太陽に満ち溢れた港 と 家族を待ち望む猫たち
土曜日の午後。

猫を愛する同僚2人と共に、車でエジンバラ郊外へ出掛けた。

猫のシェルター sunny harbour(サニーハーバー) だ。

同僚の1人が、そこで週に一度、ボランティアをしている。

それは、ただ普通の一階建ての一軒家。

30代後半のご夫婦と、彼らの2歳になる男の子が住んでいる。

居間が2つと台所、シャワートイレ、そしてベッドルームが2つ。

ごく普通の、そうは大きくはない家屋である。

けれど ・・・

そこには、現在およそ60頭以上の猫が住んでいる。

玄関を開けると、あっという間に10数匹の猫に囲まれる。
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彼らは私たちを誘導したり、膝に登ったり、猫同士で丸くなったりしている。
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1つしかないトイレにも …

常に猫が数頭いる。

窓辺に。
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床に。
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バスタブの中に。

彼らの居間の1つは、クレートの中で過ごす猫たちが住んでいる。
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その猫たちは、何らかの理由で、クレートから自由に外に出せない猫たちだ。

(例えば 手術後であり 他の猫と交われないものであり 病気の猫だったり)
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数人のボランティアたちが代わる代わる彼らと遊び、撫で、話しかける。
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もう1つの居間(テレビのある部屋だが)は …

現在、20頭の仔猫が、それぞれのケージの中で暮らしている。
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5頭の違う母親から生まれた仔猫たち。
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彼らは、拾われて連れて来てもらったり …

おなかの大きな母猫と共に、ここに持ってこられたり …

ここに届けられたメス猫が、間もなく産んだり …

経緯は色々である。

2歳の息子のベッドルーム以外には、どこにでも、猫がいる。
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そして、いつでも、ボランティアの人が出入りしている。

また、アダプトしたいと尋ねてくる人がいる。

ご夫婦2人は、この猫だらけの家に住み、彼らの為に全ての時間を費やす。

彼らは 猫を欲しい と申し出る人に、幾つかの段階を経て受け渡す。

その人の住宅、環境、生活のスタイル、家族構成 …

そういうのを面談して知った上で、それに合った猫を紹介する。

時間をかけ 本当にこの人なら大丈夫 と思わなければ、手渡したりしない。
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また、彼らにはジャーマンシェパードの犬がいる。

猫に慣れきった優しい犬は、猫たちの周りを静かに歩く。

犬と暮らしている人が猫を欲しいと願う場合に備えて、犬に慣らす。
(もちろん、その猫によってであるが)

ご夫婦は、すべての猫の性格、何を怖いと思うか、行動を理解している。

そして、個猫的に、その猫が幸せになることを一番に願って、暮らしている。

ボランティアの人々は、主に掃除、または猫と遊んだり触れ合うことを行う。

しかし、ボランティアの人が毎日、やって来るとは限らない。

そんな日は、彼らが全てのクレート、全ての部屋、場所を朝夕と掃除する。
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… 正直、私は怖かった

… 訪問してみて、そのうちの1猫として連れて帰れない自分

… その、後ろ髪をひかれるであろう、罪の意識を感じるだろうという不安

… けれど

… この訪問で、とても晴れ晴れとした気持ちになった

… それは

… 彼らがみな、とてもリラックスしていて幸せそうで

… たとえ、怖がりで凶暴でやって来た猫もみな、数日で穏やかになる

… そんな、そこは場所であり、彼らは優しい愛情深い人たちだから

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 ↑ 同僚は、土曜の夜に、この猫(レイ)をアダプトすると決心した
by yayoitt | 2013-06-15 03:41 | 愛する動物のこと | Comments(13)
Commented by hanahana at 2013-06-17 09:31 x
やっこさん、今日もシェアして下さってありがとうございます。私も
この子たち皆が素敵な家族さんに、いつか繋がると見ていて感じました。
ほしいから命をあげるではなくて…
我が家もウッキーが前によく、タヌキやら子猫やら見付けていました。
いつもとは違うなき方で知らせてくれました。人間には、出来ない事・
力を動物は持っているのですね。どこに人間は大切なものを置いて
来てしまったのでしょうね。悲しくなります。
1日も早く日本でも、命をお金で買う事が出来なくなるように、又
悪いブリーダーが無くなる事を切に願っています。
ウッキーの前の子は前足1本が白いだけで保健所に連れて行かれる
寸前だったんです。それを知って悲しくなった事を忘れる事はないでしょう。
Commented by nailedit at 2013-06-17 23:36
素晴らしいご家族ですね。
みんな(自分含め)がしたくてもなんらかの理由で 懸念で できずに、やらずにいることを実践していることは、なんて尊いことでしょう。
動物たちは素直ですね。
レイ…おめでとう☆
Commented by yayoitt at 2013-06-18 05:09
hanahana さん

