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夕方、ダイニングに入ったら …
は? ![]() なんじゃ この塊りは? ![]() 近付いていって ノ … ノーマンか … ![]() このまま5分ほど動かなかった彼女 ![]() これこそまさに 頭隠して 尻隠さず ![]() なにしてんだか?
アートクラス2ターム目の最後の日
初めての 版画 を 木に彫る版画は、学校でやったことがあるけど 今回は モノプリント というものを 画用紙を黒インクで塗りつぶし … その上に新しい画用紙を敷いて … そこに鉛筆や木の枝で描く … そして黒インクに重なった側を見ると … 強く押された部分が絵となってできる … というものだ まずは、15分間のスケッチで ![]() 背景も入れつつ ![]() 鉛筆で直接描くのとは、違った味が出る ![]() 最後の最後まで、どんな仕上がりになるかがわからないのが良い ![]() そして最後のポーズは45分かけて ![]() この2つのクラス(8回と5回)で教えてくれた女性の先生 Jill という名の彼女 彼女のサイトで、彼女の作品を見た ![]() なんて美しく、感動的なのだろう … またいつか、会えたら良いな …
七分丈の袖(そで)
茶碗を洗ったりするのに、とても良い ![]() 英語では three quarter sleeve(4分の1の3つ分の袖)と言う だから、0.75丈ということになる この季節、この0.75丈の袖がちょうど良い けれど、それ一枚ではまだまだ寒いスコットランド 上にカーディガンやフリースを羽織る 七分丈の上に長袖を羽織ると … 中の七分丈の袖が、長袖の中でまくれ上る 長袖に腕を通す時に、七分丈の袖を掴んで着るのは難しい これが、私にとっては ちょっとした葛藤 なわけで 好きだけど、ちょっぴり うっとうしい … ![]() ちょっとやそっとで満足できない女やね … ふふふ
故郷の両親は、マイケルのことが大好きだ。
週末の電話で マイケルは今、なにしとるの? 喋れんかなぁ? と聞かれる。 ![]() 両親がマイケルに最後に会ったのは、08年の9月の日本一時帰国。 もうすぐ4年も、顔を見ていないことになる。 38歳から42歳になったマイケルの4年間と … 73歳から77歳になった母と、76歳から80歳になった父の4年間 … そこにはきっと、流れる時間の速さに、大きな差があるだろう。 マイケルは、頭頂部がもっと薄っすらしたくらい。 父と母は、いろいろなことが違っているはずだ。 最近、電話で両親と話をすると、父も母も必ず言うことがある。 私と喋った時は … マイケルにな 死ぬ前にもう一度な 会いたいって言ってくれな マイケルが電話に出ても、同じことを日本語で言う。 そのたびに、苦笑しながら はい わかりました と答えている彼。 そんな電話を、何度も受けたある日。 マイケルが一言。 これは パパ衛門 と トド からのBlackmail(ブラックメイル)だよ~ (注 :マイケルは私の父を パパ衛門 母を トド と呼ぶ) Blackmeil とは日本語で 脅迫 恐喝 の意味。 ![]() だったら来年、とっとと一緒に日本へ帰ろうぜっっ って、私も脅迫に加担。
The Nature of Scotland
スコットランドの自然 という名の雑誌がある 年に4回、春夏秋冬と刊行される そこには、スコットランドの大自然、野生の動物の写真と話がいっぱい その大自然を、どうやって私たちが守れるかが、話題として載っている 先日に届いた雑誌の中の写真 … ![]() スコットランドは北に住む、鷲(ワシ)の写真 その鮮明な写真には、彼らの目や舌や、羽根の生え際までが見てとれる 人の手によって卵を盗まれたり、毒を盛られて殺されることもある彼ら … ただ、その写真を見つめているだけで、涙がこみ上げてくる 彼らのその、美しい姿に、圧倒される ![]() どうか彼らが守られますように … 人の手によって滅ぼされることがありませんように … 野生とは 自然とは その存在だけで、人に大きな感動をもたらす そんな彼らを、守りたい とあらためて、思うのである
友人が、子供の頃に読んだお話。
