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Retired husband syndrome 主人在宅ストレス症候群
昨夜、親友の タコちゃん が教えてくれたテレビ番組を見た。
Retired husband syndrome というタイトル。

Retired husband とは 定年した夫 の意味、syndrome は 症候群 。

日本語では、主人在宅ストレス症候群 と呼ばれている。

定年退職した夫が、毎日家にいることとなる生活に対する恐怖心から、うつ症状が現れたり、吐いたり、果ては自殺したり、という妻の心の病。

この病気を命名したのは、黒川内科(大阪府)の黒川順夫院長(心療内科)。

昭和の急成長時代を戦ってきた亭主関白型の夫

そして、自我を抑えて夫に従う妻

高圧的な夫に気持ちを伝えられず、精神的なストレスが体の弱い部分を攻撃するという。

症状は、ストレスと強い関係のある高血圧や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、気管支喘息、過敏性腸症候群・・・。

また、脱力感や冷汗、震えなどが起きる低血糖症候群や、ほかにも慢性肝炎などさまざま。

番組に出ていた妻達 ・・・ 

定年する夫のことをこう呼ぶ。

粗大ごみ

濡れ落ち葉

産業廃棄物


彼女達は、夫と離れて、自らの世界に没頭する。

縫いぐるみ集め

氷川きよし追っ掛け

ダンス教室


もう何年も夫と向かい合ってご飯が食べられない、という女性は、思い切ってクルージングのディナーに夫を誘う。

やはり向かい合っては食事は出来ないが、隣に座って、無口な夫に、正直な思いを話す。

縫いぐるみ集めに没頭するのは、夫から触られるのが嫌で、その代わりに、柔らかい縫いぐるみを触っていたと。

無口な夫は、言葉少なげに、それでも驚いた様子は隠せずに、レポーターにこう話す。

 “ やっぱりね、僕が悪かったんだろうね・・・家庭を顧みずに・・・ ”

それだけの言葉で、妻は夫と喫茶店に出掛け、何年も出来なかったこと、夫と向かい合って座ること、ができるようになる。

その彼女が嬉しそうに語る。

 “ あの、クルージングは本当に楽しかった。まるで2回目の結婚式みたいだった ”

ほんの少しの時間、心を向き合わせるだけで、再生できる花がある。

ちょっと、考えさせられる番組だった。
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by yayoitt | 2006-11-14 05:55 | 遠くにて思う日本
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