人気ブログランキング | 話題のタグを見る
プレゼントされた命たち ・・・
クリスマス後の動物病院は、振るような大量の電話の数 ・・・

 “ あのぉ、仔犬を貰ったんだけどぉ、健康チェックの予約をぉ ・・・ ”

 “ 仔猫を二匹ね、クリスマスに貰ったの、ちょっと教えて欲しいんだけど ”

 “ 仔犬の予約をお願いします、娘へのビックリプレゼントだから、明日、娘に手渡すまで名前はないのよ ”

あっと言う間に年末年始は、仔犬仔猫の予約で埋まってしまう。

その命の殆どが ・・・ クリスマスプレゼント

その プレゼントされた命を受け取った人の多く が ・・・ 

それを貰うことを知らされていない

クリスマスプレゼントで ・・・ と話す彼らは、とても自慢気なのが印象的だ。

命のプレゼントを受け取るの人は、時に大人だったりもするが、10歳だったりまだ3~4歳だったりもする。

多くの新しい命が、クリスマスの時期に向けて プレゼント として生まれたり生まされたりしている頃 ・・・
プレゼントされた命たち ・・・_c0027188_9121217.jpg
RSPCA には、12月に入ってクリスマス前後には、不要犬猫が毎日50頭も、連れられてくる。

2006年には、イングランドとウエールズだけで、1500以上の猫と犬が12月中にRSPCAへと持ち入れられたり、捨てられていた。

ウサギやネズミなど、他のペット動物の数を全て含めると2200にも及び、1日75もの動物が捨てられたことになる。

1月に入るとその数は更に増え、一日に90頭以上の猫や犬が 不要 とされる。

これは、英国内の1つのチャリテイー団体の数であり、その不要とされて捨てられる動物全体の数は ・・・ 数え切れないほど。

その中には、袋に入れられてゴミ箱に捨てられるものや、誰の世話も受けずに死んで行くものもある。

プレゼントされた命たち ・・・_c0027188_9131712.jpg
プレゼントとされて新しく生まれた命が捨てられ、亡くなり、去年に捨てられてリホームを待つ動物たちの仲間入りをする。

ただただ増やされる命 ・・・

そして、去年、一昨年、捨てられ成長して家や愛する家族のいないままの命 ・・・

プレゼントと呼ばれて迎え入れられた小さな動物たちの姿を見ながら、どうしても心から笑顔でその現実を喜べない自分が、そこにいる。 
by yayoitt | 2007-12-29 03:01 | 動物病院での出来事、仕事
<< ノールマン犬のクリスマスの過し... ノールマン犬のクリスマスの過し方っっ >>