いつも、読んで下さり、感じてくださり、本当に、ありがとうございます。
とっても感謝しています!! うふっっ

私も、彼らが、この子たちが皆、何らかの形で幸せになってくれる
ことを、信じて、また、今この時を、彼らは幸せに感じていると
感じています。

ウッキーが!!
タヌキとか仔猫をですか!!
なんて優しいウッキー … とっても感動的です。

人は、文明の発達と共に、大切な 感覚 を、ちゃんとどこかに
置き忘れて退化させてしまったのですよね …。

日本の命売買の状況は、本当に情けないほど、酷い状況ですね。
決して店からは買わない、と強く思う人々が増えている一方で
まだまだ、沢山の人々がペットショップから、命を買うから
この商売はなくならないのですよね …。

見た目、可愛さ、小ささ …

そんなもので命の尊さを測ってしまう人間は、愚かです。

どうも、ありがとうございます!!
Commented by yayoitt at 2013-06-18 05:13
nailedit さん

どうも、本当にありがとうございます!!

そうなんですよね。
できたら、それがしたい … と心から願っていても、抱えている
生活やお金のことや、仕事を捨てて、その 命を救う そして
幸せになる為に尽くす ことに、生涯を捧げるということは
とても勇気が要ることなんですよね。

このご家族は、決してお金持ちでもなく、寄付でなんとか
猫の食べ物などを賄い、けれど、家族の食べていくお金は
どうやって練りだしているのだろう? と思うくらいです。

ほんとうに …
動物たちは、素直で、真っ直ぐですよね。
ただ、愛したい。
ただ、愛されたい。
それが、今日も、明日も、希望なんですよね。

どうも、優しい言葉を、本当に、ありがとうございます!!
Commented by chocorachocora at 2013-06-18 08:48
猫シェルター
家族のいない猫たちにこうしてあげたい、ああしてあげたい・・・って思うけど、行動に移すこと、自分の生活を犠牲にしてしてあげることって並大抵の精神力で出来ることではない。
これをしてあげられる人たち、本当に頭が下がります。
そして、誰にでも渡すのではなく、ちゃんと猫にとっても、猫を迎える人間にとっても幸せになれるようにしっかりと見極めるという作業は大変なことだと思います。

この猫ちゃんたちが1匹でも多く、幸せな家族にであって欲しいです。

そして、日本もペットショップに行く前にこういう場所があるってことを思い出してほしいです。
Commented by yayoitt at 2013-06-19 05:00
Maama

本当に、本当に … Maamaの言うとおりです!!
こうしたい、こうできたら … その思いはあっても、なかなか、色々な
犠牲を払ったり、何かを投げ出したり、忙しい日々の時間を割いて、
それを全うするって、そうは簡単なことではないんだよね。

私も、こんな家族がいるんだ … って、開眼の経験になりました。

猫をアダプトしたい、と思う人の中には、そんなに厳しい段階が
あるのなら、面倒くさくて嫌だ、という人も稀にいるらしいです。
けれど、それだけ彼らが モットー としているのは、
猫自身が残された一生を最後まで確実に幸せになれる、
っていうことなんですよね。

本当に、読んでくれてありがとうね。

私もいつか、こんな猫ちゃんたちの中から、家族に迎えられたならって
願います。

Commented by HollyNoahDaisy at 2013-06-19 16:32 x
やっこさん、素晴らしい経験をしましたね!
普通のシェルターに行ったら、きっと後ろ髪を引かれる思いで、その仔たちを助けられない自分にとても辛い思いをすることでしょう。でも、その方のおうちにいる猫ちゃんたちは、そこにいてもちゃんと食べて、遊べて、安全が確保されているのですね。

だから、私はできるだけフォスターを薦めたいの。満杯のシェルターで安楽死を余儀なくさせられる命を救えるのは、そこからまず引き出してあげること、そこに連れて行かれずに済むのならそれがまず第一歩。そしてその方のように、一匹一匹の猫の性格を分かって、彼や彼女に一番あったファミリーを探してあげられたら、一番ですよね!

