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日本滞在紀 第十三章 沖縄メンソ~レ~旅 4
結婚式で感激の涙を流し、そして披露宴では、H菜 の真っ赤なドレス姿に改めて、口を開けっ放し、そして涙する叔母、やっこ ・・・ 。
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沖縄の披露宴のことで、聞いてはいたけど驚いたことが幾つもある。

 1 親族の席(松の席)が一番、新郎新婦の近く(真正面)にあること

・・・ 本当は、こうあるべきだと思うが、殆どの日本の披露宴では、お客さんの席の方が上座になる。

 2 新郎新婦の前には、何一つ食べ物がなかったこと

・・・ 理由はわからないし、もしかしてH菜の悪阻(つわり)のことを思い、計画して何も置かなかったのかも知れない、沖縄だから、ではないと思う。

 3 お客さんの数がとても多い

・・・ 平均300人と言われているが、友人は保育園の友人、小学校の友人、中学の・・・ととにかく友人と言える人を全員呼ぶ、ご両親の同僚なども沢山呼ぶ、大昔に世話になった近所のおばさんとか、新郎新婦が関わった人は全て呼ぶ。

・・・ 今回は、遠く京都から来たH菜のお客さんの数のことも考慮して100人くらいに留めて下さったらしいが、友人の大テーブルだけでも6つくらいあった。

 4 余興がプロ並みである

・・・ 友人が踊る沖縄の太鼓踊り、殆どの子供達が習っているので、こうして大人になってからでも少し練習するだけで、見事な素晴らしいショーが出来上がる。
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本州側からの余興が全くなくてはと、 が前日にお願いして 飛騨古川 の めでた (祝い歌)を唄うこととなった。

 はこの日、自分は H菜 の父親替わりだと張り切っていたので、緊張で声がブルブル震えるんじゃないかと、また、涙もろい彼なので、唄いながら泣くんじゃないかと思ったが、最後までこぶしを利かせて上手に力強く歌いきった。
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会場に、思い切りの拍手が溢れた。

沖縄名物の料理がテーブルには並び、私はやはり海草や大根の千切りを山葵一杯つけて食べていた(笑!)。

M君 の友人が作ったビデオは、ブリーフ隊 という名前の10人ほどの友人が、ブリーフ一枚で沖縄は那覇の有名は場所に出没するものだった。

これがとても可笑しくて、真昼間に高級ホテルにブリーフ一枚の男の子達が入って行ったかと思うと、警備の人に追いかけられて走って逃げたり、国際通りに出没してコンビニに入って行ったり・・・。

真ん中の姉と共に、涙流して大笑いしたが、この笑いの中には “ ええもん見たで~~へへへ ” のほくそえみも入っている。

H菜 がずっと手に持っていたブーケ投げでは “ 絶対にあたしが取る!” と鼻息荒く朝から言っていた H菜の姉のA が、やはり見事に、勝ち取った!!

実は彼女この朝に、従姉妹の子供(5歳くらいの男の子)から “ なんでAちゃんはH菜ちゃんのお姉ちゃんなのに、まだ結婚してないの? ” と単刀直入に質問されていたのだ。

宴会も終盤に差し掛かり、ケーキ入刀もキャンドルサービスも終わると、雰囲気は何とな~~く花束贈呈 へ ・・・。

私はどうも、これが苦手で困る ・・・ 。

必ず泣くのだが、これだけは披露宴の中で無くても良いのに ・・・ と思うことなのである。

H菜 が手紙を読み始めたと同時に多分、ずっとこらえていたのであろう、泣き出すと、姉も、私も皆がもらい泣きした。

泣きながら、しゃくり上げながら手紙を読む H菜 の声は、彼女の小さかった頃と、おんなじだった。

                        かわいいH菜 ・・・。

                  愛するH菜 ・・・。

            絶対に沖縄で、

                      笑って怒って、 そして泣いて、

             時々でいいから 幸せ~~ と感じて暮らして行けよ!

こうして、H菜 を本当にこの地へ送り出した姉は、涙が乾くとすぐに、吹っ切れた心地よい笑顔を見せていた。

一生忘れられない披露宴が終わり、この夜私たち家族は、夜の国際通り へと繰り出すのであった。
 
                       もう1回だけ続く~
by yayoitt | 2006-07-11 03:37 | 06 羽伸ばし日本旅行
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