それは、とても短いお話だけれども … 彼女の祖母が、彼女の為に書いたお話。 世界にたった一つのお話。 彼女の祖父母が飼っていたペルシャ猫(persian)2猫とのお話。 彼女はもうすぐ、母親になる。 生まれてくる息子に、読んで聞かせたいと … 一緒に見ながら読みたいと … それを一冊の本にしたいと思っている。 世界で唯一の、祖母から孫へ、そしてその子供へ受け継がれる絵本に。 やっこが挿絵を描くのなんて どうかしら? ある日、そんなことを言われたのが3月。 私にとっては重大な責任なので、とても時間が掛かったが … ようやく完成。 H と D の休暇 という物語。 絵本の挿絵は … こちら
深い雪の極寒。
そんな飛騨の冬でさえ 寒い と感じることのなかった子供。 身体の冷たさよりも、日々の人の言葉に心を震わせていた頃。 ![]() 小学校に通い始めた頃から、苛められることが多かった。 田舎町の、たった一つの小学校へは、集団登校だった。 同じ区域の学童が集まり、一緒に登校する。 2つ年上の背の低い女の子は、なぜかいつも、私に言葉を投げかける。 たまごみたいな顔は、たまごを売ってるからや たまご たまご その頃に母は、農協から卵を預かって来ては家の玄関で売っていた。 新聞紙にて、5個で一包み。 水曜日の夜には、決まった顧客の家に、直接たまごを届けにも行った。 たまご たまご 学校に行けば友達ができず、家に帰りたいとばかり思っていた。 休み時間には2人の男の子が、決まって私を捕まえる。 すぐに泣く子供だったから … 目が赤い ドラキュラや ドラキュラ 泣け泣け~ ドラキュラぁ~ 泣けと言われると、必ず泣いた。 学校給食の時間には、誰かが私の椅子の下に、食べきれないパンを落とした。 苦手なぱさつくパンを頬張っていると、担任の女性が近付いてくる。 田中さん またパンを落としてるね みんな頑張って食べてるのに それは毎日、続いた。 私じゃない という言葉は、今考えてもわからないほど、彼女には届かない。 他の学童が校庭に遊びに出てしまった昼休み。 担任の彼女は、教室に立たされた私の目の前に、新聞を広げた。 そこには、飢餓で苦しむエチオピアの子供の写真。 私じゃない 私じゃない 泣け 泣け … 朝の男の子の声がこだまする。 やっぱり、私は泣いた。 パンが落ちる事件は、席替えと共になくなった。 ![]() 小さな体に、無限の心を抱えて生きている子供たち。 果てしなく感じることのできる子供の心は、簡単に大きな壁で遮られる。 夜になると、次の朝からのことが怖くて泣く。 朝になると、コタツの中に隠れる。 たまご たまご ドラキュラ 泣け 泣け エチオピアの痩せこけた子供たち 大好きな父と母と、大きな姉ちゃんたちがいる家の中が、お城だった。 その頃、熱心なクリスチャンの母に連れられて日曜学校に行っていた。 子供の私には、聖書の言葉はわからなかったけれど。 ひとつだけ、7歳の私の心にとどまった言葉があった。 何を食べようか 何を飲もうか 何を着ようかと言って思い悩んではいけません この言葉は … 空の鳥を見なさい 種も蒔かず刈り入れもせず倉に納めもしないけれど あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる という説明へと続いている。 ![]() 明日のことを思い悩んでいた子供。 玄関で、ズック靴を履きながら涙をこぼしていた子供。 誰かの言葉や視線に、簡単にもろく傷付いていたあの頃。 思い悩むな その言葉を支えに、毎日を生きていた幼少。 何の解決でもないけれど。 それは小さな頭でも理解していた。 けれど、誰かに 思い悩まなくても良い と言ってもらえる … それが嬉しかった。 そして、支えだった。 子供とは、小さな身体で、大き過ぎる心を背負って生きている。 その心は道標がなくて無限に広がり、だからこそ、自由になれなかったりする。
近所の大きな通りに、お気に入りの雑貨屋がある。
