キャバリア仔犬、ケイティーのこと

Mr and Mrs.T は、トースティーというキャバリアの女の子と暮らしていた。

キャバリアには、高い確率で見られる心臓病。

トースティーも、やはり不整脈を現し、心臓の薬を服用していた。

そして、ある日 …

食べなくなった。

食べなくなっても尻尾は振っていた。

だけれども、瞳の輝きが失せた。

何かを、語りかけていた。

そして … そのメッセージを受けて …

Mr and Mrs.T は、彼女とお別れをした。

断腸の思いで、けれど、彼女にとって最善の選択をした。

あの日から、泣いてばかりだったという70代のご夫婦だ。

数ヵ月後の先週のある午後。

同僚が手術室を掃除していた私を呼びに来た。

言われて待合室に行くと …

Mr and Mrs.T が、その小さな子を抱いて万遍の笑顔で立っていた。

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彼女の名前は、ケイティー

トースティーと同じキャバリアの女の子。

今、生後8週間。

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 トースティーを初めて抱いたのは、やっこだったのよ

 だから、ケイティーも、やっこが初めて抱いてあげてね

と。

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13歳で虹の橋の袂へ行ってしまったトースティーが …

赤ちゃんの時に私が抱っこしたことを、私はすっかり忘れている。

なんて …

なんて …

心動かされる言葉だろう。

風邪をひいて咳き込んでいる、こんな私の腕の中で …

ケイティー は、私の匂いを嗅ぎ、鼻を舐め、キスをしてくれた。


by yayoitt | 2017-10-09 04:35 | 動物病院レポート ケースから | Comments(4)
Commented by chocorachocora at 2017-10-10 09:00
Mr and Mrs.Tは、トースティーを初めてこの病院に連れてきた時、やっこちゃんが優しく抱っこしてくれたことがとっても印象的で嬉しかったんだろうね。
そして、それを10年以上経って、こういう形でさらりと教えてもらうなんて、すごく感動するね。
日頃のやっこちゃんの温かい仕事ぶりが目に浮かぶよ~♡

Mr and Mrs.Tもこれから、まだまだケイティーのために元気いっぱいに暮らせるね。

やっこちゃん 風邪お大事にね。
Commented by yayoitt at 2017-10-12 04:49
maama

本当に、びっくりしたよ。
そんな風に憶えていてくれたなんて。
とってもとっても感動、感激させられた。
そして、Maamaの優しい言葉にも、感激した。
ありがとうね、本当に! 
きっと、すっごい幸せご夫婦、ケイティーと一緒に、
なること間違いない。
Commented by manabi at 2017-10-12 10:53 x
やっこちゃん 嬉しいよ! 良かったね。

風邪は良くなってきたのかなあ?
無理しちゃあダメだよっ。

私も抱っこして頂こうかあ…きゃあーーーっ。
Commented by yayoitt at 2017-10-15 05:17
manabi さん

ありがとうございますううう。
本当に、こういうことってすっごく嬉しいです。
この仕事、やってて良かったって。

風邪は、咳だけがしつこく残っていますが
他はかなり普通に戻り、あとちょっとって感じです。
本当にありがとうございます!!
Manabiさんも、季節の変わり目、ご自愛ください!!
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