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本当に笑えなくなったお話 ダルメシアン
9月21日 に開腹手術を受け、腸に詰まった 靴下 を取り出してもらった、ダルメシアンの PRADA(プラダ) 。

その時で、4度目の開腹手術 ・・・ 腸の同じ箇所にメスを入れる という危険な手術だった。

3度目の時点で、飼い主は マズル を使用することを考慮すると言っていた。

しかし、“ プラダがかわいそう ” と、マズルは使用しなかった。

そうして起こった、この4度目の事故。

飼い主は、既に、この犬がどういう犬であるかを充分、痛いほどわかっている はずだった。

・・・ わかっていると、私達は、思っていた。

だが ・・・

わかっていなかった。

プラダ は、靴下や手袋 への強度な依存症であり、口に入れるだけではなくて飲み込んでしまう犬 ということを、 

本当には、理解していなかったらしい ・・・。

その証拠が、プラダ の 5度目 の事故、先週それは起こった。

おなかから出て来たのは、いかにもこの飼い主の女性が身に付けそうな ブランド物の靴下 。

数週間前に、泣きながら反省したのは??

かわいそうだ、とプラダを抱きしめたのは??

表情を引き締めて、もう起こらないようにと誓ったのは??

・・・
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やっぱり、彼女が嫌がった為にマズルはしていなかったと、彼女のパートナーの男性が怒りながら話していた。

5つ目の手術 とわかった時に、このパートナーの男性は “ 今夜は、マズルを持って迎えに行きます ” と言っていた。

もしも、これが人間の子供であったら ・・・

間違いなく、福祉(児童相談所)に子供を保護(親は子供を取り上げられる)となるはずである。

手術のお金の問題じゃない、ブラダの命の問題である。

犬の行動は結局、人間の責任である。

全く困った犬だ ・・・ と犬のせいにしやすいが、そこにはやはり、人間(飼い主)の無責任などの理由が必ずある。

マズルをすること、リードを付けて散歩すること ・・・ 犬の自由を奪うようで犬がかわいそうだ、と感じる人は多い。

だが、そこに 犬を守る為 の充分な理由がある以上 責任 として、マズルやリード は必要なのである。

それを履き違えている、そして “ かわいそう~~~ ” と黄色い声出して訴える飼い主は、実はとても多いのかもしれない。
by yayoitt | 2006-10-18 04:37 | 動物病院レポート ケースから
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