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やっぱり、キャップが好き

時代は、昭和の終わりだった。

憧れの戴帽式。
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今でも、あるんだろうか?

どう考えても、効能的ではないもの。

されど、それの意味するところの偉大さ。

看護学生の若き女性たちには、待ちに待った日。

厳かな雰囲気で行われる式典。

そして心に誓う。

看護師としての使命。

 … 戴帽式とは

 看護学校において、看護師を志願しふさわしいと認められた看護学生に、
看護師のシンボルであるナースキャップを与える儀式である。
このキャップをかぶる事によって、看護という職業に対する情熱や
人の命にかかわる責任感を意識する。そして、専門的な知識と
看護師としてふさわしい態度を身につけるよう決意を持つ。
戴帽式では、戴帽生(ナースキャップを受けた生徒たち)が、
ナイチンゲール像から受け取った灯火をかかげて
ナイチンゲール誓詞を朗唱る。そして、看護する相手の立場に立ち、
思いやりの心をもって看護を行うことを誓う。


まさに、そういう式典なのだ。

あの日のことは忘れないし、今も熱い思いで蘇る。

あの日から、確かに心に誓っている。

看護師という職業を離れてもなお、灯火は消えることはない。

そんな貴重な意味を持って受け取ったキャップ。
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最初の数年は、働いていた病院でもキャップを着用したもの。

けれども今は、キャップを装着して仕事をする看護師っているのだろうか?

カーテンに引っ掛かるわ、患者である子供から引っ張られるわ …

それを着用する為に費やす時間も、大きい。

かぶらなくても良くなった時に、正直、ほっとした覚えがある。

されど …

その帽子には、深い思いと情熱がこもっている。

それは心に今も、刻まれている。
by yayoitt | 2017-03-23 04:26 | 思い出
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