猫のニャォ~ という名の店だ。 ![]() カードくらいで、あまり買うことはないけれれど、冷やかしはする。 動物をモチーフにした物が多いのが良い。 2ヶ月ほど前に、その店で出会ったペンダント。 一目惚れ。 £10(1300円ほど)で、思い切って買ったのだった。 日本に一時帰国するのを機に、そのペンダントを身に付けた。 それから24時間、肌身離さず付けっぱなしのペンダント。 ![]() 見る度に、頬が緩むほどに好きだ。 これを購入する時、店の人に尋ねられた。 あなたは … 日本人でしょう? そうだと答えると このペンダントを作ったのも、多分、日本人女性だと思うのよ もしかしたら中国人かも知れないけれど、日本人っぽいのよね 私の心を、ぎゅっと掴んだペンダントは、日本人の女性の作品かも知れないんだ。 なんだか、不思議な素敵な出会いを感じる。 ![]() 日本に帰国した時に、よく耳にした言葉 … 妙に、耳に残った言葉 … ほうれい線 そんな、年齢の証拠を、私は はっきり 持っている。 ![]() 笑い過ぎるからじゃないか? と、皺がひとつもない7つ年上の姉に言われた。 彼女も、かなりの ゲラ* なのに。 ( * ちょっとしたことでゲラゲラ笑う人) 先日、日本人の友に会った時、彼女にこの線がないことに気が付いた。 彼女は私の一つ下。 そこで私は … いいなぁ~ 放状線(ほうじょうせん)がなくてぇ~~ 何度も聞いた言葉なのに、言い間違えてるし。 ほうれい線。 ほうれん草って覚えておこう それじゃぁ、きっと ほうれん草って呼んでしまうだろうな。
Stella (ステラ)という名の犬
彼女は2010年の感謝祭ホリデーを目の前に、捨てられた ご主人は、家を引越すと同時に、彼女を置き去りにした … そして 彼女が彼に出会う 彼は、彼女との出会いを こう、語る それは、そんなビデオ ぼくの最高の友に出会ったとき、彼女は沢山の問題を抱えていた 彼女はホームレスで … 彼女は若くはなくて … ″彼女の種類″ は、勘違いをされ罵りを受けていた ぼく達が出会った瞬間から、人(犬)生は … お互いにとって、よりよいものとなった 彼女の名前は Stella(ステラ) あなたの最高の友は待っているかもしれない? 誰かの命を救おう アダプション(里親になること)を選ぼう (ビデオの中で流れるテロップを、私なりに訳させて頂きました)
2007年 …
タコちゃんから頂いた、松の 松ちゃん ![]() その翌年、たった1年での成長ぶりに驚いたものだ ![]() 松ちゃん は、一夏ごとにグンと大きくなることを知った それから5年 … 見下ろしていた小さな頭 同じシンクの横のスペースに佇む 松ちゃん ![]() はるか天空へと向かう はやくに大地に植えてあげたいよ … もうちょっとだけ、もうちょっとだけ、待ってくれるかなぁ 私たちが、自分の土地と庭を見つけられるまで 手に入れられるまで … ![]() 松ちゃん の成長は、私たち家族の未来の夢の形でもある アロエの アロちゃん も … ![]() 大切なお友達が贈ってくれたもの 5年の時を超えて … 今年はじめて ![]() 花を咲かせているよ!! この夏で … エジンバラ生活も、10分の1世紀を超える
夫マイケル
犬名マイコロ ドッグウォーカー(ドッグシッター)を始めて6年が経つ。 彼の、最も長い付き合いである犬たちのうち … (多分、いちばん身体も大きい)ボリスとペプシが週末に泊まりに来た。 2犬とも、レスキューセンターから来た、レスキュー犬だ。 … グレィハウンドのボリスは、元はレース犬。 その過酷な生活と、酷使される足が、今いちばんの問題となっている。 ![]() レースの為に産まされる … そして、レースに使えない犬(の数の方が多い)は、時に闇に葬られる。 ![]() レースに使われても、レース犬としての命は2~3歳くらいまで。 その後は、レスキューに救い出されるか … 闇に葬られるのか? ![]() レースグレィハウンドの寿命は短い。 しかし、レースリタイア後に、いかに幸せに過ごしたかで、違ってくる。 ボリスは今、11歳。 後ろ足を、ときどき引き摺りながらも、ゆったりした散歩を楽しむ。 群れを成し、とても寂しがりで独りになることを嫌がるグレィハウンド … ![]() 愛すべく彼らである。 … 彼女も11歳、ペプシはラブラドールとハスキーの雑種。 ![]() 前の飼い主さんは、どんな人だったのか? どんな家族と暮らしたのか? 何が理由で、捨てられたのか? 手放されたのか? 諦められたのか? それは、彼女の蒼い瞳の奥を覗いても、わかりはしない。 ![]() 彼女だけが知る、彼女の過去なのだ。 いつも、ヘソ天で眠る彼女。 彼女の、そんな姿を見るまで、雌犬がヘソ天で眠るのは見たことがなかった。 鼻の悪性腫瘍が見つかってから3年 … 当時は、あと数ヵ月と言われて、飼い主の女性を泣かせたペプシだ。 ![]() 愛すべく命たち。 6月には、我が家に2週間やって来る。 いつもの2倍、家で働かなければならないけれど … こんな可愛い奴らと一緒だから、それはと~~っっても嬉しいこと。
