ブレーメンの … そして、彼らを守る音楽隊に
それは、こんなストーリー。
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 働き者のロバだったけれど …

 年を取って力が出なくなり、以前のように荷物を積んで歩けない

 ロバのご主人は

  そんなロバに食わす飯はない

 と、殺そうとした


 狩りに出ると、夢中で一日中走り回っていた犬だったけれど …

 年を取り、疲れ果てた犬は、道端の砂埃の上に寝転がっている

 犬のご主人は

  そんな犬は生かしておいてもお金が掛かるだけだ

 と、殺そうとした


 家の中を走り回り、ネズミを追い掛け回していた猫だったけれど ...

 年を取り、外の寒さと雨で乾ききらない体を震わす猫

 猫のご主人は

  仕事もせずにストーブの前に座り込んでる猫は、川の中へぶちこみましょう

 と、殺そうとした


 毎朝、大きな声を張り上げて夜明けを告げていたオンドリだったけれど …

 年を取り、声が出なくなり、それでも枯れた声で鳴くオンドリ

 オンドリのご主人は

  そんな汚い声のオンドリは、明日の収穫祭に料理してしまおう

 と、殺そうとした
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 同じ境遇を抱えた4種の動物たちは連れ立って、ブレーメンに向かう

 そこで、音楽隊に参加できるのではと夢を持ち …

 途中で、誰もがおなかを空かせていると、ある家を見つける

 それは、泥棒の隠れ家

 そこには、泥棒たちがご馳走を食べていた

 なんとか泥棒を追い払おうと知恵を働かせる4動物

 ロバが前足を窓にかけ、犬がその背中に飛び乗る

 その上に猫が登ると、オンドリが飛び上って猫の頭の上にとまる

 そして、皆でいっせいに音楽をやり始める

 窓を破って一斉に部屋の中へ飛び込むと、泥棒たちは驚いて逃げて行った

 たらふくご馳走を食べ終わると …

 ロバは、藁(わら)が積み上がった上に

 犬は玄関ドアの後ろに

 猫はかまどの上の温かい灰の傍に

 オンドリは天井の横木の上に

 グッスリと眠り込む

 真夜中になって、逃げ出していた泥棒たちが帰って来る

 そっと台所から家の中に入ると …

 暗闇に光る猫の目を炭火だと勘違いして、マッチの火を点けようとする

 猫が叫び、泥棒の顔を思いきり引っ搔く

 玄関ドアから逃げ出す泥棒は、犬の尻尾を踏みつけ、犬に足を噛まれる

 庭に逃げ出した泥棒は、藁の積んである上を駆け抜けようとする

 そして、ロバに蹴飛ばされる

 目を覚ましたオンドリが大きな声で啼き、口ばしで頭を突っつく

 二度と泥棒は、この家には帰って来なくなった

 年老いたロバと犬と猫とオンドリ

 この家が気に入り、ブレーメンには行かず、ここで余生を幸せに暮らす


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人間の為に、その生を生きてきた動物たち …

年老いた彼らを、処分しようと考える人間たち …

いつの時代も、動物たちは人間から虐げられることが多い …

今、この時代に …

今度は、わたしたち人間が、彼らを守るために歌いたい

年老いた動物たちが、最後の最後まで幸せに暮らせるように

声を挙げて、歌いたい …





 
by yayoitt | 2012-06-28 03:07 | 愛する動物のこと | Comments(19)
Commented by hanahana at 2012-06-30 05:46 x
やっこさん、今改めて読むと深いですね。小さな頃は
凄い、強い、面白い、頑張った位しか、きっと
思わなかったでしょうが。共感と協力出来る仲間が
いて皆の役割があって…そんな風に動物も人間も
ありたいですね。
Commented by ジョイママ at 2012-06-30 09:23 x
ほんとにそうだよね。年老いたからって何さ!だよね。共に年老いてもどーしても先に逝ってしまう大切な相棒。でも自分がどんなになっても看取ってから、最後に逝くことにしてるんだ。「星守る犬」って映画観た?西田敏行主演のね。これ見てから私はどんなに落ちぶれようと、この子達は看取る。絶対に先には死なない!!と決意を新たにしたよ。
また話ズレちゃったネ。30代の頃夜行列車でベルリンに行く途中、ブレーメン通って感激したヨ。
Commented by coco at 2012-06-30 11:22 x
老境に入った今、若い頃、年を取るとどうなるのだろうと思っていましたが何もほとんど変わらない気持ち。
年を取ると丸くなると思っていましたが、この頃怖いものなしになってきている自分が怖いです。(笑)
でも確かに、姿かたちはかわり、体に慢性的な痛みと共存できるようになって来ました。
何よりも無理がきかなくなって来ました。

