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硫黄島からの手紙 母と、彼女の父親と
長かった1週間が終わったぁ ・・・。

ホッとした金曜の夜、親友の タコちゃん が持って来てくれたDVD鑑賞会をすることに。

少しだけ噂も聞いていた、私もマイケルも いつか見たい と思っていた。

だけど、詳しいことは何も知らなかった映画 ・・・

        硫黄島からの手紙 Letters from Iwo Jima
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また、1つ良い映画を観た ・・・ そういう感じ。

悲壮感だけではなく、ユーモアもあり、とても好きになった。

戦争ってやっぱり虚しいことだと、今更のように思う。

戦争の意味、
日本人にとってのその頃の戦争の意味、
天皇陛下万歳と叫んで自らを吹き飛ばして死んだ意味、
個人ではなく国自体を相手に恨む意味、
殺す意味、
殺される意味、
生きる意味 ・・・

そんなことを、自然と考えさせてくれる映画。

見て良かったぁ ・・・。

涙腺感情だだ漏れの私が泣いたのは 2場面 ・・・。
(きっとこれは、言わずと知れた場面かも ・・・ 苦笑)
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映画を見終わって、↑ の場面を引き摺りながら、もう1つ 考えることがあった。

ある人 のことだった。

私の母 のことだった。
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母は、父親を戦争で失っている、そう、私の祖父。

4人兄弟姉妹の中で彼女だけが、父親の記憶を持ち合わせている。

彼女から何度、幾度、彼女の父親の話を聞かされたことだろう ・・・。

彼女がまだ8歳くらいで逝ってしまった父親、彼の思い出を繰り返し繰り返し、彼女は語ってきた。

ブーゲンビル島病気の為に死んだと知らされて、食べ物もなく飲み水もなくて病気で逝った父が、彼女の心にずっと生きていた。

2年前、母は、父親の死が病死でなかったと、ある人から聞かされることとなる。

病気を患った母の父親は、足手まといになるということで、同じ日本兵の手で、生きたまま海に投げられて亡くなっていた
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あの戦争から60年以上が経つ、一つ一つの命の死が、きっと真実とはかけ離れて、うやむやになって語られることもなく闇に葬られてきた。

戦争って、そんなものなのかも知れない。

語り継がれる記憶があるとしてもそれは、ほんの氷山の一角、もしかしたら綺麗事の一掴みかも、知れない。
by yayoitt | 2007-07-20 00:40 | 遠くにて思う日本
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