私も仔猫のフォスターを以前はやっていたのですが、そのうちの2匹を家族に迎え入れてしまってから、彼らが他の猫や仔猫を嫌がるので、犬のフォスターだけにしたの。数十匹の猫ちゃんたちが仲良く暮らしているのって、すごいですね。秘訣はなんでしょうかね。すごく興味あります。
Commented by HollyNoahDaisy at 2013-06-19 16:44 x
(続きます)
アメリカの大きなペットショップチェーンのPetsmartでは、レスキューの猫たちをケージの中で暮らさせて、アダプトしてくれる家族を探すのですが、私は最初そのやり方にとても反対していました。それって、生体販売のペットショップどう違うの!って。でもね、先月、その仔たちの世話を自分でするようになって、そして8匹いた全部の成猫たちに新しい家族を見つけることができて、少し考えが変わりました。というのは、この仔たちはシェルターから引き出してきた仔たちで、あのままシェルターにいたら命を落としていたかもしれない仔たちだったし、私も自分の家でフォスターしてあげることができなかった。だったらせめてケージの中でも、みんなに見てもらって、チャンスをあげられたことはとてもよかったのだと思うようになったの。
Commented by HollyNoahDaisy at 2013-06-19 16:46 x
(またまた続いてごめんなさい)
もちろん、一日中ケージに閉じ込めておくことは、私にはできなかったので、ほとんど毎晩夕食後に出向いて、ガラス張りの部屋の中のケージを全部開けて、遊ばせてあげてました!そのうち、癖になって、夕食が終わると彼らに会いたくってむずむずしてきましたけどね(笑)。5週間もそのケージの中で暮らしたRobertが最後にもらわれたときは、嬉しい反面、寂しかった。でも新しい家族が写真を送ってきてくれるんですよ。お父さんに抱かれて幸せそうな、Robertの写真。。。

スコットランドにもそんなペットショップがありますか。
Commented by yayoitt at 2013-06-22 05:36
由喜さん

お返事が遅れて申し訳ありません!!

本当に本当に、目から鱗の、開眼の体験となりました。
私は、後ろ髪を引かれて、悲しい思いをして家に帰るだろうってことが
とても不安で心配だったのですが、この家の猫たちを見て、
彼らがどの子も、とてもリラックスして穏やかで遊び好きで。
そして、最初はとても怖がりで、とても人が触れられるような猫では
なかった子たちも、このご夫婦たちによって、数日のうちに、人に
甘えて、自ら寄って来るようになるということも知り、とても
安心して、家路に着いたのです。
けれども、やはり、いつまでもその生活を続けさせるよりは
一日も早く、永遠の幸せを手に入れてもらいたいです。

フォスターを勧めたい、という由喜さんの気持が、痛いほど、
わかります。

このシェルターが抱えているフォスターさんは、1人か2人で、
あまり、うまく行っていないようです。だから、もう少し名前が広がって
フォスターを引き受けてくれる人が沢山、現れてくれれば、
と願います。
Commented by yayoitt at 2013-06-22 05:41
私も、そして私を連れて行ってくれた友も、このご夫婦が、どうして
そんなに猫たちを安心させ、怖がりや手に負えない野生に近い猫たち
でも、穏やかで甘えん坊にさせてしまうのかが、とても不思議で
きっとそれは、彼女たちご夫婦すら、わからないんだと思います。

それはもしかしたら、彼女たちご夫婦の、一緒の全てを彼らの為に
捧げている、その気持が、伝わっているのでしょうか …。

本当に、謎なんです。

そして、奥様は、自分たちが猫たちに対して行っているケアーとか
そういうものに決して自信がなく、いつも、こうで良いだろうか?
ケネルは狭くないだろうか? と気にしておられるんです。

きっと、心が通じ合えるのでしょうか …。

とても感動させられます。

Commented by yayoitt at 2013-06-22 05:50
レスキューの猫たちをケージの中に入れ、人々に見てもらい、
そして、アダプトする、そんなチャンスを、ペットショップが
レスキューの猫たちに与えている …

なんて、素晴らしいのでしょう!!

確かに、一日中、ケージの中、というのは可哀想ですね。
けれどきっと、由喜さんたちのような人々によって、遊んでもらったり
撫でて貰ったり、きっと愛情を受けているのでしょうね。

ペットショップという、生体販売の場所に動物を見に来るような
一般の人々(アメリカのペットショップでは犬猫は売っていますか?)
に、こういう、レスキューされた命の存在を伝え、そして、お金を出して
仔猫を買ったりするよりも、今すぐにでも家族を求めている命が
ここにいるんだよ … ということを公に広く知ってもらうのは
とても良いアイデアですよね。

由喜さんが経験されたように、実際に、幾匹もの猫たちが
幸せを掴んで行くのですものね!!
Commented by yayoitt at 2013-06-22 05:50

ロバート …

本当に嬉しいですね! 幸せですね!
由喜さん、なんて嬉しいニュースでしょうね!!

スコットランドのペットショップは、犬猫は売らないのですが、
スタフィーのレスキュー団体が、イベントをやったりとか
レスキュー団体の人たちが、ペットショップを利用しての
催しなどは、あるようです。

日本のペットショップとは … 根本的に違いますね。
アメリカも、英国も …。

由喜さん。
とても貴重なお話、興味深く読ませて頂きました。
本当に、ありがとうございます!!
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