2017年 07月 31日 ( 1 )
銭湯に初めてシャワーが来た日
昭和50年の初め。

家に風呂のなかった我が家。

毎晩ではなく、2日もしくわ3日に一度、銭湯に行っていた。

銭湯は、人口2万弱の町に4件あった。

小さな田舎町の中央に位置する我が家は …

銭湯まで、歩いて一分もかからなかった。

 四水湯 という名の、その銭湯。

小学校に入るまではいつも、母や姉と行った。

洗い場は全部で12ほど。

誰もが背中を湯船に向け …

ケロリンの黄色い桶に
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赤と青の蛇口からの熱湯と水の温度を調節して

髪を洗ったり、体を流したりした。

子供には、その熱湯が危なっかしく怖かった。

だから、タイルの床に仰向けになり

頭を母の膝の上に置いて、髪を洗ってもらった。

時々、父と男湯に入っても、同じように髪を洗ってもらった。

父の股座(またぐら)に頭を任せると …

彼の一物が後頭部に当たって、可笑しかった。

私が、そんな風にして親や姉たちに甘えて銭湯に通っていた、ある夜。

それぞれの洗い場に、シャワーが取り付けられていた。

見たことすらなかったもので。

その名の響きは、外国染みていて。

調節したお湯が、雨のようになって降るのであるから。

それは私にとって、とても大きな出来事だった。

そのシャワーは、頭の部分だけが壁から飛び出した形の物で。
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その翌年には、管がくっ付き、自由に持てるようになっていた。

あの頃の日本 …

いろんなことが、目まぐるしく変わりつつあった。

その時代を、目を丸くして、口を開けて見続けた子供。

それは驚きと、悦びと、戸惑い、そして感激の連続だった。
by yayoitt | 2017-07-31 05:12 | 思い出 | Comments(2)