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日本までの遠い道のり 
日曜の朝、目覚ましが3時に鳴り、4時にタクシーが迎えに来た。

起きて送りに来てくれたマイケルとノーマンに行ってきますのキスをして外に出た。

日本までの道のり、待ってたこの日。

はじまり、はじまり

アムステルダムで乗り継ぎの為に約6時間を過ごすのだが、運良く、寝そべられる椅子が空いていたのでそこで数時間うとうとした。

前夜あまり眠っていないので、本当に嬉しかった。

ゲートに入ると、そこはもう既に日本人ばかり・・・。

妙にドキドキと胸が高鳴る、不思議な気分は何だろう・・・??

待ってたから、何ヶ月もずっと待ってたからだろうなぁ。

それから11時間の飛行。

映画だったら、ロードオブザリングを全部通して見られるくらいだ。

いや、できれば映画ではなく私が見たいのは、ミスターフロード ・・・。

まだ、言ってる。

しかし!!

スクリーンの調子が悪く、一つ一つの客席にそれぞれ取り付けられた画面の半分は何も映らず・・・。

私のスクリーンも、映らない一つで、音楽も映画もアニメもゲームも、何一つできやせず。

暗くなったら眠るしかない、明るいうちは持って来た本を読むか、辺りをきょろきょろ見るしかない。

なんていっても長い道のり・・・。

しみじみ深い溜め息とともにもらす・・・ " 日本って 遠い "

そうは言いながらも、時間が過ぎれば日本にはちゃんと到着するもので、今はこうして、京都の姉の家からこれを書いている。

朝の4時から眠れず、姪っ子の ドラえもん と さくらももこ の漫画を読んで、もうちょっと経ったら、ビーグル犬の ココ を散歩に連れ出そう。

ここは、日本 !!
なんとなくそれがまだ、信じられない。

そこで 目覚ましテレビ がテレビから流れているのに、信じられない。

今日は、ここで出会った素敵なお友達、2人に面会する。

これまた、信じられない。

今から何が待っているやら ・・・

長い道のり、そしてここ、それから楽しいこと一杯、そして長い道のりへ ・・・

今ひと時、とことん、楽しむぞ!!
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by yayoitt | 2006-05-14 07:33 | 遠くにて思う日本 | Comments(21)
しばしの日本
ただ今、夜の10時。

明日の早朝、4時にタクシーで空港へ向います。

今からお風呂に入り、ノーマンを沢山撫で、マイケルを沢山撫で、読みかけの本を読み終え、そしてベッドに行きます。

日本の日曜日朝9時には大阪空港に着きます。

ヨーダが到着します。

3週間、行ってきます、そして、行きますから!!

更新が毎日は出来ないどころか、殆どできないかもしれません。

昨日のコメントにお返事する時間がなくてゴメンなさい。

帰ってきたら、一杯、お土産話、聞いてくださいますか??

じゃぁなぁ~~~、行っちゃうしなぁ~~~。
by yayoitt | 2006-05-12 05:50 | 遠くにて思う日本 | Comments(14)
故郷の犬 愛ちゃんの話
愛ちゃん は、近所にいた柴犬で、その時はもうおばあちゃんだった。

