その人は ・・・
その人は

時々、そこに現れる。

いつも真っ直ぐに前を向き

目の前の喧騒をまるで

見透かしているかのように

ただジッと、前を見つめている。

彼は一体、何を見つめているのだろう ・・・

彼は少しだけ微笑んで、

誰か人が立ち止まり、騒がしい群れの中から零れると

もっと笑顔になって言葉を交わす。

強く訴えるわけでもなく、

激しく討論するのでもないけれど

彼の存在は何か、その秋晴れのストリートで

特別な意味を持っている。

その人は

その人が立つ囲いのボードには

悲しい写真が幾つか貼られている。

目から真っ赤な血液を流すウサギ ・・・

胴体に巻かれた包帯が真っ赤に染まり、ただ上目を向けるビーグル ・・・

頭をボルトや鉄で固定されたサル ・・・

その人は

一体、何を知っているのだろう。

その人は

どれほど傷付いてきたのだろう。

どんなに葛藤してきたのだろう。

まだ彼と、話をしたことはない。

ただ足を止め、自分の名前を記したことしかないけど。

いつか彼に聞いてみたいことは沢山ある。

買い物袋を提げた人々の雑踏から、そっと抜け出して

そして、彼に尋ねてみたいことが沢山ある。

私にできることは一体、なんなのだろう?

せめて一歩、前に踏み出し、この動物の為に出来ることは

どれくらいあるのだろう?

彼が見つめる、人間の作り出した建物や公園や、植えた木々の間を

いつか私も、見透かしてみたい ・・・。
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          その人の傍らに佇んでいたハトの絵
by yayoitt | 2007-10-06 04:42 | 愛する動物のこと | Comments(16)
Commented by バニ母 at 2007-10-08 12:11 x
子供の頃、母と一緒によく買い物に行った横浜で、
ワゴンに犬をたくさん乗せて、募金を呼びかける団体を度々見かけました。
子供ながらに、なんてかわいそう、何かできることないのかな?と思って
近寄ろうとする私に、母は『あれでお金かせいでいるだけかもよ』と。
我が母ながら、なんて冷たい人…と思いましたが、
大人になって冷静に考えれば、確かにあれは偽善だったかもしれないと思います。
募金箱を下げた若い子に、もっと集めろ、と陰で注意している大人がいたし、
『見せ物』にさせられている犬たちの不潔なこと!
行きかう人々の関心を集め、同情心をあおるようにしか思えません。
エディンバラの『彼』のように、真に動物たちのことを考え、
運動をしている人々は、もっと静かで、
決して興味のない人にまで、押し付けがましいことはしない。
『彼』の存在をお聞きし、そう思いました。
Commented by そらまめ at 2007-10-08 14:09 x
その人は・・・沈黙でありながら~も、訴えつづける。人は眼で見たものに感動を覚え幼い頃に見たものも結構覚えていて、~あぁ、どこかで見たような~さらに心を揺り動かされた事はとても鮮明に!理屈ではないような~身に覚えのあることには特に!あいにく幼い頃にそうした光景に出くわした事がなく、話題には上がっていてもすぐ忘れるような感じでここまできています。大勢の人々が行きかう場所に日常的にアッピールしていくことは感動につながるのかなと思います。何ヶ国語も話せなくても見て感動すること(心が揺れ動く)は確か、です。この歳になって・・・南アの子ども、インドの子ども、世界の子どもが家族を支えている現状を目の当たりにして・・・ほんとに何ができるのか?と、、、通りすがりの旅人で終われないだろう?と問いかける今です。TV番組で世界の子ども達という放送があります。ポーランド・アフリカ・インドネシア・・・賞をとられたドキュメンタリーだったと思いますが、日本中の親子に!街の大型画面で上映し、繁華街で遊んでいるヤングにも見ていただきたい!そういう感動が少ないと思うので~。
Commented by そらまめ at 2007-10-08 14:36 x
TV番組名について
BS世界のドキュメンタリー でした。
10/21から・・・番組欄をご覧になって確かめてみてください。賞をとられたかどうかはさだかではありません。スミマセン!!
Commented by kworca at 2007-10-08 15:25
「どんな雄弁な演説よりも、時には沈黙の方が勝る」ってな風な事を、先日テレビで誰かが言ってましたっけ…
Commented at 2007-10-08 18:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tekuteku at 2007-10-09 09:42 x
やっこさんのブログを初めて見つけ、この青年の傍らに佇む鳩のお話と、やっこさんの絵を見た時、涙が止まりませんでした。
今も自分の中で動物のことや環境のことで、考えが立ち止まったときにはこの彼の話を決まって読んでしまいます。鳩は彼の心を知っている、そして彼は鳩に優しく微笑むのですね。
なんだろう・・・うまく言葉にできないのですが、この彼の話は私の大きな心の支えになっています。
ヴィーガンになることへのけじめ、しっかり自分の中で決めて、なりたいです。今はまだ準備期間・・・と思って、ゆっくり歩んで行きたいです。なんといってもまだペーぺーですから(笑)焦るなよ、と自分に言い聞かせてます。やっこさん、アドバイスありがとうございました!
Commented at 2007-10-09 22:12
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-10-10 02:07
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yayoitt at 2007-10-10 07:20
バニ母さん

