!!

でも ・・・ どうやって確かめれば良いんだ???

考えたあげく、ノートをビリリと破り、前の席に座っている バレー部のKちゃん に短い手紙を書くことに ・・・。

      Kちゃん、あたし、寝とったわ

童(わらわ)の目線を気にするように、Kちゃん が返してくれた。

      皆、寝とるよな

・・・ Kちゃん、反応が普通っぽいなぁ ・・・

      私、寝言とか言わんかった? 背中を突っついてメモを渡す。

しばらくジッとそれを読んでいる Kちゃん の後姿が私を不安にさせた。

 “ やっこ、屁ぇ こいたんやよ、でっかいの ” って言いたくって仕方がないんじゃないだろうかぁ ・・・ 涙!

Kちゃん がメモをそっと返してくれた。

      わからんかったけど、どんな?

ど、ど、どんな ・・・

      ブーッとか、そういう?

その短い文を読んでる Kちゃん の動きがまたもや止まっている。

      ううん、言わんかったと思うよ、なんで?

思うよ、かぁ・・・ 説得力に欠けるなぁ・・・ 気を使ってるのかなぁ・・・

      私、屁ぇこかんかった?

ドキドキしながら、その直球をどう返してくれるか、Kちゃん の後姿をうかがった。

また、ジッと止まっとるやんけーーーーーー 涙

考えるなよ、正直に言えよーーーーー 涙


そして、ようやく返してくれたその紙の端っこには一言 ・・・

      
      

      大丈夫やさ




ドーーーーッッ 
何が大丈夫なんやぁーーー??
私が屁をしたかしてないかに、
Yes か No で答えてくれよーーーー!!


結局、これ以上 Kちゃん に  に関して問いただすことはできず、莫大なる不安を抱えて授業が終わった。

あいにく、いつも通りに友人は XX先輩追っ掛けに行こう と誘いに来るし、クラスの男子からも変な笑いなどはなく、ホーーッと胸を撫で下ろした。

でも、今でも時々思うことがある。

もしかしたら、ぶっ放した張本人 だけが知らないだけで、実はクラスの皆が影で私を

 屁垂れやっこ 

と呼んでいたんじゃなかろうか??

もしかして今も、そう呼んでるんじゃなかろうか??

すっかり、迷宮入りの屁謎である ・・・。
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by yayoitt | 2007-03-30 04:40 | 思い出 | Comments(16)
伝えない方が良いことが、ある
桜がところどころ咲き始め、枝を風にふるわすと、重たそうにピンクの花びらが揺れる。

いつもと同じように、病院の待合室には、沢山の小さな命が、飼い主さんに付き添われてやって来る。

待合室に入ると途端に蘇る(痛い)記憶で、舌を出し喘ぐ子や、ケージの中でミャオミャオ声をあげる子。
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春の明るい夕方の待合室では、様々な命が交差している。

 “ 私、Mr.H です、Poppy を迎えに来ました ”

 “ 今日、手術を受けた Jasper を迎えに来た McDonald です ”

朝早くに、その日の手術の為に連れて来られた動物たちを、飼い主さんが迎えに来るのも、午後3時以降である。

午後早々には、その日の手術は終わり、動物たちは眠りから覚めている。

 “ 今日は Poppy、頑張りましたよ~。麻酔も最初から終わりまでとってもスムーズに行きましたし、手術自体、獣医師が満足するものだって言ってました。麻酔から覚めて、今はケージの中で、H さんが迎えに来るのを尻尾を振って待ってたんですよ。”

看護師の私達は、あくまでも簡単に、こう説明する。

たとえ、手術前後に怖くて大暴れした子だとしても、それは敢えて、言わない

朝、愛する命を手放して私たちに預けた飼い主さんたちは、数時間もの間、不安と心配一杯で、過している。

知りたいのは、愛する子が大丈夫なのか、元気なのか、手術はうまく行ったのか・・・
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麻酔から覚める時、動物たちはそれぞれ違ったリアクションで戻ってくる。

静かに目を開いて、そのまま一眠りする子もいる。

驚いたように目を開いたら、すぐに立ち上がろうとして、まだ足が動かないのにもがく子もいる。

キュンキュン泣き出して、徐々に大きな声になり、病院の建物中に響き渡るくらいの大声でひとしきり啼いて、ようやく落ち着く子もいる。

私達は、その予測が付かないリアクションを待ち、じっと待ち、そしてそれに対応する。

目を覚まして意味がわからず困惑し、不安で暴れる子を、自分の身体一杯使って抱きしめてなだめる。

一番、噛まれる事故が多いのもこの、麻酔から目を覚ますこの瞬間である。

彼らは、全くに、意味がわからない不安と恐怖の暗闇から送り出されてくるのだから・・・
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そうして、どんな風に戻ってきた子でも、どんなにスタッフ全員で抑えてなだめなくてはならなかったにしても、それを私たちは、飼い主さんには言わないでおく

