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INTERNATIONAL WOMAN’S DAY
INTERNATIONAL WOMAN’S DAY

今日は、国際女性の日 である。
1909年にアメリカで発足されて以来、余り私たち日本人にはお馴染みではないが、毎年記念されている。こちらでは、ちゃんと今日の為のカードまで売ってある。女性に感謝しましょう、女性に敬意を払うのを忘れないようにしましょう。同僚のスコティッシュの彼女は言う。
"今日は、家で何もしなくていい日なの。ご飯を作るのもなし、掃除も彼がやってくれるの”
昨日のうちにマイケルに言っておいた。

“マイケル、明日は、女性記念の日だよ”

“ふぅん”

“あんた、サッカーなんかに行ってないで、ご飯作ってくれる?”

“へっっ”

鼻であしらわれた…。まぁ、彼の場合、よくご飯も作るし、掃除以外は何でも自分でやるから私はそれ以上の強要は出来ない。

“で、いつが男性記念の日なんだ?”

“いやっ、あの、それは、男性はそんなものがなくても強いし、大柄だからぁ…”

性差別もはなはだしい、私の発言だった。この記念日の目的は、経済的、政治的、ソーシャル的女性の活躍を祝う、というものである。女性がいつも男性より下にいた時代は、多くの発展国では過ぎて来ている。だが、この記念日は、それぞれの国としてではなく、世界の女性がテーマなので、これからの問題は沢山ある。基本的に、平等を唱えるものである。さぁ、世の中には、数々の記念日がある。特に“母の日”“父の日”“敬老の日”“勤労感謝の日”“身体障害者の日”など、人をテーマにした記念日は多い。これには、私は昔から、正直言うと小学生の時から疑問がある。どうして、特別にこういう日を、決めなければならないのか?もしも、日頃から、母を敬い、感謝していたら、国で決めた母の日なんていらない。敬老の日も、その日じゃなければ何故、自分の祖父母を労われないのだろうか?話は飛躍するが、シルバーシートにしても、何故、そういうシートを作ってあげないと、老人や身体的により辛い人に関を譲れないのだろうか?本当は、こんな特別な日なんていらないはずだ。日頃から人が人に敬意を払い、感謝をしていれば。こういう日は、もともと、人々にそういう気持ちを思い出させるためにあるのだろうが、その日だけに頼って、あとは、老人を敬いもせず、ありがとうも言わない孫たちって、案外多いのではないだろうか?シルバーシートでなければ、頑として席を譲れない人が多いのではないのだろうか?

これって、変だ。

身体障害者の日も、彼らをどうしてそうやって特別扱いするのだろうか?身体の障害があったって、同じ人間同士、彼らの記念日を特別作っておいて、何故、健常者の日はないのか?あったらいい、と言ってるわけではなく、基本的に、差別意識からこの記念日が生まれていないか?と疑問に思うのだ。この女性の記念日は、女性が虐げられてきた時代を、女性が力強く超えてきたことを記念するものである。それを記念日、と認めるのは賛成だが、果たして、じゃぁ、今日は女性は楽に出来る日だとか、ご飯は作らなくていい日だ、と誤った解釈が付くと、せっかくの記念の日が、結局は女性は家にいて家事をするべし、を見せ付けられる気がする。記念することや、敬うこと、愛すること、思い出すこと、それは人それぞれの心の中にある。だから、9月11日を世界中で黙祷しよう、なんてテレビでやらなくったっていいと、私は思う。それは、それぞれの心の中にあり、個人が時に思い出せればいいのだ。それに、毎日、多くの人々が色々な理由で亡くなっている。病気で亡くなる命と、テロリストの攻撃で亡くなった命に、差別はなく、同じ命なのだから。毎日が、個人こじんにとっての記念日だったりすればいいのではないかな。

優しく思える、記念日や敬う日、本当に大切なのは、人間の心だ。
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by yayoitt | 2005-03-08 20:41 | やっこの思想
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