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嬉しくって泣いた日
今、金曜日、またもや思い気持で仕事から家に帰って来た。
この3週間は、家に帰るのが嫌であったし、家に独りで残すノーマンが凄く心配だった。
何度かご紹介した、新しい隣人と、そのネッズフレンズが原因である。

3時過ぎに家に帰って来た。帰る途中で、同じ電車に乗り合わせたアジア人の女の子が、日本人だとわかり、思い切って話しかけしかも、私の会社から目と鼻の先の会社に勤めていることを知り、名刺交換をし合い、とても嬉しかった。しかも、金曜日、天気は上々!会社でも楽しかったし、良い日である。途中で野菜を買う為に店に入って、店員のお兄ちゃんと、楽しい会話も出来たし、本当ならルンルン♪だ。月曜日は祭日だから、3日間の連休だし、嬉しくっていいはずなのに、今夜もまた、あの連中がたむろしたり大声を出したり、ホールでタバコやマリファナ吸ったり(私は、マリファナを公共の場で吸うことに反対であって、マリファナ自体は合法化されるべきと思っている)、公共の壁に落書きしたり、ドアの開け閉めがバンバン響き渡る、そんな夜をもう1晩でも迎えるのが嫌で嫌で堪らなかったのだ。下のセキュリティードアはまだ修復されておらず、誰でもドアの前まで無断で入って来れる。

。。。。。。一番落ち着きたい家の中が、恐怖なのだ。

家に帰って、大きく溜息を吐いて、ノーマンが日向ぼっこしている側に座り込み、背中を撫でたら熱かった。眠そうに見上げるノーマンの目を見て、ふと考えた。

“そう言えば、先週の日曜日に、隣人の彼女と友人が、うちのスクリュードライヴァーを借りて行ったっきり返しに来ないじゃん!” そう思ったら、居ても立ってもいられず、すぐに隣の部屋のドアの前まで行き、部屋のベルを鳴らした。中からは、掃除機の音が聞こえていたので、“くそっ、また今夜もだちを集めんのかよ”と悪態を吐いた。ドアが開いて、彼女が顔を出したので、心とは裏腹のお隣さん笑顔で“この前貸したドライヴァー、返してくれる?”と聞いた。彼女が、首をかしげて、部屋の奥の誰かに“ドライヴァー見た?”と聞いている。すると、影から大人の女性が顔を出して、それと同時に隣人はドライヴァーを探しに奥へと引っ込んだ。その大人の女性は、“色んなトラブル起こしたみたいで、ごめんなさい。彼女は引っ越して行くの”と言った。

そして、“くびになった”のジェスチャーをして見せた。

結局、ドライヴァーはなかったらしいが、私はもう、そんな物どうでもよく“気にしないで、高い物じゃぁないし、ありがと” とだけ言って、部屋に帰り、ドアを閉めるなり両手を挙げて、そして泣いた。泣きながら、キッチンの日差しの中で眠るノーマンを抱きしめに行った。

住む環境、近所の人によって、こんなにも精神的に苦しめられるものなんだって、初めて身をもって味わった。新しい隣人の若い彼女の顔を見たら、何となくかわいそうと思ったけれども、事には限度があるし、他人を思いやる気持がない限り、自立して自身の部屋を親のお金で与えられる資格はないこと、現実は決して甘くはなく、悪いことに関しては妥協だけでは許されないことを知ってもらいたいと思う。

あぁ、次に隣に引っ越してくる隣人が、どうか良識のある人でありますように…。
嬉しくって泣いた日  _c0027188_0134135.jpg

by yayoitt | 2005-04-30 00:15 | 英国暮らしって...
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