麻酔から目覚める、愛する命たちの姿はいつも、私達を悲しくさせる

時に、泣かせてしまう

完全に目が覚めて、そして頭を持たし上げて4本足で立てるようになって初めて、看護師たちは笑顔になる
by yayoitt | 2007-03-29 02:12 | 動物病院での出来事、仕事 | Comments(12)
BE YOURSELF
恋する女性達よ、何かに心を奪われる時、朝も昼も夜も夢中になって誰かを(何かを)思う時、忘れてはならない本当に向き合うべき何かが目の前にあることを ・・・ 
あなた自身・・・。
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震える指で携帯電話を握り締め、ひとつだけ深呼吸しながら、肩のバッグを ヨイショ と持ち直したり。

好きな歌を口ずさんで、部屋のカーテンを手繰(たぐ)り寄せては乱暴に閉じてみたり。

高めのテーブルに腰を掛け、ブドウを口に放り込みながらゆっくり足を組み替えたり。

週末は白いスニーカーを、ジャブジャブ洗ったり。

ジャブジャブ洗いながら、ドアの呼び鈴を無視してみたり。

好きなお菓子を、食べられる少しの量だけ焼き上げたり。

拾った木の枝で、欄干を叩きながらリズムを取り、橋を歩いて渡ってみたり。

止まった車に映った自分の顔に、一番の笑顔を作ってみたり。

桜の蕾を口唇に押し当てたり。

思わず、口の中に入れてみたり。
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いつもはしないアイラインをきつく入れて出掛けてみたり。

早朝の靄(もや)の中、新しいジョギングシューズで走り出したり。

舌のピアスをコロコロとまわしたり。

公園のベンチに座って、何時間でも太陽の日差しを受けて本を読んだり。

誰の為でもなく、ずっとしたかった髪型を両手でくしゃくしゃにしてみたり。

遠くの友達に、夜更けまで長い手紙を書いてみたり。

喧騒の中で立ち止まったり。

誰かを見つけた気がして手を振ってみたり。

赤いチューリップの花束を、無造作にピッチャーの中に入れて眺めたり。
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1人っきりで映画館に出掛け、大声で泣いてみたり。

靴を脱いで、裸足で草の上に胡坐をかいて空を見上げたり。
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小鳥が切り取る空をいつまでも眺めていたり。

何か大切なものを、思い出したり。

そうして来た道を、口笛吹いて、帰ってみたり。

震える指で携帯電話を握り締め、深呼吸してしまったり。

やっぱり、夕暮れになると、寂しくなってしまったり ・・・。
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by yayoitt | 2007-03-28 04:06 | Go Go Girl | Comments(10)
キャバリアの兄弟、来たる
週末から、2週間の予定でお泊りに来ているワンコが、2犬。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニョール
(Cavalier King Charles Spaniel)


キャバリアの元々は、キングチャールズ スパニョ-ル

ちょっと歴史的背景を ・・・ 

    ☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆  


イギリスのチューダー王朝時代のスパニョールで、“癒しのスパニエル” とも呼ばれ、飼い主の膝や足を温め湯たんぽの代わりのようになっていた。

また、ノミを引きつけることで飼い主をノミから守る役目も果たしていた。

小型スパニョールは家族の誰からも愛され、とても人気のある犬種となった。

18世紀、チャールズII世がこの犬種を溺愛、国務をおろそかにして糾弾された話もあるくらい。

チャールズII世の死後、マルボロ公爵がキング チャールズ スパニョ-ルの最大の良き支持者となり、彼がもっとも気に入っていた白地に茶色斑の犬種は、彼の領地名“ブレインハム”と呼ばれている。

徐々に短い鼻を持つスパニョールが好まれる風潮になっていったことがあり、20世紀前半、尖った鼻を持つ初期のスパニョ-ルは、短かい鼻を持つ当時のスパニョ-ルより低く評価される状況になった。

ある時、裕福なアメリカ人でロズウェル・エルドリッジという人がイギリスを訪問し、尖った鼻を持つ初期の頃のキングチャールズ スパニョ-ルに大金の賞金をつけた為、キングチャールズ スパニョ-ルの運命は大きく変わることになった。

ブリーダーは、それこそ初めのうちは賞金を獲得する為に、尖った鼻を持つスパニョ-ルに戻そうと躍起になっていたが、徐々に初期のスパニョ-ルの良さを再認識するこっととなり、尖った鼻を持つスパニョ-ルは最終的に “ キャバリア・キング・チャールズ・スパニョ-ル ” と名付けられ、英国(特にイギリス)で最も人気のある犬種の1つとなった。

    ☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆     
我が家に来ているのは、同じご主人からの2犬、兄弟で、Charlie (チャーリー) と Sam(サム) だ。

Charlie (チャーリー)は、キャバリアの中では小さい方だが、Sam(サム) は更にもっともっと小さい。

彼らはいつも重なって眠り、同じように尻尾を振り、大きな目で見つめ、私の後を付いてくる。

ノーマンとは、時に匂いを嗅ぎ合う以外は、ノーマンの方が彼らの存在を無視している感じ。

これは、彼女が他の犬と上手く行っている証拠。

とっても甘えん坊で、常に誰かに見つめられていないと寂しがる、ちっちゃな兄弟。

今から2週間、我が家でどんな幸せを、見つけてくれるのだろうか・・・。
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    チャーリー と サム   
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  ご飯は一緒に2つのボールから仲良く分ける 信じられない・・・
by yayoitt | 2007-03-27 05:04 | マイケルのドッグウォーキング | Comments(14)
まっちゃん と まっつぁん
松のまっちゃん には、兄弟がいる。

松のまっつぁん という。

松のまっちゃんは、親友のタコちゃん から貰った松で、彼も同じ種類の松を育ってているが、それが、松のまっつぁん

日本へ一時帰国の為に帰っている タコちゃん が、留守の間、面倒をみて欲しいということで金曜の夜からうちに宿泊している。

同じ松なのに、とても雰囲気が違う
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松のまっつぁん能舞台に描かれているような松っぽい。

それに比べて、うちの松のまっちゃんは、思春期をかっ飛ばしてしまった松っぽい。

しかも、雑草をひっこ抜けない私なので、松のまっちゃんの周囲は賑やかだ。

そうだ!うちの松には わびさび がないのだ。

それにしても、このかわいい松兄弟・・・。

今からどんな姿を描いてくれるのだろうか、楽しみだ。

日本を遠く離れて過ごす時、手元に何か、生きた日本があるのは、心強い。
by yayoitt | 2007-03-26 04:51 | 英国暮らしって... | Comments(17)
マイケルのハゲ
タイトルが余りにもストレートになってしまったが・・・。

ここ最近、マイケルの後頭部が、かるーく薄くなって来ている

以前から、彼の後頭部を見た時、なんとなーく 履き擦れた靴下 の如く後頭部が薄いのには気付いていた。

しかし、後頭部を自分でみる機会がないマイケルには、やっぱり、何となく気が引けて言えなかった。

オシッコする姿も、ウンチする姿も(うっかり・・・あくまでも、うっかり)見て(しまって)いる彼なのに。

どうも、頭のハゲに関しては、彼がどういう反応に出るかわからないので、沈黙を守っていた。

一緒に犬たちと散歩に出掛けて、彼の後姿を見る ・・・

 マイケル、ハゲてきたなぁ~~

スーパーマーケットで彼の後姿を捜して、つい呟く ・・・

 後頭部の薄い人、薄い人ぉ~~

それなのに、本人には黙っていなくてはいけないことに、段々、息が詰まってきた私。

いつ、どんなきっかけで、彼に話してあげようか、知らなかったら教えてあげようか・・・。

要らないお世話かもしれないけれど、彼の身体のことだから、知ってなきゃならないし・・・。


そーやって色々、苦悩(笑)していた時のこと。

マイケルが床屋に行った。

そこで後頭部を鏡でじっくり見せられたらしい。

床屋から帰って来て彼が言った。

 “ こんなに、薄くなって来てるとは思わんかったよ ”

それを聞いて、万遍(まんべん)の笑顔で私。

 “ うん!私は、ず~っと、気付いてたよ、そのハゲ ”

そして、2人でガハハと笑った。

それからというもの、秘密を抱える必要のなくなった私はすっかり、調子に乗り ・・・。

彼の後頭部が、目の前にあれば必ず ・・・ 

ハゲた部分をフイッと吹いてみたり、撫でてみたりしている。

ハゲの存在を知ったマイケルは、特に悩む様子も隠す様子もなく、ガハハと笑ってかわしてくれる。

そんな彼に、ホッと嬉しい溜息が出る、今日この頃。
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by yayoitt | 2007-03-25 03:19 | 国際結婚って... | Comments(25)
追い抜けなかった背中たち
病棟勤務は、常に忙しくて 廊下をゆっくり歩く ということは殆どない。

