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テーブルマナー、日本と英国、もっとも驚かれる違い
ほっぺが大きくて赤い、田舎の少女は興奮していた。

1年に1度か2度、それが、どういうタイミングなのかは、わからないけれど

不意に訪れる 家族で隣町(高山市)に夕食に出掛ける 夜。

私の生まれ育った町は、人口1万5千ちょっと。

隣町の高山市は、ずっと大きくて デパート(二階建て) らしき物もあった。

だから、高山に出掛けることは、大きな街へお洒落して出掛けること。

その高山市で、両親と姉2人の5人で入ったレストラン。

食堂、じゃない … レストラン。

すずめ という名のレストランだった。

大きな空間を、水槽が真ん中で分けており、すべての席がテーブルとチェアー。

カタカナの文字ばかりで、できあがっている、なんだか異国の気分。
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必ず注文したのは お子さまランチ である。

夕食時だけど、旗がオムライスに立ててある、ランチという名の夢メニュー。

何よりも … ナプキンとフォーク、そしてナイフが目の前に置かれる …

そのことの、なんて興奮した嬉しい気分。

それまで、スプーンの先っちょがフォークみたいになったものは見たことがあったけど

フォークにナイフの組み合わせは、経験したことがなかった。

まだ6歳くらいの田舎娘が、晴れ着を着て、背筋を伸ばして椅子に座る。

10代の姉達も、そして両親も、どこか浮き浮きして、ちょっと気取ったりしている。
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私がスコットランド暮らしを始めてから、英国のテーブルマナーは日常のことになった。

多くの家庭は、テーブルではなく、ソファーでテレビを見ながら食事する。

そんなことにも驚かされたけれど …

私の経験から 英国人がもっとも驚く、日本のテーブルマナー というのがある。

文化が違うから、食文化が違うから、テーブルマナーももちろん違う。

それが良い、悪い、ではなく、興味深いと言う視点での、違い。

例えば、汁物を音を出して啜(すす)るというのは、よくあること。

けれど、英国の子供にも ほんとうに、そうして良いの? と問われたのが …

 器に口をつけて食べること

である。

器をテーブルから持ち上げること自体、少し、驚かれるけれど …

私は、マイケルの前だけなら普通に行っている。

口をつけて食べると、ご飯粒ひとつ、残さない。

無駄にしない、とても良い習慣だと、良いマナーだと、思うのである。

 音は立てなくて良いから、器に口は付けたいなぁ

そんな風に、思うものである。
by yayoitt | 2014-11-29 02:25 | 英国文化って...
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