死がより近くなり、死、そのものより、どのように死んでいくのかと言うのに興味があります。

人は「生きたように死ぬ」と言われています。

さて私の生きざまはどうだったか?
今更変えれないし、このままの私だと思う。

私の尊敬している知人の86歳の女性はこの頃とても不安だとおっしゃいます。
何が不安ですか?と問うと、何かわからないけど不安だとおっしゃいます。
死に対する不安ですか?と問うとそれもあるかもしれませんが、漠然と不安なんです。とおっしゃいます。
私は10年前の彼女と今の彼女との落差に考え込む時があります。。
そして私の20年後を考えると私も寂しいと思っているのかなと自問します。

続きます♪
Commented by coco at 2012-06-30 11:25 x
続きです♪

どのような死に方をするかわかりませんが、とにかくすべてに感謝をして死にたいと願っているこの頃です。

やっこちゃん、前にも言ったけど私は50代が一番楽しかったです。
でも今の60台も大いに楽しみますよ~。ふ、ふ、ふ。

やっこちゃんもより楽しい50代を迎える助走をしてくださいね。
Commented by kepurunte at 2012-06-30 19:48
ブレーメンって奥深~い まさに人間の卑しい部分をフォーカスしてる童話ですね~ほんとにほんとに 昔の話なのに 現代にも通じてるって事は 人間って昔っから傲慢だったって事ですかね?悔い改めなくては...
103歳の透析患者さんが104歳を待たずに天に召されました。
この方の口癖は「ありがたいね~」「もったいない」でした。恨みつらみは言わず ご自分の事を卑下する事も言わず して欲しい事も言わず我慢して 穿刺の痛みよりも穿刺するスタッフをねぎらい(高齢で血管が脆弱で穿刺困難だったので)ほんとに おばあちゃんでしたけど 天使のような方でした。常に感謝している。そんなふうな最後を送りたいですね
Commented by kepurunte at 2012-06-30 19:52
その方は、まるで 愛するパートナー(バロン)のようでした。 見返りを期待しない無償の愛に満ち溢れていました。そんな動物を 年取ったら殺すなんて...地獄へ落ちますね
Commented by chocorachocora at 2012-06-30 21:58
子供心にこの童話は読むたびにどんよりした気分になっていました。
最後は動物たちで余生を幸せに暮らしたということでホッとする気持ちで救われましたが、この動物たちへの人間の仕打ちはとても悲しいですね。

昔の童話はいろんな教訓や風刺が含まれていて、奥が深いな~
Commented by HollyNoahDaisy at 2012-07-01 01:13 x
昨夜は同僚(先輩)3人の共同Retirement Partyを私がCoordinateしたので11時過ぎまで130人の現役および退職している社員たちと楽しい時間を過ごしてきました。アメリカの場合、ひとつ言えることは、みな「仕事だけが人生のすべてではない」という姿勢です。3人ももうすでに退職後のさまざまなプランができていて、これからが人生の次のChapterと割り切っていました。

歳をとるということ、死を迎えるということは、誰も避けられません。動物が歳をとって役に立たなくなったからといって、捨てたり処分したりするなんて、考えられませんね。亡き父がよく言ってました。(たぶんテレビか本か何かでみたことの受け売りでしょうけど)「子供叱るな、来た道よ。年寄り笑うな、行く道よ」

このブレーメンの物語は長女(36歳)が子供のころ好きでよく読んであげました。もちろんもっと簡単なストーリーだったので、私の印象は、「弱いものでも知恵を使って力を併せると、怖いものはないんだ」という教訓に聞こえました。いい話ですね。
Commented by kworca at 2012-07-01 03:01 x
子供の頃、うちに この話しのソノシート(なつかし〜)があって、色んな動物が鳴き声をあげてるのしか印象に無くて、ストーリーが漠然としてたんだけど、そういう内容だったのね〜