私が勤めてきた病棟は、小児科、未熟児センター、眼科、口腔外科、耳鼻科、内科、整形外科と様々だった。

いつもそこで、その廊下で 立ち止まって戸惑う瞬間 というのがあった。

そんなことをしていては仕事にならないのに・・・、それはわかっていながら、なかなか出来ないこと。

多くの看護師が、働きながらそれを感じ、しかし時間に追われて仕方なく通り抜ける。
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患者さんの後姿を追い抜く ということの意味の深さ。
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そんなに広くない病棟の廊下を、リハビリ用の靴を履き、半身麻痺の腕を反対の腕で抱えるようにして歩く背中 ・・・。

点滴台を押しながら、散らばるガーゼに覆われた顔を隠すように俯(うつむ)いて歩く背中 ・・・。

 “ 癌になるといけないので・・・ ” と真実とは違う説明を受け、進行癌の手術を明日に控える父親と、何もかも知っている息子が重なり合って歩く背中 ・・・。

未熟児で産んでしまったことを、自分のせいだと責めながら、若い母親が、ガラスの中の我が子の元へ通う背中 ・・・。

亡くなった事故の相手の家族と面会する為に、まだドレーンを立てたままの腹を押さえて歩く若者の背中 ・・・。

 “ また、来年かなぁ・・・ ” と呟きながら、廊下南向きの窓から5月の遅い桜を見つめる背中 ・・・

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そこには、様々な背中が、それぞれの一生を抱えて歩いている。

身体と心の痛みに身を捩(よ)じらせているのに、それを他人に見せないようにと、歩いている。

そんな背中たちを、ゴムの音を響かせ、風を巻き起こしながら通り過ぎることはやはり、できやしないんだ。
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by yayoitt | 2007-03-24 01:17 | 看護婦時代 | Comments(18)
仔犬 Angus(アンガス)の行方 旅立ち
ラブラドールの仔犬 アンガスが今日の午後、Miss.M の手を離れ、新しい里親の元へ行った。

Miss.M は、日が落ちている暗い時間は散歩にも アンガス を連れて出ない。

スコットランドの冬は、夕方4時以降、翌朝9時まで暗いのだ。

昼間の散歩も、彼女はしない、いつも周囲の人々が アンガス を心配して散歩に連れ出していた。

そして、ここ数週間、彼女は アンガス を叩くということも報告されていた。

SSPCA にも通報をし、彼女に アンガス を諦めてもらうように多くの人々が、働きかけていた結果だった。

まだ身体も小さく、遊び盛りのアンガス は、彼の欲求を満たしてもらえる新しい飼い主の元へと、旅立って行った。

アンガス を病院に連れて来た Miss.M は、泣いていたそうだ。

けれど、動物の命を人間が託される時、忘れてならないことがある。

人間の涙や、悲しさや、寂しさでは、秤にかけてはならない、大切なことがある。

それは、命の尊さと重さ、それを尊厳すること

Miss.M は アンガス を思ってしばらく泣くのだろう。

どうか ・・・、彼女が彼女なりに愛した アンガス が、彼女といるより確実に手に入れられる今日からの幸せを、感じてくれますように・・・。

そこには、独占欲とか自己愛とかではない、もっと深い愛が、彼女を包んでくれますように・・・。

                Angus(アンガス)、3月23日、旅立ち
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by yayoitt | 2007-03-23 23:12 | 動物病院レポート ケースから | Comments(11)
桜、日常、そして涙と、やっぱり桜
誕生日に、友人が贈ってくれた写真集を最近、毎日どこかで見ている自分がいる。

すごく普通の日常の瞬間の集まりなのに、どの写真も、心を惹かれてしようがない。

今なら、好きになれるかもしれない。

その時には、わからなかった日常に、胸を焦がす自分が不思議


   うめめ(UMEME)
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こんな、素敵な瞬間があったのに、どうして、足を止めずにいたんだろう・・・。

こんな、不思議な日常を、どうして立ち止まって振り返らなかったんだろう・・・。

目を向けずに、ただ、踵を鳴らして通り過ぎてしまっていた景色や、光景、色や音・・・。
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燃える桜の花びらを見たいと、日本へ向って今朝、旅立ったがいる。

彼を迎える、よく知り尽くした生まれ故郷の地で、様々な喜びと不安とは、桜がハラハラ散る如くに ・・・

引き裂かれるような心を抱えて、最愛の人に会う為に日本へと帰っていたがいる。

彼女を迎えた、永遠のお別れという現実の中で、その肩にとまる桜の花びらは、耳元で何かを語るように ・・・

私たち・・・、日本を思う、日本に思いを馳せる、日本で生きる私たちには、特別な時間の結集がある。

一瞬一瞬の、集まり。

それは連なり永遠を作りあげるということを、春に桜の花びらの、絶え間ない流れで知る。

足を止めなかった日常。

目を見上げて見なかった瞬間。

手に取って鼻に押し当ててみる、桜、ひとひら。
by yayoitt | 2007-03-22 22:23 | 遠くにて思う日本 | Comments(8)