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マイケルとの言い合い
あら、この題名に、興味津々な、あなた!

でも、血を見るわけじゃぁ、ありません。

言い合い、です、いい愛、でもありません、そんなら“いいわい”ってそんなこと言わないで…

何か、さむ~い冗談を重ねたところで、そうです、うちの言い合い。
私達は、結構、ど~でもよいことで真剣に言い合いをします。
どちらが正しいか?という内容の、言い合い、です。
ただし、余り知識の無い私には、政治、経済、歴史、地理の話題となると、言い合いどころじゃなく、私が、はいはい、え、本当に?と首を縦に振ってお勉強になるだけです。が、音楽(ことにクラシック)、健康、テレビ、映画、セレブリティーの話題では、かなりお互い確信を持って、言い合います。彼の場合、目で見ることより、活字や音で覚えることの方が、得意です。私は、目で見て覚える、英語の単語も音ではなく、スペルで覚える、耳は悪くても目は良いのです。だから、映画を見ていて、マイケルが“この女優、見覚えない?”と聞くと、にやけた顔で私が“うん、xxxの映画でxx役立った人”と答え、肩の髪を大袈裟にマイケルの方に向けて振り払い、鼻でふんっと言って見せるのです。

その時の、彼の沈黙が、快感。

日常の中で、彼より私の方が知っていること、覚えていることは、はるかに少なく、それがいつも敵対心としてくすぶっているのを実は隠せないのです。この、敵対心(旦那に敵対心もってどうするの?とも思うのですが)を彼もよく知っているので、負けず嫌いの彼が、私に何かで 勝った 時に、ちらりと私を見る、その目さえ見ないように努めてしまうくらい、私も性質が悪い。

こんな私達が、ふとしたことで昨夜、言い合いをしました。

“歌♪メモリーは、何のミュージカルだった?”私が聞いたのです。

この、聞いた、は、“ねぇ、教えて”の聞くではなく、“知らないよね?ふふ、でも、あたしは知ってる”の聞くなのです。

マイケルは “う~ん、キャッツ?いや、ちがうよね~、エビータじゃないし?”私はひとしきり彼が “何も言うな!ヒント、何も言うな!”という間中、ほくそえみながら彼を見つめました。そして、最後に “あたしね、舞台、日本で観たんだから、レミゼラブルだよ!”と自信満々に、彼を見下げまでして答えました。マイケルは “へ~、それっぽくないなぁ~”と言いました。

翌日、何かのどの奥に詰まった物を感じて、仕事中にグーグルで検索、

ガガガ~ン!!キャッツじゃ~~。

血の気が引くのを感じながら、家に帰って、彼が帰って来ると、紅茶を入れてあげながら、何でもないことのように、本当は心臓バクバクなのに、まるでちっちゃなどうでもいいことを偶然思い出したから仕方なく言うように、“あ~、そうそう、キャッツだった、ごめんごめん、ははは”と笑い飛ばしながら、心では紅茶の湯気が目にしみて、背後の彼の笑顔が心にしみて、唇を噛んだのであります。

私が、ミゼラブル~。
by yayoitt | 2005-05-13 07:39 | 国際結婚って...
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