I Love Cafe なんて名前のカフェで。
日曜の今日は、お友達と10時に待ち合わせて。 3月、私が日本に一時帰国する前に会ったっきりの Kちゃん と。 そして、タコちゃんと。 午後の賑わい直前のカフェ。 ![]() 久し振りに会った Kちゃん は、なんだかとっても幸せそう … ずっと、ニコニコ。 どうしたの? そんなにニコニコして? 幸せの理由は、確かにあった。 9月の中旬に、赤ちゃんが生まれるのだ! えええええええっっ そう言えば … このドレス … ![]() 妊娠していると聞かされた瞬間に、彼女のおなかに手を当ててしまった。 タコちゃんもやって来て。 3人で、赤ちゃんの名前の話とか … 子供が生まれたら車も買い換えなくてはならない話とか … 必要な物の話とか … 色々な話が、次から次へと。 こっちの人でも知ってるような名前が良いよね うんうん、イスズとか、ミツビシとか、トヨタとかはどう? パナソニックとかも良いんじゃない? じゃぁ ヒュンダイとかは? って、それは韓国~ と、妊婦さんを相手に大笑いが続く。 2時間半後に、大雨が振り出す前にカフェを出た。 そのカフェの前で … 妊婦さん~ はい~ チーズ! ![]() 彼女にとっての そして彼女と彼女の大切な家族にとっての、大きな大きな転機。 それから私たち、友にとっても … スコットランドの涼しい夏を過ぎると、でっかい楽しみが待っている。 そして、もう一人の妊婦さんも
清里での2日目。
今日は雨ですねぇ~ そうね、今日はゆっくりとしようねぇ~ と、路子さんとヴィーガン朝食(動物性を一切含まない)を頂きながら。 そんなラウンジでの朝食の後 … Burnethill さんのプライベートスペースに続くドアが ぱあん と開き。 五郎、えっちゃん、風子、そして猫の元太も登場! ![]() えっちゃんは、人と食べ物が大好き。 人 食べ物 の間の不等号(< >)はどっちだろう? ![]() 五郎と爆風子は 遊び>食べ物=人 かな? ![]() そんな犬たちの不等号の関係を、じっと見つめる元太。 元太の場合は 自由=人=犬 だろうな。 ![]() ![]() Burnethill さんには、見慣れた光景だろうけど … いつも、まるではじめて見るような、そんな優しい表情で見つめている。 ![]() 五郎と爆風ちゃんのレスリングは、果てしなく続く。 ![]() ![]() ![]() 杏を抱く路子さん、朝日を背後に … 綺麗 ![]() 風子とBurnethill さんのダンスは … 今まで見た犬とのダンスとは、ちょっと違う。 爆風子も、けっこう喜んで、ご主人と踊っている。 ![]() 元太が、私たちの座って囲むテーブルの上に。 ![]() 大好き 大好き な頬ずりをゲッツ! ![]() このゆっくりと幸福な朝が過ぎ … 午後には、ピータンさんご一家が到着! ![]() 実は、この日 … 清里内の 萌木の森 内のあるお店で … なんとバッタリ出会っていたのだ。 私と路子さんが、店の中で雑貨を見終わり、頼んだコーヒーを待っている時 … どしゃぶりのドアの外で、動く影が。 あ~ 子供連れの家族が来るなぁ~ と何気に見ていたら … ああああああああああっっ あれっっ あれっっ ピータンさんたち! ピータンさん親子っっ!! 店の中から、路子さんと2人で、3人に興奮して手を振るのを … だ … だ ・・・ だれ?????? と大雨の中、傘をたたみかけたまま立ち止まる親子。 そんなことがあったのだった。 ラウンジでは、ピータンさんとP妻さん(Tちゃん)と3歳のコスモスと共に。 ![]() 犬たちとの時間。 ![]() 楽しい時間は、あっという間に過ぎて。 夕食までの時間を、部屋でゆったり。 昨夜のピアニッシモさん(レストラン)でのクッキーと路子さんの影。 綺麗! ![]() 幸せ … まだまだ … 続く
