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日本滞在紀 第五章 スピリチュアルな経験 その1
日本が スピリチュアルブーム というのは、正直、日本に行くまで知らなかった。

帰国前から、偶然にも色々と感じること、考えること、そしてそれを教えてくれる人々との出会いも重なって、スピリチュアル は私自身の中のブームでもあった。

3月から ヴィーガン生活 を始めた私にとって、理想の行き着くところは、スピリチュアルな部分にあると思い始めていた。

詳しく言うと・・・

動物由来の物を一切取り除く生活をする時、自分が病気になったらどうするか?というのが最大の課題になっている。

そこで考え、行き着いたのが、自分自身で免疫力を高めるということ であった。

薬に頼らない生活 を目指した時、そこには自然の力、宇宙の力、目に見えない力が 必要となる。

そういう意味で、気功 とか、霊気 というものを意識し始めていたので、今回の日本滞在で、こんなにもそれを身近な存在に感じることができたのは、偶然ではなく、必然だったと思われる。

はまりやすい私は、日本滞在中3週間、“ オーラの泉 ” は見逃さなかったし、幾つかそんな体験もした。

                    そのうちの、1つ ・・・。

今から2年前に日本を離れるまで、2年間、私とマイケル、そして途中から加わったノーマンの2人と1犬が一緒に暮らしていた家がある。

飛騨の両親の家から歩いても5分ほど、1階は父の車庫、その奥と2階にプレハブ作りの寝室、ダイニング、トイレ、お風呂が設けられた家である。

裏庭もあり、棗(なつめ)の木や花見月が植わっている。

夏は暑くて冬は寒いが、それなりに快適に、そして 3つの命が寄り添って楽しく過した家 である。

まる2年、暮らした家には心が移るものである。

幾つか衣類や小物、アルバムや本など残してきているので、私は父と、今は空き家のその家に行った時のことだった。

飛騨の細長い夕焼けが、ずるずると山に紫色に吸われ始めた夕刻だった。

懐かしさを引きずりながら、父と車庫に入り、その奥の玄関へと足を運んだ。
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                   車庫の部分(あきちゃん撮影)

いつもそうだったように、生き物の温度を感知するライト(生き物が通ると電気が点く仕組みのライト)がパッと私達を照らしたのだ。

鍵を開けようとした私の背後で、父の唸り声が聞こえてきた。

 “ どうしたの? ” と尋ねると、父は首を傾げながら、不思議やなぁ~ と言いながらこう答えた。

 “ お前とマイケルとノーマンがここを出てからすぐにな、おり(俺)がここに来た時な、この電気が点かんかったんじゃわい。

   でな、電球替えたり、スイッチを見直したり、色んなことをしたんやけどよな、全然どうも直らんのよぉ~。
 
   ありゃりゃぁ、壊れてまったんかって思っとったんやけどよなぁ、それがよな、ほんの一月ほど前によなぁ、おりがちょっと用事があってここに来たらよなぁ、

   パッと点いたんやわぁ、これが...。

   ずうっと2年間も点かんくなっとったライトが、お前が帰ってくる数週間前に、またパッと、点くようになったで、そりゃぁ、不思議やと思ってよなぁ・・・。
 ”
    
私の温度や、マイケルの温度、そしてノーマンの温度や、時々来る猫の温度を感じては作動していたライトだった。

私が馳せる、日本への思いをもしや、感じて作動してくれたんだろうか?

そんな風に思って、少し切なく寂しく、でも嬉しくなったのだ。
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2階の寝室 ここで2年間、ノーマンとマイケルと一緒に眠った (Fionaと) あきちゃん撮影
by yayoitt | 2006-06-10 00:40 | 06 羽伸ばし日本旅行
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