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私がヴェジタリアンになった理由
ヴェジタリアンになる人には、100人いれば100通りの理由と、決め事があります。

健康の為に、ヴェジタリアンになる人。

お肉が嫌いだから、ヴェジタリアンになる人。

動物愛護の思いから、ヴェジタリアンになる人。

これが代表的な一般的な理由だと思います。

ヴェジタリアンと言っても、魚は健康の為に食べる人も多いです。

だから、全くの菜食家だけをヴェジタリアンと呼ぶわけではありません。

そしてそれは、他人に強要したり、他人から非難されるべきものでもありません。


結局は、自身の中での けじめ であり、決め事 であり、約束 であり、 契り であります。


さて、私がヴェジタリアンになったのは、今からちょうど2年前、まだ日本にいる頃。

ホリデーにて、マイケルとアメリカはヨセミテに向う飛行機の中まで遡(さかのぼ)ります。

飛行中に、映画になったドキュメントを見ていた時のこと。

Winged Migration というそれは、幾つかの賞を受賞した話題のものでした。

http://www.sonyclassics.com/wingedmigration/home.html

7年だか9年だかの長い時間をかけて、クルーが野鳥(特に渡り鳥)を追い続け、野鳥と共にカメラも空を舞い、彼らのその素晴らしい生態、知られざる生活を映したものでした。

その時、私達には既にノーマンがいましたが、私の気持は、ノーマンとの生活を始めた頃から少しづつ、動物への思いに傾いていました。

美しい白鳥や鴨、野鳥がアップになる度に私は、彼らの目と、ノーマンの目が一緒だ、と気が付きました。

そして、家に父と共に置いてきたノーマンを思い出し、そしてただただ、その野鳥の、命の尊さを感じて、ただただ熱い涙を零していました。

マイケルも隣で、同じ映画を見ていました。

...... シーンは、鴨が何百マイルもの長旅を終え、ようやく羽根を休めるべく地上の上を飛びかかったところでした。

...... 鈍い銃声と共に、何ヶ月もかけて一緒に飛んできた鴨の群れから、1羽、そしてまた銃声、また1羽、と地上へ落ちていったのです。

私は、声が出せないほどのショックと、そして嘆きと、怒りで、人目をはばかりながらも、文字通り号泣したのです。

その時の湧き上がる強い怒りと悲しみは、今でも考えるだけで手の先が冷たくなるほどで、隣のマイケルを非常に驚かせました。

動物への愛情をぼんやりは持っていたものの、その時、そのぼんやりは、強固なガラスの壁を張り巡らして、私のあやふやな心に、強烈な電流を流したのでした。

その日を境に、私は、自分への契りが欲しくて、ヴェジタリアンになることを決心したのです。

お肉ならどんな肉でも大好きだった私が、改まって考えることもなく、押し寄せる強い願いで、ヴェジタリアン生活を始める道を選んだのです。

それは本当に自然に、突然、やってきたのです。

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by yayoitt | 2005-11-15 05:18 | ヴェジタリアン ヴィーガン人生
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