愛ちゃん のご主人のおうちは立派な門構えで、いつもテレビの音や綺麗な若い娘さんが出入りする姿もよく見た。

愛ちゃん のおうちは、立派なおうちの勝手口の横にあった。

それは小さな犬小屋で、書かれた 愛のおうち も殆ど読めなかった。

愛ちゃん のそのおうちの中には、擦り切れたダンボールが一枚だけ敷かれていた。

マイナス25度にもなる真冬の朝でも、愛ちゃん は、ダンボールの上に丸まっていた。

愛ちゃん のうちの周りは、かびかびに乾いたウンチと、昨日しただろうウンチと、そしてオシッコの跡が沢山あった。

愛ちゃん は長い紐で繋がれていた。

思いっきり紐を引っ張り、前庭に綺麗に敷かれた石の上に、よく 愛ちゃん は登って遠くの田んぼやらを見ていた。

でも、愛ちゃん は両目が真っ白で殆ど何も見えなかった。

でも 愛ちゃん は、そうやって何年も、その石の上で、春の風や夏の日差し、秋の星座や冬の痛みを感じていた。

愛ちゃん のおうちの側には、ステンレスの入れ物が1個転がっていたけど、そこに綺麗な水が入れてあることはなかった。

家の中から、お母さんが家族を呼ぶ声がすると、愛ちゃん は見えない目で勝手口の方をジッと見つめて待っていた。

尻尾を思いっきり振って、期待通りに出て来た綺麗な娘さんは、愛ちゃん がいないかのように出て行ってしまう。

愛ちゃん はその後姿を、また紐を一杯に引っ張って、石の上に座って見つめた。

一度、散歩中のノーマンが、愛ちゃん の側まで近付いた時、愛ちゃん は精一杯の感覚を働かせたのか、ウウウウ っと唸ったことがあった。

冷たく、暑く、雪が積もり、日差し避けもない、毛布もない、柔らかいブランケットもない。

でも、愛ちゃん にとっては、そこだけが彼女の一生の唯一の居場所だったのだ。

長い飛騨の冬が融けかけた頃、マイケルが私に言った。

 “ 悲しいことがあったよ、愛ちゃんの家が、なくなってた ”

急いで、公園の向かいにある愛ちゃんのおうちに行ってみると、いつもそこにいた 愛ちゃん がいなかった。

おうちもダンボールも、お水のボールも、ウンチも、そしてオシッコの跡さえも、そこには残っていなかった。

呆然と立ち尽くしていると、立派な玄関の戸が開いて、上品そうなおばさんが出て来た。

おばさんは言った。

 “ いつも、かわいい犬とお散歩しとるよねぇ~、あ、愛ちゃんな、逝っちゃったんや、おばあちゃんやったの 

その日の散歩道に、まだ白い雪をかぶった乗鞍岳を見つめながら、愛ちゃん を思った。

いつか、愛ちゃんもこの景色を見ただろうか?

より遠くを見ようと、首を伸ばして石の上に座っていた愛ちゃんには、どれくらいの世界が見えたのだろうか?
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by yayoitt | 2006-05-11 05:33 | 迷い犬、犬のこと | Comments(14)
苦しい時
3月12日の誕生日を境に始めた ヴィーガン生活 。

ちょうど、2ヶ月が経とうとしている。

はじめは、ぼちぼちゆっくり切り替えていこう・・・と思っていたのに、頑固な私は、一気に生活を変えてきた。

食生活が一番大きな変化で、それまでの、殺さなければいいベジタリアン生活から、動物由来の物を一切取らない生活への移行だった。

それまで摂って来た、乳製品、卵、ハチミツ、それらを摂らない。

牛乳は豆乳(ビタミン12、カルシウムなど加えられている)に、それまで嗜好していたお菓子類が殆ど食べられなくなった。

ミルクチョコレート、バター、卵を使ったクッキーやケーキ、クリームを使った物、全て排除。

食事でも、よく作っていたピザはチーズなしに、パスタのチーズもなし、スープに入れ込んでいたクリームも無しだから、作れるのはトマトスープくらい・・・。

大好きだった牛乳は良い ・・・ 豆乳が良い代役を果たしてくれる。
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大好きだったチーズも良い ・・・ チーズ臭い大豆由来の偽物を使っている。

・・・・・・ が!

苦しいのは、チョコレート、クッキー類なのだ。

仕事に行けば目の前に、以前むさぼるように食べていた、ミルクチョコレートやクッキーが山積みされている。
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家に帰ればマイケルが、夕食後のおやつに、アップルパイをチンして食べている。

戸棚を開けると、ミルクチョコレートの甘い香りが、私の首を掴んで離さない。

買い物に行くと棚からショートブレッドが声高らかに歌う ・・・ ♪バッタリ~ミルキ~サクサクラララァ~~~♪
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うっ・・・苦しい

ここ数週間、実に苦しい

まるできっと、禁煙みたいなものかも知れない。

あと数ヶ月すれば、慣れるに違いない。

数年前に大好きな肉を絶ってから、今も肉の味を忘れずにいるけれども懐かしいとは思わない。

あと数年すれば、ミルクチョコレートの風味を覚えてはいても欲しいとは思わなくなるだろう。

今は確かに、欲求が満たされずに苦しいけれども、心は反対に満足感で満たされている。

この満足感がなかったら、きっと続けられない。

心と身体と、肌に刻むごとく取り交わした 自分と自分の間の約束

欲することくらい、なんでもない・・・そう言い聞かせながらも、横目で小さなチョコレートの銀色の包みを見つめて振り返ってしまう・・・そんなこの頃。
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by yayoitt | 2006-05-10 03:52 | ヴェジタリアン ヴィーガン人生 | Comments(32)
お土産、完了!!
数週間に渡って、ちびちび買い集めたお土産、本日を持って終了しました!!