ワゴンに犬を乗せたその団体は、何の団体だったんでしょう。

なかなか、日本ではまだ、チャリティーというものに対しての
一般の人々の関心が低いのが現実ですよね。
今、少しづつそれが、欧米化して、関心が高まりつつあります。
とても嬉しいことだと思います。

チャリティーの団体側も、募金をする側も、お互いを尊重し合い、
そして信じあい、1度出したお金に関しては、何に使われるかなど
探らない、そういう信じあう心が、大切だな ・・・ って思います。

どうしても、強い態度で押し迫られると、人間、一歩引いてしまうものですよね、それはとっても自然なことですよね。

私も、いつもこの、彼の存在から、感じています。
バニ母さん!!また、3週間後にお会いしましょう!!
ありがとう~~~~。
Commented by yayoitt at 2007-10-10 07:25
そらまめさん

無言のメッセージ、たった少しの笑顔だけでも、大きく人の心を
動かすことがありますよね ・・・。

大きな声で訴えられなくても、せめて、そういう笑顔で
人の心を惹き付けられるような、そんな訴えが出来たら ・・・。
だって、動物の美は、沈黙の中に、自然の振る舞いの中に、
あるんですよね、それと少しでも近づけるように ・・・。

そらまめさん、とっても大切なことを感じ取られている日常、
嬉しいですね ・・・。

そのドキュメンタリー、是非、見てみたいです。

10/21!!!!!!

私、飛騨にいます!!飛騨に!!
見れるじゃないですか!!!!!!!!

感動を ・・・ あぁ、絶対に、見れるように忘れないように!!
メモメモ ・・・ ふふふ

そらまめさん、ありがとうございます。
ここでは3週間後くらいにお会いしましょう!!! ふふ
Commented by yayoitt at 2007-10-10 07:27
桂子さん

どんな雄弁な演説よりも、時には沈黙の方が勝る

まったくに、その通りだと思う。
実際に、人の心は、他人の言葉なんかではそう簡単には
動いたりしないもの、だよね ・・・。

ありがとうね!!

日本で、待っててね。
Commented by yayoitt at 2007-10-10 07:29
鍵コメ at 2007-10-08 18:01 さん

おおおおおお!!

そうですかそうですか!!
じゃー、会えるかな!!
とにかく、まだ3ヶ月あるので、その間にゆっくり話しましょうね!!

すっごく楽しみにしてます。

はい!!楽しんできます、そして、ちゃんとお伝えしますね!!
では、行って来ます~~~~。ふふ
Commented by yayoitt at 2007-10-10 07:33
tekuteku さん

心、温まる言葉を本当にどうも、ありがとうございます。

あの光景は、一生、忘れられないものになると思っています。
それをネガにも収められず、せめて、と思って、絵にしました。

はとは、知っていたのです。

大きな心の支え ・・・

そんな風に思ってもらえて、嬉しいです。

正直、私の中でも、彼がそこに立つ、という存在の大きさは
計りきれなくなっています。

私たち、彼を通じて、繋がってる、ですよね!!

ペーぺー!!

それも良いじゃないですか!!
ゆっくりやって生きましょう!そして、決して、元に戻らない
明日へ ・・・ ね!!

いつも、応援、しています、
あなたの選択であれば、どういうものであっても、応援します。

ありがとうね!!また、3週間後に、ここで!!!ふふ
Commented by yayoitt at 2007-10-10 07:40
鍵コメ at 2007-10-09 22:12 ちゃん

メール受け取ったからね、返事が出来なくてごめん!!

寡黙な中に、本当に誰かの心を動かすそういう力が宿ってるんだね!
ありがとうね!!

ダーリン、見るよ、見る!!
そして、あなたとの待ち合わせを、すっごく心から楽しみにしています。

本当にありがとうね!!!
日本で、メールチェックするからね。
でもって、電話しますし!!

じゃ、行きますよ、行きます!

ふふ また、すぐにね。チュッッ
Commented by yayoitt at 2007-10-10 07:41
鍵コメ at 2007-10-10 02:07 っちん

良かった!!!!

ふふふ

おもれーーな。

今回は、貞子で、行きます!!!
素顔の貞子 ・・・ こえーーーーーーーー

じゃ、またね、すぐね。
Commented by バニ母 at 2007-10-12 11:22 x
たしか、『怪我をしたり、虐待されたりして捨てられしまった、こんな惨めでかわいそうな子達に愛の手を!』みたいな募金活動だったと思います。

一般的に日本人は、有効に遣ってくれるなら、身銭を切って支持しましょう、という考えが多いのではないかと思います。
『捨て金』と思えれば、遣い道は気にならないのでしょうが…
つい最近も、難病の子供の支援を騙っての詐欺事件が発覚しました。
(まだ、詐欺事件と確定したわけではありませんが)
こうなると、疑心暗鬼になって、すべてのものを一度フィルターにかけざるを得なくなるのも日本人かな、と。
それも、同じ日本人がやってるんだから、嫌な世の中です…
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