人間界では歳をとって退職をすると役目を終えたとされて、それまでの地位とか経験とかもリセットされて“ただの人”になって、さらに死んでしまったら“おしまい”とされているけど、生き物である限り1歳なら1歳の役割、100歳なら100歳の役割がそれぞれあるものなのかもしれないね。
そもそも“年齢”という概念があるのは人間だけだよね?
他の動植物はみんな、それぞれがその時出来る事をやっているだけ。
み〜んながシンプルに生きられれば、色んな問題は全てクリアされるんだろうなぁ…
Commented by yayoitt at 2012-07-01 05:03
hanahana さん

私も、うっすらとしか覚えていなくて、今、あらためて知ると
動物たちが、人間からこんな風に虐げられている現実を、ちゃんと
そこに描いているのだな … と驚かされました。

ひとつのメッセージだけではなく、そこには、幾つかのメッセージが
読む人、読む年代、読み返すとき、読む人の状況で
浮かび上がってくる、そして語りかけてくるのだな … と思いました。

ありがとうね!! 
Commented by yayoitt at 2012-07-01 05:16
ジョイママ

… 年老いたからって何さ!

まったくに、何さ! ですよっっ。
そう、私たちも年老いていく、年老うことこそ自然だし、当たり前
だし、現実で、そしてより優しく温かく過ごすべきなんだものね。

星守る犬 …
まだ見ていないのですが、話は何度か聞いたことがあります。
いつか、頑張って(ふふ)見てみなくちゃ!

本当にそう思います。
一度、彼らを受け入れて暮らし始めた人生、途中で、どんな理由が
あろうとも、彼らの一生は私の手の内にあるんだものね。

とっても力強い言葉です、ありがとう!!

ブレーメンを通ったことがあるんだね!
動物たちが目指したブレーメン。
そこには辿り着かなかったけれど、辿り着かなかったからこその
幸せの終末がきっと、待っていたのかも知れないよね。

どうも、ありがとう! 
Commented by yayoitt at 2012-07-01 05:28
coco さん

なんて力強くて嬉しい言葉でしょう!!
… 何もほとんど変わらない気持ち

私も年々に、体の変化を感じています。
どうしても、やっぱり感じます。
それに、丸くなるどころかどんどん頑固になっていく … 笑

年老うこと、死に近づくことは、紛れもない事実、現実、自然で
当たり前のことなんですよね。人も動物も …。

私もその言葉を思い出します。
… 生きたように死ぬ

人はそうであるとも、思っていますが、動物たちには、生きた様がどう
であれ、幸せな死を、どの子にも迎えて欲しいと願います。

大切なご友人の彼女が抱える不安 …。
それも、とても正直で自然な感情なのでしょうね。
終末に向かって走る生の中で、紛れもない現実だけれども
それは想像を超えすぎていて、受け止めようがないのかも知れません。

けれど、やっぱり、自然な流れなんですよね。

... すべてに感謝をして死にたい

とても素晴らしいと思います。
そして、絶対にその願いは叶うと信じています。
とても利他的な、優しい願いだと思います。
Commented by yayoitt at 2012-07-01 05:28
続きます

覚えています。
50代が一番楽しかった! って。
私は、今、40代を走行中ですが、30代が一番、好きです。
50代に入ったときに、40代、良かった~~~って言える気もします。

ふっふっふ

coco さん、後ろを、すぐ後ろを、あたし、走ってますからね!!
時々、一緒に走って下さいよ!
お願いします。

うふふ
Commented by yayoitt at 2012-07-01 05:50
kep さん

この童話って、その読む時の年代、状況、年齢、感情、環境なんか
で、きっと浮かび上がる メッセージ が違うのでしょうね。

私も、初めてこれを読んだ子供時代、動物がかわいそう、という
思いを持ったかどうかがわからないほどです。

… 人間って昔っから傲慢だったってこと

その通りだと思います。
それが、発展発達と共に、モラルや人権もより研ぎ澄まされてきて
そういう教育も受けてきてはいるけれど、やはり、人間は
基本的に高慢で自分勝手な生き物なんでしょうね。

なんと、透析患者さんで103歳とは!!
ありがたい と もったいない

なんて素晴らしい言葉でしょう!!
彼女が残していった宝物は、永遠にキラキラと光って残りますね。

本当に、そう願います。
年々、頑固になる自分を戒め …
常に感謝している、そんな最後へ向いたいと、心から願います。

とっても素晴らしいお話を、ありがとうございます。
彼女を、愛するバロン)のようと言ってくれる言葉が嬉しいです!

