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京都の夏 な思い出
今から、12年ほど前 ・・・。

私とマイケルは、京都で暮していた。
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京都の夏の暑さといえば ・・・

 盆地の為に、風が吹かずに蒸し暑い

と有名で。

夏の風物詩とされる 川床 でさえ、その暑さにはかなわないとか。
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1年半の京都暮らしで、真夏経験は一夏だけ。

一号線沿い、勤める病院から歩いて2分(窓から見える)のアパート。

マイケルは、大阪と京都の個人の英語学校に勤めつつ ・・・

私の同僚や上司、そのご主人に個人で英語も教えていた。

その、個人レッスンは、我が家。

一階アパートの、畳の部屋。

その部屋の窓を開け放つと、見えるのは ・・・

隣の建物 ・・・ ラブホテル シャ〇マン69
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その一夏。

私たちは、それまでクーラーというものを使ったことがなかったこともあり ・・・

また、京都の暑さが、本当にどんなのかも知らなかった為 ・・・

 この夏は、扇風機で乗り越えよう!

と、1つだけ扇風機を購入した。
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扇風機は、人が居る場所に移動して、1つでフル回転。

やっぱり夜は、その名のとおり 眠れぬ夜 を過ごしていた。

可哀想なのは ・・・ 我が家に来る生徒さん

その殆どが、私の同僚、そして、師長さんのご主人。
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 生徒さんが家に来る前に、マイケルが準備する。

 畳の部屋の、大きなちゃぶ台の上に、扇風機を置く。

 風のない、窓を開け放つ。


そして ・・・ 生徒さんが来る。

 扇風機は首を振りながら、容赦なく、生徒さんの髪の毛を乱す。

 マイケルは、ニコニコしながら、授業を進める。

 すると、窓の外、夕方から夜に向けて、車がラブホテルに入って行く。

 生徒さんのテキストが、扇風機の風で吹き飛ばされる。

 アパートの隣の猫が、開け放ったベランダから入って来る。

 マイケルが、ニコニコ、授業を進める。

 猫が、にゃっ と言いながら、扇風機とテキストのあるちゃぶ台に登る。


・・・ すごい光景だったらしい。
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と、教えてくれたのは、生徒さんの1人で同僚の友。

同じように、上司である師長さんのご主人も ・・・

そんな中で授業を受けてたのかぁ~ って思うと、とても可笑しい。

いやいや、笑っちゃいけないけれど ・・・

生徒さんたちは、誰も何も言わずに、むしろ笑って冗談にしてくれた。

ごめんなさい! と同時に ありがとう! と言いたい。

そんな、京都のあっち~夏、思い出。
by yayoitt | 2009-06-24 04:39 | 遠くにて思う日本
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