ここに集う皆様から沢山のアイデアを頂きまして、かなり それを参考にしました!!

               本当に、ありがとうございました。

応接間の壁に立てかけてある、B&B用のベッド枠の上にお土産を並べている理由・・・。
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ノーマンが、食べられる物は食べてしまうから。

小部屋のスペアベッドの上には、山積みされた服や靴や帽子や・・・。
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スーツケースという物がないので、大きな 山用リュック に入れる予定です。

入り切るのか・・・不安です。

また、ダースベイダー 
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のマスクは、機内に持ち込まなくてはなりません・・・。

金曜の夜は友人とお出掛けするので、木曜日までで完璧な荷造り・・・してみせます!!

改めて・・・

皆さん、本当にありがとうございました!!!
by yayoitt | 2006-05-09 03:54 | 遠くにて思う日本 | Comments(25)
ノーマンと麻呂の関係
先々週の金曜からお泊りに来ている 麻呂 。

キャバリアキングスチャールズの彼は、Hちゃんちの甘えん坊さんだ。

以前にも、うちに3週間の泊まりしたことがある。

ノーマンと彼の関係は、結構、良い

前の3週間でかなり関係が築かれたのだと思うが、今回の滞在は特に良い

ノーマン はクールに立ち振る舞っているなか、麻呂 が尻尾を振り振り、ノーマン の唇をペロペロ舐めたり、耳を舐めたりする。

また、麻呂 が ノーマン の前を歩いていると、彼のふさふさの尻尾がバシバシと彼女の顔を叩くのに、ちっとも気にしない。

前回もそうだったが、ノーマン はいつも 麻呂 のベッドを占領する。

というか、他の犬がお泊りに来た時でも必ず、ノーマン は相手のベッドを使うのだ。

仕方がなく、しぶしぶ、ノーマン の匂いが染み付いたベッドに犬達は寝るのだが・・・。

この滞在中、何度となく、心温まる光景を見ることが出来た。

それは、ノーマン と 麻呂 が一緒に、小さな麻呂のベッドに寝ている姿である。

ノーマン がそこにいない時、麻呂 が最初に自分のベッドに入り、そこに戻ってきた ノーマン が、空いたスペースに入る、というのが筋である。

しかし今朝は、ノーマン が既に 麻呂 のベッドに寝ていたのに、麻呂 がやって来て おずとず と空いた小さいスペースに身体をねじ込んだ。

顔を上げて、窮屈そうにしている 麻呂 を一瞥するもそのまままた目を閉じる ノーマン・・・。

麻呂 ・・・ あんたのベッドなのにね~~~、ごめんね~~~。
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    ロージーは自分のベッドに、ノーマンは麻呂のベッドに、そして麻呂は仕方がなくノーマンのクチャイベッドに・・・
by yayoitt | 2006-05-08 02:58 | 愛犬ノーマンのこと | Comments(23)
気がついたら...あと一週間!
今が、日曜のこちら17時過ぎ。

ということは、日本は月曜の朝1時過ぎ。

一週間後の今、私は京都の姉のマンションにいます。

この間まで、あと2ヶ月とか思ってたのに、です。

楽しいことは待ってる間が長いようでドキドキして、でも秒読み段階に入るとあっと言う間にそれは始まるもの。

父が昨日、電話で言っていました。

 “ もう暖房はいらんくらいやぞ、昼間はまだ20度とかかな・・・ ”

昼間はまだ ってお父さん ・・・ それはスコットランドの夏ですわ。

 “ おっし!真夏服で行ける! ”

PCが置いてある部屋は、日本に持って行く服や靴や下着や帽子でごちゃごちゃ。

姪っ子の結婚式に着る ドレス(友人の結婚式で着たのと同じ)は最後に詰めなきゃ!