悩まされていた。
なのに、なかなか解決しようと前に進まず。 日本に一時帰国する前に、日本人の友達に相談した。 あのさ ブラの肩紐がこう~落ちるのが嫌でいやで … 私の場合、いつも左の肩紐が どろーん と落ちる。 左胸の大きさが右に比べて小さいのか大きいのか? 肩の張り具合が左右比べて、均等じゃないのか? タイマッサージを仕事とする彼女は … ユニクロのワイヤーレスのブラとかにしたら? ほら、スポーツブラみたいなの 日本帰国での、買う物リスト第一位となった。 そして、飛騨は高山のユニクロで。 初めてということもあり、とりあえずブラは一枚。 ![]() そして、ブラが既に付いているタンクトップを一枚購入。 ![]() これはぁ~ 良い~~~ 肩紐を気にしないで動けるって良い。 決して落ちたりしない肩紐。 形の良いブラのカップ。 ブラもタンクトップも、かなりのお気に入りに。 滞在中に二度行った店で … マイケルにサントリーウイスキーのTシャツ二枚 ![]() ![]() アイルランド人のOrla Kielyデザインのルームシューズ ![]() 現在、既に仕事用に穿いているパンツ Hello Kitty のTシャツを一枚 ![]() (キティーちゃんグッズが好きでもないのに、物珍しさで買ってしまった) 買って、大満足。 あぁ … 頻繁に襟から手を入れてブラの紐を直さなくて良いって幸せ! ロンドンにはあるけれど、エジンバラにもユニクロ、来ないかな?
看護学生の頃 …
病棟での実習が始まる前に、先生から言われたことがある。 患者さんとは、標準語を使うように努(つと)めてください 私の看護専門学校は、飛騨の高山市にあり、同じ敷地内に赤十字病院があった。 ![]() 学生の半数が、飛騨から来た生徒。 そこに、岐阜市や愛知県、遠くは九州などからの生徒もいた。 入院患者さんには、飛騨弁ではなく、誰もが理解できる標準語を ... という方針。 なぁ言葉 から ねぇ言葉 で、丁寧なですます調で実習に挑んだ。 実際に看護婦になってしまうと … 飛騨の患者さんには飛騨弁で、飛騨の人でなければ標準語を使った。 そして、その方が、患者さんからずっと親しまれることもわかっていった。 飛騨を離れても、私は飛騨弁が離れない。 関西の方ですよね? とよく聞かれるのは、飛騨弁が関西弁と(少しだけ)似ているから。 飛騨の匠が京都から持ち帰った文化のひとつである。 日本に帰ったときに、あらためて両親が使う飛騨弁を興味深く聞いた。 やっぱり、あたしは飛騨弁が大好きやぁ~ 家族で集まった時に、そんな飛騨弁の話題が何度となく出た。 私たちの世代では使わないが、両親は使っている飛騨弁も沢山ある。 飛騨弁の多くが、古語から来ていることも知った。 例えば … うたてえ (あ~れ こんなに贈り物もらってまってぇ うたてえなぁ …) (隣の奥さん また入院してまったんかぁ うたてえことやなぁ …) これは古語の うたて・し から来ている。 意味は 嘆かわしい 情けない 気に入らない いやだ 心が痛む思いである 気の毒だ 感じがよくない 気味が悪い 最初の例の意味合いは、申し訳ないというような感じ。 次の例は、気の毒で心が痛むというもの。 また … てきない (最近なぁ どうも体が、てきねぇんやさなぁ …) (あの人はいっつも忙しなくて、てきない人やなぁ …) これも古語の てき‐な・い (近世語=江戸時代によく使われた) だ。 意味は 苦しい せつない 他にも … 夜のことは ようさり(よさり) 昼のことは ひるまり 調べてみると ひるまりは、昼のまわ(周)り、お昼前後という意味で、これが省略された ようさり、は古語で、長たらしく 夜さりつかた という言い回しでも使われた ![]() 生まれ育った故郷。 心と体に染み付いた言葉。 上塗りしても、決してそれが損なわれることのない証し。 若い頃は、飛騨弁を使うことを恥らう時期もあった。 けれど大人になって、胸を張って、母や父と同じ言葉を使いたいと思うのである。
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