私たち人間を決して裏切らない動物を、人間が裏切ることなんて
絶対にあってはいけませんよね!

ありがとうございます!! 
Commented by yayoitt at 2012-07-01 05:56
maama

童話って、そのメッセージが、実に 人間の性(さが) を突いて
いるだけに、子供への物語にはなっていても、とても残酷で
恐ろしい話が、または場面が多いよね。

私は、このブレーメンの音楽隊を読んだ時に、怖いとか酷いとか
そういう感情は持たなかったのです。
でも、今になって、動物のことを思うようになって、はっと思わされ
ました。

人間は、いつの時代も、動物たちへ、もしくわ他の人種の人間たちへ
見下したり、虐げたりしてきたんでしょうね、そして今も …。

ほんとに、奥が深い!
童話を書くって、そういう色々な戒めを、うまく物語りに織り込む
とても簡単ではない仕事ですよね!!

どうも、ありがとうね、maama!! 
Commented by yayoitt at 2012-07-01 06:13
由喜さん

大役を、果たされましたね!
お疲れ様でした!
こちらも、同じようなことが言えます。
会社の為の人生、そういうことは、あり得ない感じです。
人生あって、そして仕事はその、一部分。
お金のあるなしに関わらず、それぞれが、仕事以外の時間を
とても大切にしていると感じます。

そうなんですよね。
老いと死は、絶対的な現実、だからこそ、自然の流れ。
逆らうことは愚かなことですよね。

… 子供叱るな、来た道よ
… 年寄り笑うな、行く道よ

とても良い言葉です。
その言葉を、人にも動物にも当てはめて、温かく見守る人間で
いたいと思わされます。

私も、それまでのブレーメンの音楽隊から受けていたメッセージは
力を合わせれば年を取っていても打ち勝てる! というものでした。

それが、動物と暮らして、動物への思いを強く持つ今では、
まったく違ったメッセージです。

とても心温まるコメントをシェアーさせてもらって、嬉しいです。
ありがとうございます!! 
Commented by yayoitt at 2012-07-01 06:21
桂子っちん

ソノシート(むっちゃ、懐かしい!!!)。
子供の頃に読んだ記憶はむしろ、楽しくて愉快なイメージだったよね。

今になって、最初の動物たちの過去の部分が浮き彫りにされて
また新たなメッセージが心に沁みこんで来る。

本当に、そうだね!
彼らには、動物には上下も価値の違いもないから、ただ 同じ動物
としてルールの中で生きているから、死は、実に平等だよね。

うん、年齢の概念があるのは人間だけだと、そう思う。
ノーマンなんか見てても、年上のクライドがちょっと横を向いた隙に
ちゃんとご飯を盗んで食べてるし(爆)

… 動植物はみんな、それぞれがその時出来る事をやっているだけ
そして、今を、ただただ生きている。

欲は、生きる為に必要なもの意外を、人間もそぎ落とせたら
きっときっと、皆が幸せに生きられるのだろうね。

心に響く言葉、ありがとうな!!
Commented by NARUMI at 2012-07-02 18:34 x
コメントしようとして忘れてた!この話が大好きで日本での保育士時代にお遊戯発表会でやったよ。ほんまに好き。最後、やったね!ってなる。
ついでに影絵も作って部屋中の壁にフレームいれて飾ってたくらいだよ。
今の世の中でも年老いた動物たちが彼らみたいに立ち上がれたらな、と思う事があるよ。
2006年にW杯でドイツに行ったとき、ついでにブレーメンにも行ってきた。このかわいい銅像の前から離れられなかったよ。良く頑張ったね、私も頑張ろうって思ったよ。思い出させてくれてありがとう。
Commented by yayoitt at 2012-07-03 03:53
なるみちゃん

うんうん、この話の最後では、やった~! って嬉しくなるよね。
そんなに、好きだったんだね!! 

年老いているからこそ、守りたいよね、愛おしい動物たちのこと。

ブレーメンにも行ったことがあるのね。
力づけられるよね。
嬉しくなる。

ありがとうね、なるみちゃん。
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