化粧品や、大好きな装飾品選びは、前夜まで取っておくつもり。

色々、気が変わるでしょうから。

そうそう、いつも、長時間の飛行機の旅の前に悩むことが1つあります。

飛行中の お化粧 です。

化粧無しで余り人前に出るのが怖い(きっと相手もそれを見るのが怖い)のです。

早朝に家を出て、アムステルダムで乗継ぎ時間が6時間ほどあります。

その待ち時間の後、大阪までは11時間の飛行となるので、24時間近くも化粧をしたまま落とせない状況にあるのは、息が詰まります。

それに飛行機内の空気の乾きはひどいし・・・。

機内の狭いシンクで顔を洗っても良いのだけれど、人が待っていたりすると楽じゃないし・・・。

さてさて・・・。

化粧無しで、アムステルダムの空港を亡霊の如く彷徨うか・・・?

皆様なら、どうされますか??

                ちなみに私、素顔はこんな感じです・・・
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by yayoitt | 2006-05-07 01:00 | 遠くにて思う日本 | Comments(41)
あなたに見せたい桜
拝啓

とうとう咲きました。

と言うか、なんと、咲き乱れています。

そう、桜です。

いつもより、早かったのか遅かったのか、そんなことはもうどうでもいいくらいに、綺麗です。

街をバスで揺られながら、思わずカメラを探しました。

仕事に行くのにカメラを持っているのか、とあなたは笑うでしょう。

あなたに見せたくて、実はそのチャンスをもうずっと、待っていたのですから...。
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桜には幾つも種類がありますよね。

寒桜、江戸彼岸、染井吉野、楊貴妃、それに八重や枝垂れ・・・。

私は知っててもそのくらい。

ここの桜が何なのか、研究心の心得がない私にはこれまた、どうでもいいことなのです。

ただ、桃色の八重の花びらが重くて枝垂れた桜は大通りを彩り、日本で見ていた淡いピンクの桜は、いつも散歩で歩く並木を飾っています。

香りは、このところ、何かの花粉症でしょうか、鼻が効きませんからわかりません。

今日、犬達と散歩しながら、桜の歌を口ずさみました。

桜の歌も色々ありますが、わたしが思わず口にした歌は、一体なんだと思いますか?

桜、桜、弥生の空は見渡す限り、霞か雲か匂いぞいずる、いざや、いざや、見にゆかん

え?もう5月ですって?

まぁ、弥生の空と思わせておいてください。

とにかくあなたに見せたくて、心がウキウキしているものですから・・・。

この桜を見ながら、あなたが目を細めて眩しげに微笑む姿、それを思うとまた、歌ってしまいます。

ではまた、桜が風で散り始める前に・・・。

敬具
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by yayoitt | 2006-05-06 01:16 | 英国暮らしって... | Comments(29)
ミスターフロードとの再会にサムは・・・
シャイア に太陽の光が降り注ぐ・・・。
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ポカポカ春の陽気が草むらに残る夕刻。

仕事を終えた サム(やっこ)は、いつものバス停へと向った。

バス停の手前で、一瞬、足を止めた。

心臓が ドクン と鳴った。

 “ ミ、ミスター・・・ミスターフロード・・・ ”  

そう、そこには、既に椅子に腰を下ろして目を細めている フロード がいたから・・・。

あれはもう、一月近くも前のことだろうか ・・・ サム が フロード に出会った。

サム は、こんな時には決まって、知らん顔をしてすまし顔をする癖がある。

フロード
 のベンチ近くに座り、何となくバスが来る方向に目を向けながら、フロード の表情を観察する。

 “ ミスターフロード ・・・。結構、お髭もあって、ちょっぴり疲れた イライジャウッド だな・・・ ”

 “ でも、その大きな青い瞳は、何てお美しいのでしょう ・・・ ”

バスが来た。

わざとゆっくり立って、ミスターフロード の背後に立つ。

一瞬、フロード が サム を見て、先にバスに乗せる雰囲気があった。

・・・が、恥ずかしがり屋のおバカな サム は、目が合うと微笑んだだけで、折角のそのチャンスを受けずに、そのまま一歩下がるようにして、フロード の行為を無駄にした。

