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マル島旅行記 英国本島の最西端 灯台へ
マル島にサヨナラを言い、来た時とは違う島の端から本島にフェリーで向った。このフェリーは、マル島の中最も大きな街、トーバーモりーから出ているのに、車が2台入ったら一杯というような小さなフェリーで、車は私達だけだった。

他の乗客は、歩いて島から本島に向う年老いた老夫婦のみ。

本島に着いて、その理由がわかったが、そこはスコットランド本島の中でも西の西、ぐねぐねのシングルトラックがただただ続き、街もなく、村と言えるまとまった集落もないような場所だった

そこをとにかく車で走りぬけ、最初にフェリーに乗った村も通り抜け、今晩泊まりたいと思っている村へ...その村は、英国のメインランド(本島)の中で最も西にある場所で、そこには古い灯台が建っていて、観光の名所となっているのだ。

もう、これ以上運転したくない...と思った頃に、目的地 Ardnamurchan 半島は、ソナハン(Sonachan)に到着、B&Bは殆どなく、ホテルが2つ...そのうちの1つ、宿泊場所のある建物は丘の上に、ホテルの主人家族の家と繋がって建っており、ホテルのメインの建物はその下に建っている。  http://www.sonachan.com/index.html

車から荷物を取り出し、ちょっと一息入れてコーヒーを入れ、ベッドに座って外を見ると、ず~っと向こうに海の端っこが見える...外は霧雨...時間はまだ2時半...行きたかった最西端の灯台までは3マイル(約5キロ)... 歩きたい~!!

雨で、マル島でも結局、マル島一高い山に登れなくて、歩きたくてむずむずしていた...車で行くより絶対に楽しい...ぐねぐねの上がり下がりの道は、私達夫婦にとってはとても興味深いのである。 よし、そうと決まれば、すぐに出発、プリングルスとチョコ、水を水道で汲んでいざ出発!!

私達は、山歩きなど、歩く時には必ず目標の時間を立てて、何時に到着するか、何時にここに帰られるかと予測も立てるのだ、そうすると張り合いも出るし、トロトロ歩くのは嫌いなので、時計を見ながらさっさと歩ける。

到着時間など予測を立てて、すぐに賭け(どっちが近いか?)をする、この時は、何台車が通るかまで賭けて、3マイル歩くうちに4台しか車は通らないといった私が、9台のマイケルに負けた...結果は10台だったから。

歩き始めて見えるのは、見え隠れする海と、どんな場所にでも必ずいる羊達、そして、長い前髪と体の毛を持つハイランドクー(Highland Coo = スコットランドは北のハイランドにいる牛で、クーとは、スコットランド語のカウのこと)ばかり...途中それでも、羊犬(コリー)がご主人の指示で、ちらばる羊を集めて家に帰る様子を見ることなんかできた。

片道3マイル(5キロ)、灯台に到着は約70分後、まずまずだ...

灯台は、それほど大きな物ではないが、中は博物館になっていて、灯台の頂上まで時間ごとにツアーを組んで(と言っても、時間の書いた札を渡され、頂上まで行くと管理人のおじさんが待っている、というもの)説明を受ける。

オフシーズンで平日のこんな西の果てに、観光客がちらほらいたのには驚いてしまった。

 Ardnamurchan Lighthouse  

約24 mile (39 km) に及んで灯りを届けることが出来るこの灯台、高さ 35m のグレーのタワーは1849年、3年間に渡ってマル島から石を運んで建設されて完成。1988年に、自動化されるまでは、この灯台横に立つ灯台守の家に3人の燈台守が住み、200数十段もの階段を毎回昇り降りして、管理していたのだ。灯台の真下には、大きなホーンがあり、霧の日には、そのホーンから灯りの代わりに音を鳴らしていたのだ。

一年中風が吹きすさび、人里を離れてそこで暮らす日々は、一体どんなものであったろうか...この灯台下の燈台守の家も見学できるが、それは自然の厳しさ、孤独との戦いだったに違いない。

灯台のサイトはこちら。 
マル島旅行記 英国本島の最西端 灯台へ_c0027188_2137.jpg

by yayoitt | 2005-10-27 02:01 | マル島旅行記
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