原子力警戒区域~猫は今でも飼い主を待っている  より
私たちの車の前方を一匹の猫が黙々と歩いていた。

人間がいなくなり1年8ヶ月も過ぎたのに、この小さな猫はまだ警戒区域に生きていて
あてもなくさまよっていた。

右へ左へと体をフラフラに傾けながら、一心に歩いているのがわかる。

何を考えながら歩いているのだろう。

美味しいご馳走を思い浮かべているのか、それとも、昔、抱かれた飼い主の温もりを
薄れた意識のなかで、思い出しているのか・・・

猫はそれでも、私たちの車に気付かずに、もくもくと背中を見せて歩いていた。
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ところが …

やっとエンジンの音に気付いたのだろう。

その猫が、小走りに私たちの車に向かってくる。

そして、車の前にきて、ちょこんとお座りをしたのだ。

これには、さすがの私たちも驚いた。

慌てて、猫の缶詰とキャリーバックを持ち、車を飛び降りた。

それでも、猫は逃げようともせず、 缶詰のえさを与えると食べた。

突然のことなので、捕獲器を出す暇もない。

猫を脅かさないようにして、キャリバックの奥にそっと缶詰をいれると …。

猫は私たちの顔の見上げて、「本当い食べていいんだよね 助けてくれるんだよね」

そんな表情で私たちを見上げてから、キャリーの中に入っていった。

どうして、こんな小さな猫が今まで生き延びてこられたのか
とても不思議なくらいにおとなしい。

車の中で抱き上げると、猫は安堵した表情で顔をすり寄せてきた。

よほど人間に可愛がられた猫でない限り、こんなことはありえない。

東京に連れ帰り、ハナ動物病院の太田先生が健康診断をしてくれた。

避妊はされていなかったが、血液には異常もなく病気もない。

これから3ヶ月元の飼い主を探し、見つけらないときには、
この奇跡の猫の里親の募集をするつもりだ。

どんな命にだって、感情があるかぎり、そして一度でも人間が関わってしまえば
その命を守るのは、人間の責任であるはずだ。


NGO HOSHI FAMILY ANIMAL WELFARE星ファミリー動物福祉) より

 彼らは …

 日本政府に属さない緊急災害時動物レスキューチームとしてメルトスルーを
 起こした福島の警戒区域の活動から生まれた
 それは、日本政府の世界最大規模の動物虐殺から少しでも見捨てられた動物を
 救いたいという民間人3名の家族の願いがきっかけであった
 これらの情報は、政府の言論統制の中で唯一時安全と思われるfacebookから、
 その情報は世界中に発信され、このチームは
 HOSHI FAMILYと呼ばれるようになった
 警戒区域は完全に閉鎖され動物はどんどん餓死していったが、
 HOSHI FAMILYが厳戒統制をものともせずにバリケードの突破を繰り返し
 多くの動物を救ってきた
 これらの運動が現在の動物保護活動に結び付いているのである


メディアが離れ、人々が忘れかけてしまった命たちのこと。

そういう命を、ひとつでも多く … と頑張る人々がいる。
by yayoitt | 2012-12-06 03:44 | 愛する動物のこと | Comments(6)
Commented at 2012-12-08 05:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yayoitt at 2012-12-09 01:21
鍵コメ at 2012-12-08 05:54 さん

本当に、彼らのことを思うと、その日本という国と政府に見捨てられた
多くの動物たちのことを思うと、胸が引き裂かれます …。
そして、そういう気持を抱えて、こうして行動を続けている人々の
ことを知り、本当に感謝の思いです。

人間は救えて、人間は救おうと必死になれて、どうして
同じ命の動物たちは、救えないのだろう … 日本国、政府は …。

ひとつの命のことで苦しみ、胸を引き裂かれ、そしてお別れを
言わざるを得なかった鍵コメさん …

その思いが、とてもよくわかります。

今でも必死に生きようとしている命が、福島のあの地区にいるのなら
一つでも多くの命が救われてくれたら … と願います。

本当に、ありがとうございます、鍵コメさん!
Commented by シュガー母 at 2012-12-09 13:05 x
やっこさん、嬉しいお話、シェアさせていただきました。
Commented by chocorachocora at 2012-12-09 21:01
もしもモカが、ナノがスネオがこの仔のように私から離れ離れになって一人ぼっちで長い年月放浪していたら・・・って思うと胸が痛い~(´;д;`)

この仔が優しい人に見つけてもらって本当に良かった。
Commented by yayoitt at 2012-12-10 04:41
シュガー母さん

本当に、ありがとうございます。
この現実を、今でも続く生き地獄を、同じ日本に住む私たち
日本人が決して忘れてしまわないように …
そして、政府に訴え続けることを忘れないように …。

ありがとうございます!!
Commented by yayoitt at 2012-12-10 05:10
Maama

ほんとうに、ほんとうに、そうだよね …。
この子達を、後に残していかなくてはならなかった家族って、
ご主人様たちって、彼らを迎えに行くことができない、と知ったとき
いったい、どんな思いだっただろうね …。

想像を絶する悲しみ、苦しみだと思うよね。

本当に本当に、この子が、この命が、勇敢で心優しい人々に
見つけてもらって良かった …。

ご主人との再会も、ありうるかも知れないね!

ありがとうね。
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