バカな サム ・・・ おデブな サム ・・・

しかし、恋に落ちた サム ・・・ フロード の後ろを追い駆けて、下の階もガラガラなのにわざわざ、フロード様 に付いて階段を上って行った。
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階段では、目の前に、フロード様 の茶色い革靴が見える。

サム ・・・ 笑いがこみ上げる。

何してんだ・・・ひっひっひ、一体わたしは何してるんだろう・・・うっひっひ

フロード が座ったその2席後ろに座って、ジッと後姿を見守る サム

サム と フロード の間に人が座り、その人が降り、また誰かが乗ってきたり・・・

下の階から、大声で泣き続ける赤ん坊の声がしていた。

その声は2階建てバスの隅々に広がっていたが、サム にはそんなこと、どうでも良かった。

 “ できれば、ミスターフロード の 匂いを嗅ぎたい・・・・・・!! ”

は~~~。バカな サム、愚かな サム ・・・

そうして、混み合ってきたバスに充満する香りを、思い切り低い鼻で吸い込もうとしたその時!!

急に、ミスターフロード が立ち上がった。

まだそこは街の中心で、以前、フロード が降りた場所までは遠い。

思い立ったように、突然、立ち上がった感じだった。

慌てる サム、動揺する サム ・・・。

鼻の穴をしぼめて、窓に頭を押し付けて、降りていく フロード を見下ろした。

そこから見える フロード の表情は、それまでの彼とは違って固かった。

何か、怒っているようにすら思えた。

サム は考えた。

 “ サム の匂いを嗅ぐ行為が、ミスターフロード にばれてしまったのか・・・? ”

階下の赤ん坊が、ギャアアアア っと、啼き続けていた。

サム は、ハッとした。

 “ ミスターフロード ・・・。赤ん坊の泣き声が、耐えられなかったんだろうか・・・? ” 

希望を失った帰り道、肩を落として サム は、寂しく独りで、混み合うバスの中、シャイア の街をぼんやり眺めたのだった。

              フロードは赤ん坊が嫌い??
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by yayoitt | 2006-05-05 06:19 | ロードオブザ やっこ | Comments(16)
捨てられ犬 ホリー
桜の花びらが舞う朝の日差しを

身を低くして、駆けてくるその子は、HOLLY (ホリー) 。

いつも朝の散歩で出会う、コリー犬だ。

彼女は、遠くからでもはっきりと他の犬との見分けがつく。

顔の半分が真っ白なのだ。

黒地に、まるで白い仮面をかぶったように見える。

おはよう を言いに来た ホリー は、ひとしきり、2週間お泊り中の 麻呂 と ノーマン と遊ぶ。

そして、私の足に顔をうずめて、撫でてくれ とせがむ。

ご主人の、笑顔の優しい女性が近付いて来た。

いつもは挨拶だけだが、今朝、初めて会話をした。

名前も知らなかったので尋ねた。

 “ HOLLY ホリー って言うの。 

   クリスマスイブに見つけたからなの・・・。 


私は尋ねた。

 “ レスキュー犬なんですか? ”

彼女は語る。

 “ 違うの・・・クリスマスイブの夜に、ラウンドアバウト(英国の交差点)で、ひどい状態で彷徨ってるのを見付けたの 

私は、返す言葉がなく、ただただ ホリー の頭を撫でながら呟いた。

 “ ラッキーなホリー、幸せなホリー ”

彼女は続ける。

 “ 5歳だって。元の飼い主も見つかったの、でも、いらないって・・・捨てたんだって・・・。” 

私の膝に、首の根っこを押し付けながら、半分目を閉じて舌を出している。

 “ こんなに幸せでよかったね、ホリー、本当に良かったね、ホリー 

傍らで ノーマン が草を食べている。

麻呂
 がさっきから、ホリー の匂いをかいでいる

少し哀しげだけど、とても幸せそうな笑顔を咲かせて、手を振りながら、彼女と ホリー は反対の草むらへと歩いて行った。

振り返って見ると、彼女は腰を屈めて ホリー に手を伸ばし、ホリー は嬉しげにグルグルと彼女の周りを廻っていた。

小さくなるその姿の後ろで、薄桃色の枝垂れた桜が、風に揺れた。
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by yayoitt | 2006-05-04 04:45 | 迷い犬、犬のこと | Comments(12)