人気ブログランキング | 話題のタグを見る
152cmの世界 ノーマンの世界
決められた世界の中。

152cmの私には、152cmが見る世界が与えられている。

踵(かかと)のある靴を履いても、決して170cmの世界は、垣間見れない。

190cm近くある夫の背後にいると、自己紹介もできない。
152cmの世界 ノーマンの世界_c0027188_563381.jpg

少しだけ爪先立ちをして、辺りを見回すと、世界が違って見える。

この壁のしみだとか、スイッチを上から見た感じとか、ちっちゃなものが新鮮だ。

152cmの私には、152cm分の存在感があるのだろうし。

背の高い西洋人たちの中にいると、感じる存在感。

152cm分の、存在感。

だけど、それは、もしかしたら ・・・

自分だけが作り上げて感じている、感覚なのかもしれない。
152cmの世界 ノーマンの世界_c0027188_57632.jpg

自分の膝よりも、小さな背丈のノーマン。

彼女が、私の心を占める大きさは、cmで測りきれない。

きっと、どんな単位を持っても、測れない。

だとしたらそれは、愛情の単位だとか ・・・

愛おしさの単位とか ・・・

存在しない cm は、膨らみ続けたりもする。

いつも、胸をはって、4本足を真っ直ぐに伸ばして見上げる。

そんな愛おしい命を見つめていると、cmにこだわる自分がバカに見える。

人の影に隠れてしまうことを、152cmのせいにする自分が、嘘に思える。
152cmの世界 ノーマンの世界_c0027188_573951.jpg

彼女が、教えてくれる気がする。

 姿かたちじゃないの

って。

 大きさじゃないの

って。

 時には、自分をでっかく見せるの

って。

 素直に、怖かったら隠れて良いの

って。

 そして、既に持ってるものに、疑問を持たないの

って。

 与えられているものを、受け入れるの

って。

 それを、最大限に自分なりに使ってみるの

って。

 自分でいること、それが全てなの

だって。
by yayoitt | 2009-10-08 04:09 | やっこの思想
<< 一緒に暮らすまで、わからないこ... 野生であることの素晴らしさを ... >>